サントリーは、効率や生産性ではなく、 素材や製法にとことんこだわり、ただうまさだけを追い求めた“JAPAN MONOZUKURI BEER”「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」のこだわりを五感で味わう、「ARTISTIC JAPAN by MASTER'S DREAM 匠たちが織りなす至高の晩餐会」を開催した。
「ARTISTIC JAPAN」は、抽選で選ばれた10組20名様のためだけに開催される特別な晩餐会シリーズ。伝統を象徴する場所で、「世界のベスト・レストラン50」で世界1位を5回獲得し、「エル・ブリ」で修業した料理人・永島健志氏が監修する“革新的な”スペシャルコースが楽しめる。
その第一弾として、2025年7月6日に開催された「ARTISTIC JAPAN by MASTER'S DREAM 匠たちが織りなす至高の晩餐会」は、“伝統”の象徴である最古の木造建築「法隆寺」にゆかりがある東京国立博物館 法隆寺宝物館にて開催された。
舞台となる「法隆寺宝物館」にちなんだ“革新的”なスペシャルコースを監修した永島氏は、東京とニセコを拠点に、体験型レストラン「81」を創設・主宰。「More than a restaurant」を掲げ、料理・音楽・映像・身体性を融合させた、五感で味わうダイニング体験を国内外で展開している。
「今回の料理を考えるにあたって意識したのは“起承転結”」と話す永島氏。「あくまでも主役はマスターズドリーム」としながらも、今回提供された4皿で、起承転結、物語を紡いでいければという。
一皿目は、夏をイメージした一品。夏の夕方、マジックアワーに、少し力強いビールを楽しむことを意識しており、冷奴にとうもろこし、そして枝豆にウニを香らせた昆布だしを合わせることで、甘さ、うま味、食感を大事にした料理となっている。
“伝統と革新”は自身にとっても絶対的なテーマであるという永島氏だが、「伝統と革新は対義語ではない」と主張。「革新はいつだって伝統の先にあるものであり、未来の伝統の一部でなければ革新ではない」と続け、それを皿の上に乗せることこそが、「僕の人生を掛けた挑戦」だと力を込める。
そんな永島氏の手による二皿目は、革新性を感じつつ、伝統的な味わいを大事にした、鮎と生ハムに、シソのジェノベーゼソースをあわせた一品。甘く炊き上げることで、鮎の内蔵の苦みをうまく調和させているが、この苦みこそが大きなテーマであり、「ここと向き合わないとビールペアリングは成り立たない」と永島氏は語る。
一方、「苦みと甘みを調和させるところはビールづくりと似ている」と話すのは、サントリーの醸造家である山口豊氏。甘さには、“香りに感じる甘み”と“舌に感じる甘み”の2つがあるとし、マスターズドリームにおいて、“香りに感じる甘み”については、麦芽を高温で煮出す工程を3回繰り返す“トリプルデコクション”という手法を採用することで、麦芽の持つ甘香ばしさを引き出しているという。一方、“舌に感じる甘み”は発酵の工程で工夫を施しており、「飲んだときの甘香ばしさ、飲み込んだ後の舌に感じるじんわりとした余韻。この2つの特長を楽しんでほしい」とアピールする。
三皿目となる和牛のラグーは、和牛のうま味にフォーカスしつつ、そこにトリュフの香りを大胆に加え、パルミジャーノで繋ぐ。イタリア的な考え方を日本的な手法でまとめ上げた一品だが、特にトリュフの香りにこだわっており、その余韻を楽しめるビールこそがマスターズドリームであると断言する。永島氏は、トリュフの余韻とビールの余韻を螺旋のように重ね上げていくことをイメージしており、「飲み口の良いだけのビールだと、トリュフの香りをすぐに流してしまう」という。
四皿目となるデザートは、クリームチーズにアーモンドを加え、マスターズドリームと黒糖によるシロップを合わせた一品。クリームチーズの酸味、アーモンドの香ばしさ、黒糖の甘さ、そしてマスターズドリームの苦みを絶妙に調和させており、永島氏は、「今回の料理の中で一番挑戦的」だったと振り返った。
永島氏の手によって食事とエンターテイメントを掛け合わせて表現された“最新のものづくり”を堪能した後は、会場となった法隆寺宝物館の館内を観覧。当時の名工たちが技術と精神の結晶としてつくり上げた“最古のものづくり”を体感することで、“至高の晩餐会”は締めくくられた。