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トヨタ「クラウン」のリブランディングが進行中? 日本の道を走らせる意味

AUG. 14, 2025 11:30
Text : 原アキラ
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トヨタ自動車が「日本が世界に誇る道」にこだわって開催したクラウン専門店の特別試乗モニターキャンペーン「47ROADS BY CROWN -THE EMOTIVE JOURNEYS-」。この取り組み、これまでのイメージを脱却しようとする新世代クラウンのリブランディングにつながっているようだ。

  • トヨタ「クラウンセダン」

    「日本が世界に誇る道」を駆け抜けた「クラウンセダン」

クラウンチェアが店内に? 「THE CROWN愛知高辻」を訪問

前日の関西地区に続いて、中部地区のスタート地点となったのは「THE CROWN 愛知高辻」(名古屋市昭和区)だ。トヨタのお膝元にある店舗(ビル上部は愛知トヨタ本社)だけあって、市内を南北に貫く一般道の空港線と頭上の名古屋高速3号線に面していて、広いグラスエリアとたっぷりと取られた空間が自慢だ。

  • トヨタ「クラウンセダン」

    「クラウン」の4つのボディタイプをずらりと並べた広い「THE CROWN愛知高辻」の店内

店内にはクロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートの4つのバリエーション全てを展示。市川道代チーフマネージャーは「広くダイナミックな空間をいかして、コンサートやワークショップを開いてお客さんに楽しんでいただいています。商談スペースに置いたクラウンキャニスターチェアはトヨタ紡織とイトーキさんの協力で作った販売前のテスト製品で、バッテリーを搭載してシート上下やリクライニング、ベンチレーション、ヒーターなど、クラウンの機能をそのままいかした室内用チェアです。また季節のグリーンを店内にたくさん置いていますが、私がせっせと水やりしてるんですよ」と、名古屋弁を交えて楽しそうに語ってくれた。

  • 「THE CROWN愛知高辻」の矢花慶ゼネラルマネージャー(左)と市川道代チーフマネージャー

    「THE CROWN愛知高辻」の矢花慶ゼネラルマネージャー(左)と市川道代チーフマネージャー

  • 「THE CROWN愛知高辻」の市川道代チーフマネージャー

    市川マネージャーには、クラウンキャニスターチェアでのポージングもお願いした

  • 「THE CROWN愛知高辻」

    クラウンの端材で製作した印鑑(参考出展)やスリッパが店内に並ぶ

THE CROWN愛知高辻から中山道を目指す

岐阜県に向けてドライブしたのは、ハイブリッドの「クラウンセダンZ」。全長が5mを超える大型ボディだが、これまでの伝統を受け継ぐクラウンらしいクラウンといえば、やっぱりこのセダンに落ち着く。

  • トヨタ「クラウンセダン」

47ROADSとして選んだのは、江戸時代に整備された五街道のひとつである「中山道」。東京・日本橋から京都・三条大橋を日本の内陸部を通って結ぶこの街道は、東海道より40kmも長く、その53次より多い69次もの宿場町があったという。現在、岐阜県内にはそのうち17カ所が残っていて、いずれも往時の面影を保っている。

  • トヨタ「クラウンセダン」

撮影のため訪れたのは、江戸から数えて52番目となる各務原市の鵜沼宿。整備された宿場には脇本陣や豆蔵、旧家の住宅などが建ち並んでいる。その間を貫く狭い中山道には、スピードダウンのためのロードバンプが設置されているのだが、サスペンションがよく動いて乗り心地の良いセダンはするりとそこを通り抜けてくれる。静粛性、快適性、上質さという「クラウンネス」を宿し、新時代のニューフォーマルを標榜するセダンは、クラシカルな街並みにもよく似合うのだ。

  • トヨタ「クラウンセダン」
  • トヨタ「クラウンセダン」

    クラシカルな街並みが残る鵜沼宿の中山道を走行する「クラウンセダン」

  • トヨタ「クラウンセダン」

    長良川の橋を渡る「クラウンセダン」を車内から

最終目的地となる和紙つくり体験の工房までの道のりは、長良川やその支流のワインディングを走ることになるのだが、意外にもここではスポーティーな一面を披露。高剛性ボディにマルチリンクサス、2.5Lマルチステージハイブリッド、10段変速シーケンシャルシフトマチックの組み合わせは、多彩な走りを見せてくれるのである。

手漉き和紙つくりの体験を行ったのは、1300年の歴史をもつ美濃和紙の伝統を革新的に継承する「Warabi Paper Company」(旧大光工房、岐阜県美濃市)。職人の千田崇統さんに教わりながら、和紙の材料となるコウゾと粘りのある花オクラの液体、岐阜の清らかな水の3つだけが入った「舟」と呼ばれるプールの中で紙を漉いていくという、神聖な体験が行えるのだ。

  • 「Warabi Paper Company」
  • 「Warabi Paper Company」
  • 「Warabi Paper Company」
  • 「Warabi Paper Company」
  • 「Warabi Paper Company」
  • 「Warabi Paper Company」
  • 「Warabi Paper Company」
  • 「Warabi Paper Company」

    「Warabi Paper Company」(旧大光工房、岐阜県美濃市)で職人の千田さん(ピンクのシャツ)に教わりながら紙漉きを体験した

帰路ではドライバーズシートを同乗者に譲って後席へ。リアアームレストにはマルチオペレーションパネルが装備されていて、シートをリクライニングさせるとともに座面内のエアブラダー(空気袋)を作動させ、心身ともにリフレッシュしながら名古屋へと向かったのである。

  • トヨタ「クラウンセダン」
  • トヨタ「クラウンセダン」
  • トヨタ「クラウンセダン」
  • トヨタ「クラウンセダン」

    「クラウンセダン」のインテリア。リアシートにはリラクゼーション機能を搭載

  • トヨタ「クラウンセダン」

    「クラウンセダンZ」のパワートレインは2.5Lマルチステージハイブリッドだ

新しいマーケティング手法?

今回の「47ROADS BY CROWN-THE EMOTIVE JOURNEYS-」は、クルマの純粋な機能性だけでなく、「EMOTIVE JOURNEYS」(感情の旅)というテーマを掲げているように、47都道府県の「日本の道」と、その「地域の文化」にクラウンがどう結びつくかという点にフォーカスした、新しいマーケティングとして注目された。

「いつかはクラウン」として日本の高級セダンの象徴だったクラウンが、そこから脱却し、最新型では4つのボディタイプで登場した。今回のようなプロジェクトを試みることで、クラウンのリブランディング(再定義)が進んでいくことは間違いないのだ。


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