ステランティスジャパンはプジョーの新型「3008」を発売した。48Vのバッテリーとモーターを積むマイルドハイブリッド車(MHEV)で、価格は489万円から。3008のフルモデルチェンジは約8年ぶりとなる。年内には電気自動車(BEV)バージョンも発売する予定だ。
プジョーが主力モデルを刷新
従来型の3008は、世界で累計132万台が売れた人気モデル。日本ではプジョーの販売台数の約20%を占める同ブランドの主力モデルだ。今回の新型は、ステランティスが新開発したプラットフォーム「STLA-Medium」(ステラ ミディアム)を採用する初の車種となる。
ハイブリッドシステムは新開発の1.2L直列3気筒ガソリンターボエンジンに電動モーター内蔵6速デュアルクラッチ式トランスミッションを組み合わせる。モーターのアシストによる滑らかな発進・加速が特徴で、市街地では最大50%の時間でエンジン停止状態を維持する。低速時の100%電動走行も実現しており、約30km/hまでは電気による走行が可能。燃費は19.4km/L(WLTCモード)で、輸入CセグメントSUVで唯一、環境性能割1%の対象となる。システム合計最高出力は107kW/145PSだ。
新型3008発表会の司会を務めたクルママニアの安東弘樹さんは事前に試乗を行い、最高120km/hで走れる東関東自動車道を含め100km程度を走行したそうだが、メーターの燃費計は23.8km/Lを表示していたとのこと。高速道路を走っても、かなり良好な燃費をたたき出すクルマに仕上がっているようだ。
グレードは「Allure」(489万円)、「GT」(540万円)、「GT アルカンタラパッケージ」(558万円)の3種類。ステランティスジャパンでプジョーブランド統括を務める小川隼平さんによれば、販売の主力は「GT アルカンタラパッケージ」になる見込みだという。