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押しても引いてもしっかり掃除。無骨なデザインも光るシャークのコードレス掃除機「PowerClean 360」

JUN. 08, 2025 11:00
Text : 倉本春
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シャークニンジャ(以下、シャーク)は、6月18日にコードレスクリーナーの新モデル「Shark PowerClean 360」(以下、PowerClean 360)を発売予定だ。同社のコードレスクリーナー最上位モデルとなるPowerClean 360は、ヘッドの前後左右、全方向からゴミを吸い取る「360°クリーニング」機構を搭載。ほかにもさまざまな技術を組み合わせることで、同社史上最高の掃除力を実現したという。今回、その「掃除力」を実際にチェックしてきた。

製品ラインナップは、延長パイプが曲がるフレックス機能搭載の「IW4271JBK」と、フレックス機能非搭載の「IW4171JCP」の2モデル。価格はオープンで、いずれも市場推定価格は99,000円となっている。

  • 新製品の「Shark PowerClean 360」

  • 写真右がフレックス機能搭載でピュアブラック色の「IW4271JBK」、左がフレックス機能非搭載でライトコッパー色の「IW4171JCP」

「軽さ」よりも「掃除力」を重視、デザインもパワーを感じさせる形に

シャークといえば、1本の棒のようなスリムなコードレスクリーナー「EVOPOWER SYSTEM」シリーズによって、日本での人気を確立したメーカーだ。EVOPOWER SYSTEMは都会的で繊細な印象のデザインだったが、新製品のPowerClean 360は大きめのダストビンを備え、本体から飛び出たハンドルや存在感のあるバッテリーが工具のような無骨さを感じさせるマニッシュなデザインとなっている。

  • シャークのコードレスクリーナーの代表的モデル「EVOPOWER SYSTEM」シリーズ。写真は最新モデルのShark EVOPOWER SYSTEM NEO II+

  • いかにもパワーがありそうなデザインのPowerClean 360

  • 大きめのバッテリーを配置したハンドルのデザインは、家庭用の電動ドリルにも似ている

上位モデル「IW4271JBK」の本体サイズは幅228×奥行き321×高さ1080mmで重さは2.2kg(スティック時)。最近は1.5kg以下のコードレスクリーナーが多いなか、本体重量は正直やや重め。ただ実際にPowerClean 360を使ってみると、この重さによってヘッドが安定して床にしっかりと密着。ゴミが一気に吸い込まれていく感覚があった。軽さよりも確かな掃除力に重きを置いた設計なのだろう。

  • 上位モデルと下位モデルの違いは、延長パイプが曲がる「フレックス機能」の有無。フレックス機能があれば、家具の下などを掃除するときに腰を曲げたりしゃがんだりする必要がない。ただし、フレックス機能搭載の上位モデルは本体重量が約200g重くなっている

いままでの掃除機の「もどかしさ」を解消した新機能

PowerClean 360は新機構「360°クリーニング」を搭載している。ヘッド背面に柔らかなシリコン製フラップを採用し、後退時(掃除機を引くとき)にこのフラップが変形して空気の流れを生み、ヘッド後方のゴミまでしっかりと吸引する仕組みだ。

実際のフローリングにまいた砂を掃除する体験でも、従来機ではヘッドを何度か前後に往復させる必要があったのに対し、PowerClean 360は一度後退させるだけで、ほぼすべての砂を除去できた。

  • ヘッド後ろ側は柔らかなシリコン製に。ヘッドを後退させたときに空気の流れを作る特殊な構造になった。ちなみに、ブラシの素材は従来のラバー製から新しくケプラー繊維製に変更。これによっても掃除性能がアップし、静音性が格段に高くなっていた

  • 床に大量の砂をまいて従来モデルのヘッドで掃除したところ。ヘッドを後退させると砂の多くを引きずってしまった

  • PowerClean 360はヘッド後退時でも、ヘッドが通過した床の上の砂をきれいに掃除できていた

掃除機は壁ギリギリに存在するゴミの掃除が難しいこともあるが、PowerClean 360は、ヘッド側面にセンサーを搭載。ヘッドサイドに壁を検知すると自動的に吸引力を最大2倍までアップすることで、壁際のゴミもワンストロークで効率的に吸い取ってくれた。

  • ヘッド左右に配置された「エッジセンサー」。ヘッド横に壁を検知すると吸引力をアップし、壁際ギリギリのゴミもしっかり吸引

【動画】エッジセンサーが壁を認識すると吸引力を上げるため、駆動音が高くなる。壁際ギリギリにかなり大量の砂をまいたが、左右どちらのサイドで掃除しても一度ヘッドが通過するだけでキレイになった(音声が流れます。ご注意ください)

もちろん、通常時の掃除力もなかなかのもの。「カーペットに擦り付けた繊維ゴミ」という、掃除機が苦手とするゴミを掃除するデモンストレーションでも、ヘッドが一度通過するだけでほとんどのゴミを吸引。ヘッド一往復で見た目は完璧に掃除できていた。ゴミの多い場所やカーペットを検知すると、ブラシの回転速度が自動で上昇し、状況に応じた掃除ができる。

【動画】PowerClean 360はゴミが多い場所やカーペットを検知すると自動でブラシの回転速度をアップ。ユーザーが運転モードなどを変更する必要はない(音声が流れます。ご注意ください)

掃除性能だけではなく使い勝手にも工夫が

PowerClean 360は掃除性能の高さが印象的だったが、使い勝手にも工夫がある。わかりやすいところでは青色LEDヘッドライトの搭載。青色LEDで床を照らすことで、目に見えにくいゴミやほこりが浮かび上がり、どこを掃除すれば良いかわかりやすくなった。

最近は同じような機能を持つつ「緑色LED搭載掃除機」も増えているが、シャークによると青色LEDは緑色LEDよりヘッドから20cm前後までの近距離のゴミを浮かび上がらせるのに有利だという。

  • 一見するとキレイな床も、青色LEDで照らすとゴミがあることがわかる

PowerClean 360の全モデルは、掃除機を充電台にセットすると自動的にゴミを収集する「自動ゴミ収集ドック」を付属。約30日間、ゴミ捨ての必要がない点も魅力だ。最近は自動ゴミ収集ドック付属のコードレスクリーナーも増えてきたが、シャークはそのなかでも珍しい「紙パック非搭載」のドックなのでランニングコストがかからない。

  • PowerClean 360はドックも新形状に。個人的に気に入ったのは、ドックのダストカップ側面にウィンドウが配置された点。ゴミの捨て時がわかりやすくなった

  • 「自動ゴミ収集停止ボタン(自動収集を一時停止して充電のみにする機能)」の位置がドックポスト天面になったのも嬉しい。夜中に自動収集を一時停止したいとき、腰をまげることなく操作できるように

PowerClean 360を試してみた第一印象は「何も考えずに動かしてもしっかり掃除できる」。360°クリーニング機構や各種センサーによって、掃除機が自動でユーザーの操作をサポート。「掃除機をかける」という何気ないの動作のなかで高い掃除性能が得られる実感があった。

コードレススティック掃除機の市場全体では軽さや機動性を重視したモデルが増えるなか、PowerClean 360はパワー(掃除性能)重視だ。そしてただパワフルなだけでなく、ゴミ捨ての自動化といったユーザーの手間を減らす機能もしっかり備えている。軽さよりも掃除のパワーを重視したい、けれど手間はかけたくない――。PowerClean 360はそんな人にぜひチェックしてほしい掃除機だ。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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