独立行政法人 国民生活センターは8月18日、電子タバコについて、「カートリッジにニコチンが含まれていないか」、「事業者がカートリッジ内の成分と安全性をどのように確認しているのか」などを調査した結果を発表した。これによると、国内で販売されている25銘柄45味中、11銘柄15味でニコチンが検出されたという。

同センターが、カートリッジの液体を調べたところ、すべての銘柄でジエチレングリコールは検出されなかったが、国内で販売されている25銘柄45味中、11銘柄15味でニコチンが検出された。

表示については、「カートリッジ内の液成分表示があったのは25銘柄中11銘柄のみで、表示されているものの中でも表示内容には大きな差があった」などの指摘がされている。

また、ある3銘柄で充電器にPSEマークの表示がなかったほか、別な3銘柄でPSEマークが通常の使用状態では見えないところに表示されており、電気用品安全法に抵触するおそれがあるという。

これを受け、厚生労働省も注意喚起を促すとともに、「ニコチンを含む電子タバコは、基本的に薬事法に基づく承認が必要だが、これまで国内で承認された製品はない」というコメントを発表している。