NECパーソナルコンピュータは12日、同社製PC「LAVIE」の2015年夏モデル、8シリーズ47機種を発表した。2015年5月14日より順次出荷開始する。価格はオープン。店頭予想価格は、タブレット製品が税別44,800円前後から、ノートPCが税別106,800円前後から。デスクトップPCが税別134,800円前後から。

「LAVIE」2015年夏モデルで一部を除いた全機種に搭載される新ソフトウェア「インフォボード」(写真はLAVIE Hybrid Frista)

2015年夏モデルではブランド名が小文字・大文字混じりの「LaVie」から、大文字のみの「LAVIE」に変更。ロゴも角ばった印象のデザインに一新した。

新機能としては、主にソフトウェア面を中心にアップデート。新たに、時計やカレンダー、天気、ニュース、写真などを一画面に表示する「インフォボード」を初期搭載する。10分以上のPC未操作時にスクリーンセーバーとして自動で起動するもので、前述の生活情報のほか、任意のフォルダ内の写真を表示し、フォトフレーム的に使うことも可能。タブレットや分離型PCを除いた夏モデル全機種に搭載される。

「インフォボード」は一定時間PCを触らなかった場合に、自動で時間やカレンダー、天気、ニュースなどの生活情報が表示される機能。ニュースをタップすると、同社製キュレーションアプリ「MyTimeLine」上でニュースを確認できる

また、ノートPCおよびデスクトップPCの中位モデル以上を中心に、4K動画編集ソフトウェア「MediaShow BD with 4K」、再生ソフトウェア「PowerDVD BD with 4k」を搭載。同ソフトではビデオカメラやスマートフォンなどで撮影した4K動画の再生や編集、2Kへの変換、YouTubeへのアップロード作業などが行える。

4K動画編集ソフトウェア「MediaShow BD with 4K」、再生ソフトウェア「PowerDVD BD with 4k」の使用イメージ。機種により動画のカットや加工などの編集作業や、4K動画の再生が行える。ビデオカメラやスマートフォン、タブレットなど、4K動画が撮影できるデバイスの増加を背景に新ソフトを搭載した

また、2015年春モデルの「LaVie Hybrid Frista」で搭載していた独自の音声操作アプリ「LAVIEボイス」も強化。話しかけることで検索や文字入力、音楽再生などが行える従来機能に加え、SNS・メール連携を追加。検索結果の引用や音声でのコメント入力が行えるようになった。

音声でPCを操作できる「LAVIEボイス」は、一人暮らしの女性がマニキュアを塗るなど両手が使えない状態の際にも活用できる

このほか、ヤマハ製の音場補正技術「AudioEngine」が、本体搭載のスピーカーに加え、ヘッドホンでも利用可能となった。

ヤマハの音場補正技術「AudioEngine」は新たにヘッドホン出力に対応した

ハードウェア面では、15.6型ノートPC「LAVIE Note Standard」シリーズ下位モデルでデザインを一新。コーナー部をラウンド形状から四角い形状のデザインとし、上位モデルと近いシャープな印象となった。また、一体型デスクトップPCでCPUを強化したほか、分離型デスクトップPC下位モデルで新たにIPS液晶を採用した。

LAVIE Note Standard

13.3型の軽量モバイル2-in-1 PC「LAVIE Hybrid ZERO」(写真左)はソフトウェアを夏モデル仕様に更新。10.1型/8型Windowsタブレット「LAVIE Tab W」(写真右)は、新たに32GBモデルを追加した

15.6型ノートPC「LAVIE Note Standard」シリーズでは、夏モデル向けソフトの採用に加え、下位モデルできょう体デザインを一新。写真は3,840×2,160ドットの4K IGZO液晶を採用する最上位モデル「NS850/BAB」で、RealSense 3Dカメラを利用した楽器演奏アプリ「KAGURA」で遊ぶこともできる

それでは、「LAVIE」シリーズ2015年夏モデルを紹介していこう。


NEC、CPUを強化した一体型デスクトップPC「LAVIE Desk All-in-one」夏モデル

「LAVIE Desk All-in-one」シリーズの2015年夏モデルでは、最上位「DA970/BAB」でCPUを強化。また、「インフォボード」をはじめ、DA770以上に「CyberLink MediaShow BD with 4K」、DA570以上に「CyberLink PowerDVD BD with 4K」、強化した音場補正技術「AudioEngine」などの夏モデル向けソフトを新搭載する。

発売日はいずれも2015年5月14日。価格はオープンで、税別の店頭予想価格は154,800円前後から。


NEC、下位機でデザインを刷新した15.6型ノートPC「LAVIE Note Standard」

15.6型ノートPC「LAVIE Note Standard」シリーズ2015年夏モデルは、全7モデルをラインナップ。下位モデルではきょう体デザインを一新した。「インフォボード」をはじめ、「「NS550」以上に「CyberLink MediaShow BD with 4K」、NS350以上に「CyberLink PowerDVD BD with 4K」を搭載。ヘッドホンに対応した音場補正技術「AudioEngine」も備えている。

発売日は2015年5月14日。価格はオープン。税別の店頭予想価格は106,800円から。


NEC、Windowsタブ「LAVIE Tab W」2015年夏モデルで32GBモデル追加

WUXGA解像度の10.1型/8型Windowsタブレット「LAVIE Tab W」シリーズの2015年夏モデルでは、従来の10.1型モデル2機種、8型モデル1機種(64GBモデル)に加え、新たに8型の32GBモデルが追加された。「インフォボード」や強化された「LAVIEボイス」などを搭載する。

出荷は10.1型モデルが5月下旬、8型モデルが5月14日。価格はオープンで、店頭予想価格は、着脱式キーボード付属の10.1型モデル「TW710/BBS」が89,800円前後。キーボードなしで10.1型タブレット単体の「TW710/BAS」が76,800円前後(いずれも税別)。8型で64GBストレージの「TW708/BAS」が49,800円前後、8型で32GBストレージの「TW508/BAS」が44,800円前後。


NEC、Core M搭載の11.6型2-in-1 PCが「LAVIE Hybriad Standard」として刷新

1,920×1,080ドットの11.6型IPS液晶を備えたタブレットに、着脱式のキーボードがセットになった2-in-1 PC。2014年秋冬モデルでは「LaVie U」であった製品名を、「LAVIE Hybriad Standard」として2015年夏の新モデルとしてラインナップした。

発売日は5月14日を予定し、価格はオープン。ラインナップと税別の店頭予想価格は、上位モデル「HS550/BAS」が169,800円前後、下位モデル「HS350/BAS」が154,800円前後。


NEC、IPS液晶を採用した分離型デスクトップPC「LAVIE Desk Tower」夏モデル

分離型デスクトップPC「LAVIE Desk Tower」の2015年夏モデルは、下位モデルで新たに広視野角で発色の良いIPS液晶を採用。また、「インフォボード」の搭載に加え、上位モデルで「CyberLink MediaShow BD with 4K」「CyberLink PowerDVD BD with 4K」を搭載する。

発売は5月14日。価格はオープンで、税別の店頭予想価格は上位モデルが239,800円前後、下位モデルが134,800円前後。

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このほか、13.3型の軽量モバイル2-in-1 PC「LAVIE Hybrid ZERO」シリーズ、15.6型の省スペースPC「LAVIE Hybrid Frista」、ディスプレイが360度回転する15.6型2-in-1 PC「LAVIE Hybrid Advance」は、ハードウェアを春モデルから継承し、ソフトウェアを夏モデル仕様に変更する。