中古物件の価格が割安なことを背景に、富裕層が都市部の中古マンションを買って、フルリノベーションをする事例が急増中です。室内の設計自由度と物件購入費用の抑制を両立できることが魅力となっています。ここでは、富裕層が都市部でフルリノベを選ぶポイントを解説します。
富裕層が注目する”中古マンション×フルリノベ”
富裕層といえば、数億円はする都市部の新築マンションを購入するイメージを持つ方も多いでしょう。しかし、近年では中古マンションを購入し、フルリノベーションをする富裕層が増えています。
一部の富裕層がこのような行動を取る理由は、以下のとおりです。
- 割安な価格で都市部の物件を購入できる
- フルリノベーションによって物件の価値を高められる
- 新築の購入よりも投資対効果が高い
東京都では、築15年以内という比較的新しい中古物件のリノベーション販売も増えています。人手不足や建築資材の高騰で新築マンションの供給が減りつつあるため、富裕層も都内の中古物件に注目しているのです。
富裕層に選ばれる都市部・中古物件のポイント
富裕層が都市部の中古物件を選ぶときのポイントを紹介しましょう。
立地の良さ
富裕層は今後の価値向上を見込める中古物件を好みますが、その大きな要因の1つが立地です。具体的には、以下の5点が重要になります。
- 交通アクセス(最寄り駅からの徒歩時間、複数の鉄道路線)
- 生活の利便性(商業施設、医療機関、教育機関)
- 将来の見込み(再開発、鉄道路線の開通や延伸、インフラ整備など)
- 自然環境(公園、緑地、河川など)
- 治安(犯罪件数、居住者の特徴など)
物件自体のブランド力や管理状態
物件の価値に関しては、建設会社やディベロッパーのブランド力も重要です。大手で信頼性の高い企業が建てる物件は、質が高く経年劣化が少ない傾向があるためです。
具体的には以下のようなブランドです。
- 三井不動産レジデンシャル パークホームズ
- 積水ハウス グランドメゾン
- 東急不動産 ブランズ
- 野村不動産 プラウド
また、管理費や修繕積立金の管理状態もチェックします。資金が適切に管理され、定期的に適切なメンテナンスが行われている物件を好みます。
税務・投資での有利さ
税務や投資効果も判断基準として採用します。減価償却を活用した節税、相続税対策で有効な物件を選ぶ傾向です。
また、将来の売却まで視野に入れて物件を選ぶため、長期譲渡所得の税率の低さを活用する戦略も取り入れます。よって、長期譲渡所得の適用を受けるため、物件を5年以上所有する方が多いのです。
東京都で富裕層に人気の街は?
富裕層は、周囲にも富裕層がいる街を好むため、物件選びでは街のイメージやブランド力も重視します。東京都で富裕層から特に人気の街を3つ紹介します。
麻布(港区)
港区には高級住宅街が複数あり、中でも代表的なのは西部に位置する麻布です。大使館が多く、国際色が豊かな雰囲気と、それに伴う高い安全性、広壮な邸宅や高級マンションが多く見られます。
台地と平野が入り組むため、坂が多いことも特徴。都心へのアクセスも良く、洗練されながらも落ち着いた生活を送りたい富裕層から絶大な人気があります。
松濤(渋谷区)
松濤は「日本のビバリーヒルズ」とも称される、由緒ある高級住宅街です。渋谷といえばにぎやかなイメージを持つ方も多いと思いますが、松濤地区に入ると雰囲気はガラッと変わります。
高い塀に囲まれた大豪邸が立ち並び、静かで落ち着いた環境が守られています。資産家や著名人、政治家や経営者なども多く住む、格調高いエリアです。
成城(世田谷区)
成城は「学園都市」として発展し、品格ある街並みが保たれていることが魅力です。緑豊かで、ゆったりとした敷地の邸宅が多く、子育て世代の富裕層にも人気があります。
教育機関である成城学園や成城大学は、地域の生活や教育を支えています。小田急線で新宿へ行けるため、都心へのアクセスも良好です。

