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( Car ) クルマの新潮流? プラグインハイブリッド特集

トヨタ「クラウンエステート」でキャンプは可能? 現役キャンパーがチェック!

JUL. 15, 2025 11:30
Text : 猿川佑
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トヨタ自動車の「クラウン」といえば、高級セダンの代名詞。走っている場面としては街乗りか高速道路、走って向かう目的地と言えばオフィス街か住宅街を想像しがちだが、新型車「クラウンエステート」は乗る人を「アクティブライフに導く」という触れ込みだ。実際のところどうなのか、チェックしてみた。

  • トヨタ「クラウンエステート」

    トヨタの「クラウン」でキャンプ! 本当に可能?

「自由なるアクティブライフへと導く一台」。トヨタは今年の春に発売した上級SUV「クラウンエステート」について、このように表現している。

平成のクルマ事情を知る人であれば、若干の違和感は感じるかもしれない。決して悪い意味ではない。「クラウンなのに、アクティブライフ?」という新鮮な驚きがあるのだ。

ということで、今回はちょっと実験。この新型クラウンエステートで、本当に“アクティブライフ”は叶うのか。キャンプ好きライターとして真面目にチェックしてみた!

新型クラウンエステートでアクティブライフ?

クラウンといえば高級セダンのイメージが強く、その上質さと快適性からタクシーなどの送迎車としても広く使われてきた。が、それも今は昔。クラウンも時代のニーズに合わせて多様化を遂げている。

その象徴が新型クラウンエステートで、なんとクラウンにして「ワゴンとSUVの融合」を謳っているのだ。しかも、今回チェックしたのはプラグインハイブリッド(PHEV)モデル。充電しておけば電気のみで最長89kmも走るという。

  • トヨタ「クラウンエステート」

    「クラウンエステート」の価格はハイブリッド車(HEV)が635万円、プラグインハイブリッド車(PHEV)が810万円

実物をお借りしてきたのでさっそくチェックしていきたいが、今回は「本当にアクティブライフに寄り添ってくれるのか」を主眼にその魅力を紐解いていきたい。普段、本格SUVとされるジープ「ラングラー」でキャンプを楽しんでいる身からすれば正直、心許ない気もするのだが……果たして。

  • トヨタ「クラウンエステート」

    SUVとステーションワゴンが融合したようなパッケージングが特徴

まず、ビジュアルについてはご覧のとおり、文句なしにカッコいい。流線型の伸びやかなフォルムに鋭く洗練されたフロントフェイス。クラウンらしい上質さとともに、ダイナミズムのようなものも兼備できている気がする。都会はもちろん、確かにアウトドア環境にも映えそうなデザインだ。

  • トヨタ「クラウンエステート」

    「クラウンエステート」のボディサイズは全長4,930mm、全幅1,880mm、全高1,625mm、ホイールベースは2,850mm

そして、長い。とにかく長い。全高は1,625mmとさほど高くないが、全長は4,930mm。アルファードが全長4,995 mmなので、それにかなり近い長さとなっている。ボンネット部分も長いが、リアの部分が特にボリューミー。これは期待できるかも……。

キャンプグッズを積んでみる

やはり、アウトドアアクティビティを楽しむ上では、「荷物をどれくらい積めるのか」という点がすごく重要となってくる。日本の道路である以上、走破性や馬力などはある程度あれば問題ない。しかし、荷物は載れば載るほどいい。自由度が高まり、キャンプのスタイルも広がるからだ。

ということで、まずはリアゲートをオープン。

  • トヨタ「クラウンエステート」

おお……。かなり広い。ジープに比べて高さはないが、ものすごく奥行きがある。後部座席を倒さずしてこの広さとは、想像以上だ。容量は570Lで、クラウンシリーズで2番目に大きい「クラウンクロスオーバー」の荷室(450L)を120Lも上回っていることになる。キャンプのコンテナなどは50Lくらいのものが多いので、単純計算で10個ちょいも積める計算か……スゴいな。

ちなみに、リアシートを倒してみると……

  • トヨタ「クラウンエステート」

こ、これは広すぎる……! 奥行きが2,000mmにも到達するらしい。ほとんどの成人男性が余裕で車中泊できるレベルである。しかも、ほぼフルフラットで寝心地もよし。特に興味深かったのが、リアシートの背面に設置されていたパネルのようなパーツだ。

  • トヨタ「クラウンエステート」

このパネルを……。

  • トヨタ「クラウンエステート」

こうして持ち上げて……。

  • トヨタ「クラウンエステート」

パタンと倒すことでフロントシートとの隙間が埋まり、より快適な車中泊ができる設計になっているのである。「自由なるアクティブライフへと導く一台」というキャッチコピーに込められた“本気”がここにも表れている。これはすばらしい!

  • トヨタ「クラウンエステート」

せっかくなのでキャンプ道具を載せてみよう。フルマックスではないが、「これだけあれば2~3人で一晩キャンプができる程度」の荷物は用意してみた。

  • トヨタ「クラウンエステート」

ソフトクーラーやテント、コンテナ、インフレーターマットなどを適当に詰め込んでみると……

  • トヨタ「クラウンエステート」

やっぱりものすごい収納力。余裕で収まる。

  • トヨタ「クラウンエステート」

むしろまだまだ入りそうな勢いだ。ただ……。

  • トヨタ「クラウンエステート」

さすがにマルチシェルフやテーブル、二人がけチェアなどの長物は収まりそうにない。

  • トヨタ「クラウンエステート」

ということで、1席分のリアシートを倒し、改めて積み直してみることに。すると……。

  • トヨタ「クラウンエステート」

見事、すべての積載に成功!

  • トヨタ「クラウンエステート」

リアシート側から見るとこんな感じ。助手席との距離にもまだ余裕があるし、荷室のほうもまだまだスペースがある。さらに追加でストーブ、チェア、ホットカーペット、ポータブル電源、着替え用バッグなどの大荷物も積めるだろう。この積載能力は本当にすごい。ルーフキャリア要らずの収納力である。これはいい。これはすごくいい……!

  • トヨタ「クラウンエステート」

PHEVだけあって、荷室には給電用コンセントも完備。合計1,500Wまで対応してくれる。暖房器具や扇風機、夏場ならミニ冷蔵庫なども使えるし、モニターを用意してゲームや映画なんかも楽しめそうだ。いや~、夢が膨らむなぁ。

  • トヨタ「クラウンエステート」

キャンプ場についてからも元気に過ごせそう

EVモードで自宅の近所を試走してみたが、これがもう驚くほどなめらかで快適! エンジン音がないのはもちろん、走行中の振動も限りなく少なく、地面の凹凸による衝撃もかなり吸収してくれている印象だ。ジープ「ラングラー」で走っているとキャンプ道具が結構バウンドするのだが、クラウンエステートではバウンドどころか、ほとんど揺れてすらいないようだ。

  • トヨタ「クラウンエステート」

もちろん、レーダークルーズコントロールやレーントレーシングアシストといった運転支援機能も充実。これを駆使するだけで、キャンプ場に着いたときの疲労感はかなり違う。

キャンパーならきっと共感してくれると思うが、キャンプ場に着いてからは、テントの設営やギアの配置など、体力を使う作業が待っている。だからこそ、道中の運転でなるべく疲れたくないというのが本音だ。

その点、クラウンエステートは静粛性の高さや快適な乗り心地、さらに充実した運転支援機能まで完備。キャンパーにとって理想的な1台といっても過言ではないレベルである。移動中にしっかり体力を温存できるので、現地での過ごし方、つまり「QOC」(クオリティ・オブ・キャンプ)が一気に高まる予感しかしない。

結論として、クラウンエステートが「自由なるアクティブライフへと導く一台」を謳うことに一切の異論はない。これは相当、アウトドアユースに向いていると思う。それでいて、ジープ「ラングラー」やランドローバー「ディフェンダー」、トヨタ「ランドクルーザー」のように“デカすぎる”ということもないので、使い勝手も相当によさそうだ。

キャンプでクラウンをガンガン使う。そこにあるギャップが、逆に冒険心をくすぐるような気がしてならない。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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