都心のマンション価格は高騰し続け、"真の高級マンションは2億円から"と言われるようになって久しい昨今。パワーカップルでも簡単には購入が難しいマンションとはどのようなもので、どんな層が購入するのだろうか。販売価格は1戸2億円台、先般報道陣に公開された渋谷・富ヶ谷の分譲マンション「THE SYLA SHIBUYA TOMIGAYA」をレポートする。
「THE SYLA SHIBUYA TOMIGAYA」は東京メトロ千代田線「代々木公園」駅から徒歩5分、閑静な住宅街「富ヶ谷」エリアに位置する地上8階建ての分譲マンション。2024年12月に竣工し、1フロア1戸、専有面積約90平方メートル・1LDKで統一された、富裕層向けの邸宅だ。
洞窟をテーマにしたというエントランスを抜け、エレベーターへ乗り込んだ後は、専用キーでセキュリティを解除。降り立ったフロアが住戸の玄関ホールとなっており、潤沢な玄関収納も完備されていた。
ドアを開けると、目の前に広がるのは32畳のLDK。ヴィンテージ加工が施されたフローリング、暖炉(バイオエタノール燃料使用)、85インチ対応のTVボード、調光照明、電動カーテンレールなど、贅沢な仕様が際立つ。
曲線で仕切られたエリアは8.2畳のベッドルームになっており、ここには70インチの電動巻き上げスクリーンが標準装備されている。ベッドでさまざまな映像を楽しみ、その余韻に包まれながら眠りにつく……優雅な夜のひとときが容易に想像できる設計だ。
キッチンにはオーブンやワインセラー、パウダールームには洗濯乾燥機が設置済みで、オーナーがいつからでも暮らしをスタートできる、そんな空間に整えられていた。
全7戸のうち1戸が賃貸物件。販売していた6戸のうち5戸が売約済みで、残り1戸も複数の申し込みが入っているとのこと。国内のパワーカップルはもちろん、外国人が別荘として実需購入する、といったニーズもあり、2億円台ながら瞬く間に売れていったそうだ。
一般庶民には到底理解できない感覚ではあるが「同じような仕様で1戸数十億円するような物件もあるので、購入者様には非常にコストパフォーマンスが高いと感じていただけている」(担当者)とのこと。
好立地で好仕様、富裕層にとってこうした2億ションはもはや、お得なお買い物のようだ。