部下指導において、「教え方の最適解」を知っていますか? 部下のやる気を引き出し、主体的に動けるようになる指導法を、「一流・二流・三流」の比較を通じて解説する『教え方の一流、二流、三流』(北 宏志/明日香出版社)から一部を抜粋して紹介します。今回のテーマは「【信用を得る見た目】三流は、安物にこだわり、二流は、流行にこだわり、一流は、何にこだわる?」
【信用を得る見た目】三流は、安物にこだわり、二流は、流行にこだわり、一流は、何にこだわる?
人は見た目が重要です。
そう言うと、ルッキズムだとか、「中身を見ろ」といった議論を持ち出す方もいらっしゃるかもしれません。
ここで言う見た目とは、かっこいいとかきれいだとかではなく、人として信用ができる見た目かどうかということを指しています。
見た目は人から信用を得るための、大きな要素なのです。
つまり、教え方・伝えている内容が同じでも、あなたの見た目によって、部下が受けとる印象は大きく変わるということです。
特に、出会ってまもない部下は、あなたの仕事ぶりがどうか、どのような人となりなのかを知るすべはありません。
第一印象、まさに見た目があなたの印象を決める要素となるのです。
いくらあなたが気に入っていたとしても、安物でぺらっぺらの鞄や靴では、相手に上司として認めてもらうことは難しいでしょう。
では、トレンドをふんだんに取り入れたファッションがふさわしいかと言うと、それも時と場合によりけりです。
TPOにふさわしくなかったり、過度にファッショナブルだったりすることで、相手によくない印象を与えてしまう可能性もあるのです。
社会人としての見た目という点で、何よりも重視すべきは清潔感です。
高いか安いか、新しいか古いかではなく、清潔であるかを基準に、身に着けるものをつねに確認しましょう。
具体的には、次のようなチェックリストを用意し、毎日自分自身で見返してみてください。
・スーツやシャツにしわができていないか
・靴はきちんと磨かれているか
・髪型はスッキリしているか
すごく単純な質問をします。
目の前に2人の上司がいます。1人はアイロンの行き届いたスーツを着て、磨き上げられた足馴染みのよさそうな靴を履いています。
もう1人はぼさぼさの髪に、しわくちゃのシャツ、足元は汚れのついたスニーカーだとします。
この2人のいずれかを上司として選べるのであれば、あなたはどちらを選びますか。
おそらく前者を選ぶのではないでしょうか。
部下の立場になって考えれば、見た目の印象のいい上司を選ぶのは当然。
仮にふたを開けてみたら、後者の上司の方が抜群に優秀だったとしても、前情報なしの状態では、見た目しか選択・判断をする要素はないのです。
一流は、清潔感にこだわる
『教え方の一流、二流、三流』(北 宏志/明日香出版社)
本書は、次のように悩むすべての上司に向けて書きました。部下に仕事を教えても、なかなか動いてくれない / やる気のない部下に、どう指導すればいいかわからない / 仕事の任せ方が難しい / 部下に接する時、つい感情的になったり、ハラスメントが怖くて指摘できなかったりする――部下指導において、「教え方の最適解」を知っていますか?本書では、部下のやる気を引き出し、主体的に動けるようになる指導法を、「一流・二流・三流」の比較を通じて解説。元中学・高校教師であり、現在はZ世代向け研修で人気の著者だからこそ書ける、職場で即実践できる教え方のコツを紹介します。