米Appleから2010年1月末での発表が噂されるタブレット型新製品の名称が「iSlate」になるかもしれない。MacRumorsは24日(米国時間)、米Appleが2007年に「iSlate.com」という名称のドメインを登録していたことが判明したと報じている。このタブレット型デバイスについては、以前にも米New York Times幹部が内部向けミーティングで「Apple Slate」という呼称を使っていたこと(「米NYT幹部、Appleの新型タブレット「Apple Slate」に言及」)が話題になっており、非常に気になる動向だ。

MacRumorsによれば、米Appleが「iSlate.com」というドメインを購入したのは2007年。もともとはEuroboxという名称の企業によって2004年10月に登録されたドメインで、その後2006年にData Docketという企業の手にわたっている。ところが2007年になると、このドメインはMarkMonitor.comという企業にレジストラが移管されており現在に至る。現在「iSlate.com」の名称でWHOISデータベースを参照すると、このMarkMonitorの名前が出てくる。

MarkMonitorは商標保護や代理ドメイン登録を行う企業で、米Appleを含む数多くの企業を顧客に持っている。同時に、今回のようなケースではMarkMonitorが前面に出ることでドメイン本来の購入者を隠蔽することが可能になり、製品やサービスのリリース前に情報が流出することを防ぐ効果がある。だがMacRumorsによれば、「iSlate.com」は2007年末に現在のレジストラにドメインが移管される直前、数週間だけ本来の所有者である「Apple Inc.」の名称がWHOISデータベースに記載されていたという。過去の記録情報を探し出したという証拠画像はMacRumorsのサイトで確認できる

確証こそないものの、1月登場が噂されるタブレット製品の名前候補の1つである可能性は高いようだ。ただし、「iSlate」という名称は、「isolate(隔離する、孤立させる)」と発音が似ていてネガティブイメージも感じ取れるのだが……。