夏のボーナス、みなさんは何に使いますか? 旅行に行く、家電を買い替える、ちょっと贅沢に外食……それもいいんですが、こんな問いかけはいかがでしょうか。
今年のボーナス、ぜんぶ“金”に換えたらどうなるんだろう?
金? と思うかもしれません。けれど実は、2024年夏のボーナスで「それ」をやっていた人たちは今、かなりニコニコしているかもしれないんです。
去年、金を買った人が“勝ち組”だったワケ
ちょっと時を戻して、2024年の夏。
そのころの金価格(田中貴金属の税込み小売価格)は、1グラムあたり約1万3,000円前後でした。ところが2025年4月現在、同じ金の価格は約1万6,000円台にまで跳ね上がっています。たったの8~9カ月で、およそ20%も上昇しているんです。
昨年の夏、仮に50万円のボーナスをもらったとします。それを全て金に換えていたとすると……。
買えた金:約38.4g
今の評価額:約61.4万円
つまり、11万円以上の含み益が生まれていたことになるんです。普通預金では、なかなか得られないリターンですよね。まさに、「金を選んだ人が報われた」1年だったと言ってもいいでしょう。
なぜこんなに金が上がったの?
金がここまで上がった背景には、いくつもの国際的な要因があります。
世界的な地政学リスク(ウクライナや中東情勢)
世界的なインフレ
アメリカの金利引き下げの兆し
各国の中央銀行による金の大量購入
円安の進行による国内価格の上昇
例えば、こういった要素が絡んで金が値上がりしました。
特に注目なのは、日本円ベースの金価格が上がっているということです。
つまり、世界的に金が買われているうえに、円の価値が下がったことによるWの効果で、日本国内では金がとにかく強い、という状況なのです。
じゃあ、今年の夏に金を買ったらどうなるの?
では、今年の夏のボーナスも、すべて金に換えてしまっていいのでしょうか。
これはあくまで予測ですが、2025年後半~2026年にかけて、金価格はさらに上がる可能性があります。一部のアナリストは「1g=1万7,000~1万8,000円を目指す」という見方を示しています。
もちろん相場に「絶対」はありません。けれど、「安全資産としての金」の存在感は、今後も高まることが予想されています。
「金ってどうやって買うの?」という方へ
「ボーナス全額を金に換える」なんて聞くと、ハードルが高いと感じるかもしれません。でも実は、金の買い方にはいくつかのスタイルがあって、ライフスタイルや価値観に合わせて選ぶことができるんです。ここからは金の買い方を見ていきましょう。
地金(インゴット)
映画やドラマで見たことがある“のべ棒”タイプの金。重さは5gから1kgまでさまざまで、現物として手元に置けるのが魅力です。特徴は以下の通り。
長期保有に向いている
実物資産としての安心感がある
ただし、保管や管理に注意が必要
金貨(メイプルリーフ金貨など)
投資用の純金コイン。見た目が美しく、1/10オンス(3.1g)など少額からでも購入可能です。プレゼントや記念にもぴったりです。
手軽に始めやすく、楽しめる
地金よりも若干高めのプレミア価格がつく場合も
金ETF(上場投資信託)
証券口座で買える“金価格に連動した商品”。スマホでも取引OKです。実物を持つわけではないのですが、売買はとてもスムーズに行うことができます。
保管の手間なし、流動性高い
分散投資や短期売買にも向いている
ただし、為替の影響も受けるため注意が必要
「ぜんぶ金」は勇気がいるけれど…
確かに、ボーナスを“ぜんぶ金”に換えるのはちょっと勇気がいります。でも、「一部だけ」ならどうでしょう?
例えば10万円分だけ。あるいは毎月1万円ずつ。少しずつでも「金を持つ習慣」を取り入れていくことで、将来的にリスクヘッジや資産保全につながる可能性があります。
お金の使い方は「今」か「未来」か
ボーナスをどう使うかは、その人の価値観そのもの。「今を楽しむ」もよし、「未来に備える」もよし。でもその中に、ちょっとだけ“金”という選択肢を加えてみたら――。
案外、未来の自分に感謝されるかもしれません。
もし気になる金の買い方があれば、気軽に調べてみるだけでも価値ありです。金は静かに、でも確実に、あなたの資産を守ってくれる存在かもしれませんよ。
株式会社Clarisse
本社:東京都新宿区西新宿8-11-1 日東星野ビル6階
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設立:2024年9月
事業内容:貴金属をはじめブランド品やダイヤモンド・ジュエリーの買取・販売、全国でゴールドプラザ13店舗を運営