サイボウズスタートアップス(以下、Cstap)は、5月27日より、Android-OS端末を業務専用端末として利用するためのデバイス管理サービス「専用端末化サービス」の販売を開始すると発表した。

デバイス管理サービス「専用端末化サービス」システム構成図

本サービスは「設定により機能を制限する」従来のモバイルデバイス管理サービス(MDM製品)とは異なり、「設定により機能を追加する」デバイス管理サービス。専用端末化アプリケーションをインストールすることにより、何もできない状態を作り出す。そこから利用を許可するアプリと時間等を設定するため、シンプルにわかりやすく設定と管理ができる点が特徴となっている。

MDMサービスとの違い

これまでは、業務専用の端末を設置するために専用機器と専用機器にあったアプリケーション開発が必要だったが、技術仕様が独自かつ開発者の数も限られるため、システム開発も高価になる傾向があった。しかし、本サービスは、一般的に販売されている安価なAndroid端末を利用でき、ソフト開発においても一般的なAndroidアプリでの開発が可能となるため、安価に業務専用機器としての利用が可能となる。

「専用端末化サービス」画面イメージ

また、モバイルデバイスの管理機能も、専用のアプリケーションをインストールすることで、パソコンのブラウザからリモート操作でアラームを鳴らしたり、デバイス操作を全くできなくするロックをかけたり、工場出荷状態にワイプするなどのデバイス管理ができるようになる。

さらに、端末の位置情報をはじめ、アプリケーションの操作ログなども確認し管理を行う。

「専用端末化サービス」画面イメージ

利用料金は、管理台数が5台までが3,500円/月払い(3万9,900円/年払い)、10台までが6,000円/月払い(6万8,400円/年払い)、管理台数が20台までが1万円/月払い(11万4,000円/年払い)、管理台数が50台までが2万4,000円/月払い(27万3,600円/年払い)。管理できる端末は、Android OS 3.0以降。

さらに、同社では「専用端末化サービス」のリリースに合わせて、業務に必要な5つのパターンのアプリケーションを20万円(税別)かつ1週間の納期で開発する仕組みを準備した。アプリケーションの開発の一部には、サイボウズの業務アプリ構築クラウド「kintone」と簡単にwebフォームが作成できるCstapの「フォームクリエイター」を利用している。利用には各ライセンスの利用料金が別途必要になる。