米Appleは22日(現地時間)、従来比4倍の解像度となるRetinaディスプレイを備えた「iPad mini Retinaディスプレイモデル」を発表した。7.9型のサイズはそのままに、パネルに2,048×1,536ドットのRetinaディスプレイを採用。プロセッサもiPhone 5sなどと同等のA7チップを搭載する。

ラインナップはWi-Fiモデルと、4GB LTEを備えたWi-Fi+Cellularモデル。米国、日本国内とも発売は11月中。価格は「Wi-Fiモデル 16GB」で399ドル/41,900円~。

iPad mini Retinaディスプレイモデル

従来のiPad miniからの大きな進化点としては、先に挙げた解像度2,048 x 1,536ドットのRetinaディスプレイの搭載と、iPhone 5sや同日発表のiPad Airでも搭載する64bitのA7チップ、そしてモーションプロセッサM7の採用、iOS 7の搭載などだ。

カメラや通信方式には大きな変化はないが、新たに複数アンテナによる同時通信技術MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)に対応する。カメラ機能は500万画素のiSightカメラ、120万画素のFaceTimeカメラを搭載。

通信機能は、Wi-FiモデルでIEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0。Wi‑Fi+Cellularモデルでは上記に加え、UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA(850/900/1,900/2,100MHz)、GSM/EDGE(850/900/1,800/1,900MHz)、CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B(800/1,900MHz)も対応する。

本体サイズは従来と同じでW134.7×D7.5×H200mm。Wi-Fiモデルの重量は、以前より23g重くなった341g。Wi-Fi+Cellularモデルでは、従来より29g重くなった341gとなる。バッテリ駆動時間も従来と同じ約10時間。本体カラーはスペースグレイとシルバーの2色。

Apple Online Storeでの価格は、Wi-Fiモデルの16GBで41,900円、32GBモデルで51,800円、64GBモデルで61,800円、128GBモデルで71,800円。Wi‑Fi+Cellularモデルについては各キャリアから発表される。

同日発表のiPad Air(左)とiPad mini Retinaディスプレイモデル(右)