不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」は1月21日、「住宅ローンに関する意識調査」の結果を発表した。同調査は1月14日~17日、10年以内に住宅を購入し住宅ローンを利用中の825名と、5年以内に住宅を購入し住宅ローンを利用予定の825名を対象に、インターネットで実施した。
住宅ローンを利用中の人(以下、購入者)には、現在組んでいる住宅ローンの種類を、住宅ローンを利用予定(以下、購入検討者)には検討している住宅ローンの種類について尋ねた。「変動金利」と回答した割合は、購入者では69.7%だったが、検討者は57.3%と、10pt以上の乖離が見られた。
住宅購入者には住宅ローンを世帯年収の何倍で借り入れているか、検討者には何倍で借り入れる予定かを聞いたところ、購入者は「4倍以上5倍未満」が最多であったが、購入検討者は「3倍以上4倍未満」が最も多かった。両者を見比べると、「4倍未満」までは購入検討者の方が回答割合が多く、「4倍以上」になると購入者の回答割合が上回っている。
住宅購入者に対し、世帯月収に占める住宅ローン返済額の割合を聞くと、40.7%が「2割以上3割未満」、33.5%が「1割以上2割未満」と答え、約7割が「1割以上3割未満」と答えた。
世帯月収に占める住宅ローン返済額の割合別に、借入額に対する意識を尋ねた。「もっと減らせばよかった」と回答した割合は、世帯月収に占める住宅ローン返済額の割合が「2割未満」までは1割程度だったが、「2割以上3割未満」になると22.0%、「3割以上」になると28.3%にまで増加している。
購入検討者に、住宅購入に対する意向を尋ねると、47.9%が「住宅ローン金利が上がる前に買いたい」と答えた。前回調査より6.6pt増加している。
購入者・購入検討者双方に対し、今後1年間の住宅ローンの見通しを聞くと、「上昇」と回答した割合は、購入者48.1%に対し、購入検討者68.3%だった。
住宅ローンを払いきれるかの不安について尋ねたところ、購入者の67.8%、検討者の90.1%が「大いにある」「ややある」と答えた。しかし、不安を抱いている一方で、金利上昇対策については37.8%が「していない」と答えている。
購入検討者に住宅ローンを選ぶにあたり、魅力に感じるものを聞くと、「金利の低さ」(59.5%)が最も多く、「初期費用の低さ」(46.3%)が続いた。年代別に見ると、「保障付き」は年配層、「初期費用の低さ」「ペア団信」は若年層の支持が高い。