世界一美味しい市販酒を決める品評会「SAKE COMPETITION 2025」の表彰式が、6月10日、TAKANAWA GATEWAY CITYで開催された。イベントでは全6部門の上位受賞酒と、4つの特別賞が発表され、日本酒ファンや関係者の注目を集めた。
MCを務めたのは、宇賀なつみさんとサッシャさん。厳正なブラインド審査を経て選ばれた銘酒の数々が、各蔵元のコメントとともに紹介された。
世界最大級の"市販酒"コンペティション
「SAKE COMPETITION」は、ブランドに左右されず"市販酒のみ"を対象にしたブラインド審査を特徴とするコンペティション。審査基準は「清酒としての品格」と「飲用酒としての適性」の2軸で、一般消費者の目線に立った評価を行っている。
2025年の審査対象は、全国358蔵から出品された合計1,163点。審査の上位10%に「GOLD」「SILVER」が授与され、審査結果は2025年8月26日発売の公式カタログ『至高の日本酒 SAKE COMPETITION 公式カタログ 2025-2026』(学研)に掲載予定となっている。
各部門の1位受賞酒
各部門の1位受賞酒は以下の通り。
- 純米酒部門
磯自慢酒造(静岡県)「磯自慢 雄町 特別純米53」
- 純米吟醸部門
寒紅梅酒造(三重県)「寒紅梅 純米吟醸 山田錦50%」
- 純米大吟醸部門
黄金井酒造(神奈川県)「盛升 純米大吟醸」
- Super Premium部門
宮下酒造(岡山県)「極聖 純米大吟醸 天下至聖」
- 海外出品酒部門
DASSAI USA(アメリカ)「DASSAI BLUE Type 23」
- モダンナチュラル部門(新設)
西田酒造店(青森県)「田酒 純米大吟醸 山廃」
特別賞
4つの特別賞も選出された。
- ダイナースクラブ若手奨励賞
南部美人(岩手県)杜氏 林敬宏氏
- TAKANAWA GATEWAY CITY まちびらき記念 最優秀酒蔵賞
磯自慢酒造(静岡県)
- JAL 空飛ぶSAKE賞
松瀬酒造(滋賀県)「松の司 純米大吟醸 AZOLLA50」
- 実行委員賞
青木酒造(茨城県)「御慶事 純米吟醸 ひたち錦」