東京都交通局は3日、都電荒川線に「花電車」を運行すると発表した。引退する7500形電車1両を改造して制作する。

都電荒川線「花電車」イメージ

花電車のデザインテーマは「都営交通100周年を祝うバースデーケーキ」。車体をイチゴのショートケーキに見立て、白いクリームの地にイチゴの絵とロウソクを並べる。名を入れるチョコレート色のプレートに「100」の文字が入る。夜間はロウソクの部分が明るくなり、いっそう華やかになるとのこと。

運行日は6月5日、11日、12日、7月23日、8月27日。運行区間は荒川線の三ノ輪橋 - 早稲田間で、昼間と夜間に1往復ずつ走らせる予定。貨物電車扱いの車両のため乗車はできない。

1978年に「荒川線再出発(完全ワンマン化)」を記念して運行された花電車

「花電車」は祝賀行事や祭事に合わせて運行する装飾電車で、都電では33年ぶりの運行となるという。過去には皇太子殿下御成婚奉祝記念(1959年)、日本国憲法施行記念(1947年)などで運行されたとのこと。

東京都交通局ではこのほど、都営交通100周年を記念したWebサイトを開設した。記念イベントの告知や懐かしい写真などの公開を実施するほか、Twitterを活用した情報発信も行っている。今後は同サイトで花電車の運行についても告知する予定。