米Googleは13日(現地時間)、公式ブログにおいて「A second spring of cleaning (大掃除、2回目の春)」と題した製品・サービスの整理・統合計画のアップデートを公開し、フィードリーダーサービス「Google Reader」を2013年6月末で終了させることを明らかにした。

Google Readerは2005年にサービス提供が始まったフィードリーダーサービスで、数多くのユーザーに愛用されてきた。シニアバイスプレジデントのUrs Holzle氏も「熱心なユーザーが存在する製品」と認めているが、近年利用が減少していたという。これはFacebookやTwitterなどソーシャルサービス台頭の影響と考えられ、GoogleもGoogle+中心のサービス構成に移るためにGoogle Readerの打ち切りに踏み切った形だ。すでにGoogle Readerを開くと、サービス終了を告知するポップアップが現れる。[Learn more]をクリックすると、終了までにGoogle Takeoutを用いてGoogle Readerのデータをダウンロードする方法の説明ページが開くが、サードパーティのアプリケーションを通じてGoogle Readerを使用しているユーザーも多く、終了前後の混乱が予想される。

Google Readerを開くと、7月1日から使用できなくるというポップアップがあらわれる

2回目の春の大掃除リストには、Google Reader以外にもたくさんの製品・サービスが掲載されている。コンシューマ向け製品では、Googleが昨年に買収した写真ソフト「Snapseed」のパソコン版(Windows、Mac)のアップデート提供を打ち切る。今後はモバイルアプリ版 (Android、iOS)での提供に絞り込む。3Dビルディングモデルを作成する「Google Building Maker」も5月で提供終了になる。また、Windows PCでOfficeファイルをGoogleドライブに自動的に保存するためのプラグイン「Google Cloud Connect」が4月30日から使用できなくなる。

モバイルデバイス向けは1つ。来週からBlackberry用の「Google Voice App」のサポートを終了させるプロセスに入る。Blackberry端末でGoogle Voiceを使用するにはHTML5アプリを利用することになる。

開発者向け製品では、「CalDAV API」へのアクセスを2013年9月16日からホワイトリストに承認された開発者に制限する。その他の開発者は「Google Calendar API」を用いることになる。また、Googleの製品検索をベースにしたショッピングアプリ作成をサポートする「Search API for Shopping」の提供を2013年9月16日に終了させる。「Google Shoppingで、ユーザーにより良いショッピング体験を提供することに専念する」とHolzle氏は説明している。