日産自動車はミドルサイズSUV「エクストレイル」のマイナーチェンジを実施し、新グレード「ロッククリーク」(ROCK CREEK)を追加した。どんな特徴を持つ新グレードなのか、実物を取材してきた。往年の日産ファンには懐かしいデザインも?
北米で人気のグレードを日本に導入
エクストレイルは2000年に初代モデルがデビュー。現行型は2022年に発売となった4世代目だ。これまでの累計販売台数は約810万台。今回のマイナーチェンジは内外装の変更やGoogle搭載インフォテインメントの導入などが主な内容となる。
注目は新たに導入となる「ロッククリーク」「NISMO」「AUTECH SPORTS SPEC」という3種類の新モデル。エクストレイルにキャラ違いの新モデルを追加することで、日産は多様化するSUVユーザーのニーズに対応したい意向だ。
ロッククリークはエクストレイルが初代から継承してきたDNAの「タフギア」感をさらに強めた新グレードだ。
「ロッククリーク」というグレードは、北米の「パスファインダー」先代モデルで初設定し、現在も「パスファインダー」「ローグ」に設定しているとのこと。日本では今回が初投入となる。ちなみに北米では、ローグの販売の約3割を占める人気グレードとなっているそうだ。
エクストレイル「ロッククリーク」の発売は2025年11月下旬の予定。ベースとなっているのはエクストレイルの「X e-4ORCE」グレード(2列シート:434.94万円、3列シート:447.92万円)で、ロッククリークの価格は2列が475.64万円、3列が488.62万円となる。
エクステリアは随所をブラックで引き締めた。「溶岩」をイメージした「ラバレッド」のアクセントを配した専用のフロントグリル、フロントバンパー、アルミホイールを装着した姿で、SUVとしての力強さをアピールする。
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ボディカラーは全7色。「キャニオンベージュ」に「スーパーブラック」のルーフを組み合わせた日産新色の2トーン(写真)は「ロッククリーク」の専用カラーだ。キャニオンベージュは「ソリッド」調だが完全なソリッドではなく、少し「パール」を混ぜてあるとのこと。このパールに若干の「ブルー」を味付けとして加えることにより、シャキッと見えるような色味に仕上げたそうだ
インテリアでは、日本向けのユニーク装備として防水シートを採用。シートやドアトリムなどにはラバレッドの差し色が入る。
3連スロットが懐かしくて新鮮
ロッククリークのフロントグリル上部で目立っている「3連スロット」を見て「懐かしい!」と思った方は、かなりの日産フリークであるに違いない。
このスロットは日産の「トラック系」車種に共通するモチーフだ。ラギッドで高い走破性を持つ車種に横展開するデザイン上の特徴となっている。例えば、ピックアップトラック「フロンティア」(PRO-4X)の顔にも、メッキで囲われた3つのスロットが付いている。
エクストレイルの事前取材で話を聞いた日産および日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)の技術者たちによれば、実はこの3連スロット、日本で過去に売っていた日産車でも採用していたモチーフなのだという。今では海外のタフギア系日産車のトレードマークのようになっているが、「むしろ日本がオリジナルなのでは? 日産らしい部分だと思います」(NMC技術者談)とのことだ。例えば1986年に日本で発売となった初代「テラノ」も、フロントマスクに3つのスロットが付いていた。
エクストレイルのロッククリーク日本導入により、里帰りをはたした日産の「3連スロット」。往年の日産ファンには懐かしく、若い日産ファンには新鮮なエクステリアのチャームポイントだ。


























