「フィードバック」と聞くと、多くの人が耳の痛いことや上司からのダメ出しというイメージを抱くのではないでしょうか? しかし、そんなフィードバックも伝え方を見直すだけで、関係性が良くなるコミュニケーションとなるのです。
この記事では戸田久実著『すごいフィードバック~心が動き、行動が変わる!』(かんき出版)から、管理職だけではなく、誰もが知っておくといいフィードバックの考え方や技法、効果を、豊富な事例とともに解説していきます。
今回は「プライドの高い友人にフィードバックをする」です。
伝える順番に気をつける
プライドの高い人に改善してほしいことを伝えるとき、気を遣ってしまうことがあるのではないでしょうか。
この場合、いくつかのポイントがあります。
ひとつめは、相手のよい点や感謝から伝えることです。
あなた「Wさんが、いつもみんなのために、こんなふうにしてくれること、本当に感謝しているよ」
あなた「Rさんが、みんなで集まるときにお店の手配をしてくれたり、誰かのお祝いをしようと持ちかけてくれたりすること、本当に助かっているんだ」
このように投げかけてから、「それでね、提案があるんだけど・・・」と改善点を切り出しましょう。
友人同士、複数名で集まる場に参加できない人がいるとき、「なんで参加できないの?」と追求するように何度もグループLINEで問いかけていたSさんの事例です。
プライベートの事情でどうしても参加できない場合や、友人たちにも言えない事情があることも配慮しないのが問題になっていました。
このときSさんには、「『参加できないんだ。また今度の機会にね』と流すくらいがいいと思うのだけれど、どうかな?」と提案する形で伝えるといいですね。
そのときには、個別に連絡し、大勢の前で指摘しないようにする配慮も大切です。
禁止や否定の言葉は使わない
プライドの高い相手に提案するときは、「※※したらダメ」「※※しないで!」と、禁止形や否定形ではなく、「※※したほうがいいと思う」と柔らかい表現にすることが有効です。
「わたしも『なんで来られないの?』と、つい聞きすぎてしまうこともあるんだけどね・・・」と、「自分にもそういうところはあって、あなただけではない」ということを伝える言い方も、受け入れてもらいやすくなります。
『すごいフィードバック~心が動き、行動が変わる!』(戸田久実 著/かんき出版 刊)
「フィードバック」と聞くと、どんなイメージを抱きますか? 上司から部下へのコミュニケーション手法、ダメ出し、耳の痛いことを言われる……。フィードバックするのもされるの苦手、という人が多いのではないでしょうか。
フィードバックは、管理職のためのコミュニケーション手法ではありません。働くみんなが身につけておきたいコミュニケーション手法です。
「ここがすごくよかった」「ここを変えたらもっとよくなるはず」--立場の上下に関係なく、相手の成長を願うフィードバックは、ポジティブであれ、ネガティブであれ、いい空気をつくるし、いいコミュニケーションをつくります。相手を勇気づけ、楽しくさせます。心が動いて、成果を出すプロセスをつくります。相手の視点と行動が変わるフィードバックは、組織、チーム、仲間との「信頼関係」の結束点になるのです。
本書は、「アンガーマネジメント」「アサーティブ・コミュニケーション」「アドラー心理学」をベースに、相手と対等に向き合い、建設的な対話を大切にする独自のコミニュケーションメソッドを長年にわたって提唱してきている著者ならではの「フィードバック」の考え方、技法、効果を、豊富な事例とともに解説しています。
対面、複数名相手、オンラインの画面越し……あらゆる環境で、上司から部下、部下から上司、先輩から後輩、後輩から先輩、同僚同士といった社内で、また取引先の人を相手に、さらにプライベートでパートナーと、友人と、信頼関係を築き、互いにしっかり成長し、成果につなげていくために、どう伝えたらよいか、コツ、実践例、言葉がけを紹介。フィードバックに苦手意識を持っている人、より効果的なコミュニケーションの方法を身につけたい人の必読書です。
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