株式会社Jコミはこのほど、同社社長 赤松健氏のブログにおいて、広告配信でGoogleと提携したことを公表した。

Jコミ

株式会社Jコミは漫画家の赤松健氏によって昨夏に設立された新会社で、絶版マンガを広告付きで無料配信するサービス「Jコミ」を事業の柱とする。

「Jコミ」では2010年11月26日からPDF配信によるベータテストが開始され、2011年1月10日からの正式サービス開始が発表されているが、同社はGoogleとの提携を踏まえ、同サービスで導入されている「コミックビューワー」をバージョンアップし、読者の環境(国や時間、興味など)に最適化された広告の自動配信に対応させる。

さらに、「コミックビューワー」の新バージョンでは、保存用のコメントがページごとに付与できるようになり、ボランティアによる翻訳やセリフ検索、用語解説、ファン同士の交流などが可能になるという。

また、配信されるマンガのすべてのページにURLが割り振られ、ブログやTwitterからのページ参照を容易にする計画も明らかにされている。

広告収益の扱いについてJコミの赤松氏は、「当サイトからの広告収益は、全て作家様にお渡しします。PDF型は、最初にドン! と収入が得られるタイプですが、コミックビューワー型は『ズルズルと毎月、少額ずつが得られる』タイプになることが予想されます」というコメントを発表している。

赤松健氏のブログ「(株)Jコミの中の人