宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は8月12日16時ころ、同日中の打ち上げを予定していた種子島宇宙センターからの準天頂衛星「みちびき3号機」を搭載したH-IIAロケット35号機の打ち上げ中止を決定したことを明らかにした。

当初のスケジュールでは、13時40分ころの打ち上げを予定していたが、射場での推進系の点検に時間がかかっているという理由で、打ち上げを一時見合わせていた。その後、16時以降での打ち上げを目指して作業を改めて作業を進めていたが、ロケット推進系統の一部のデータに再確認を要する必要が生じたため、最終的に12日中の打ち上げ中止を決定した。

なお、現時点での新たな打ち上げ日については、まだ決まっていない。また、JAXAとMHIでは本日夕方より、記者説明を開催する予定としており、改めて詳細などの説明などが行われる見通しだ。

12日の朝から打ち上げを待っていたH-IIAロケット35号機の雄姿。天候条件は非常に良く、打ち上げ日よりではあった (写真提供:大塚実)