北越急行は2016年3月26日、JRグループ・えちごトキめき鉄道と同時にほくほく線のダイヤ改正を実施する。日本最速のローカル列車として話題になった超快速「スノーラビット」を1本増発するなど、ダイヤ改正を機にさらなる充実を図る。

えちごトキめき鉄道へ乗り入れる北越急行HK100形

ほくほく線では、在来線特急「はくたか」が廃止された今年3月のダイヤ改正から、越後湯沢~直江津間に超快速「スノーラビット」1往復を設定。同区間を57~58分で結び、途中停車駅は十日町駅のみ。越後湯沢駅9時17分発の列車は直江津駅からえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインへ乗り入れ、新井駅まで運転される。

来春のダイヤ改正では、「スノーラビット」がさらにパワーアップ。現行の越後湯沢発の列車は同駅9時14分発となり、上越新幹線との接続時間が3分短縮される。途中停車駅も増え、六日町駅・十日町駅・まつだい駅・虫川大杉駅に停車。越後湯沢~直江津間の所要時間は60分となるものの、直江津駅には現行列車と同じ10時14分に到着する。

直江津駅からのえちごトキめき鉄道への乗入れに関して、「今回の改正から定期運行による乗入れとなります」と北越急行。現在、直江津駅での停車時間は13分取られているが、ダイヤ改正後は3分に短縮され、10時17分に同駅を発車する。高田駅での停車時間も短縮され、上越妙高駅・新井駅ともに現行列車より19分早く到着。上越妙高駅で北陸新幹線金沢行「はくたか555号」に乗り継ぐことも可能だ。

この越後湯沢発新井行「スノーラビット」の後にもう1本、越後湯沢発直江津行「スノーラビット」を増発。越後湯沢駅を9時57分に発車し、途中停車駅は十日町駅のみ。直江津駅に10時54分に到着し、同一ホームで妙高高原行の列車と乗り換えられる。この列車を利用すれば、上越妙高駅で北陸新幹線「はくたか557号」にも乗り継げる。

直江津発越後湯沢行「スノーラビット」は時刻が変更され、直江津駅13時57分発・越後湯沢駅14時55分着(所要時間58分)で運転。夕方の帰宅時間帯には、現行の「スノーラビット」に代わって普通列車が設定される。その他、まつだい駅または虫川大杉駅で折り返す普通列車を犀潟駅まで延長してJR線との接続を良くし、朝の時間帯に直江津駅発車時刻を調整して他社線との接続を改善するなど、利便性向上が図られる。

土休日運転のシアター・トレイン「ゆめぞら」は、ダイヤ改正で運転本数が現在の3本から4本に増え、すべて越後湯沢~直江津間を走行。直江津駅13時57分発の超快速「スノーラビット」でも、土休日に「ゆめぞら」が楽しめるとのこと。