パナソニックは9日、デジタルSTB「TZ-BDW900M」「TZ-BDW900F」「TZ-BDW900P」を発表した。発売時期は12月とされている。なお、TZ-BDW900シリーズは、同社が直接エンドユーザーに向けて販売する製品ではなく、CATV業者が販売、レンタルを行う製品となっている。価格は各CATV業者が決定する。

BDレコーダーの機能を内蔵したデジタルSTBというよりも、デジタルSTBを統合したDIGAといった感じの「TZ-BDW900」

TZ-BDW900M/F/Pは、500GBのHDDとBDドライブを内蔵するデジタルSTB。レコーダー部分は基本的にDIGAの要素を使用しており、機能面でもDIGAに非常に近いものとなっている。デジタルチューナーは2基搭載。デジタル放送(CATVも含む)の2番組同時録画に対応する。H.264型式のエンコードにより、フルハイビジョン映像の8倍録画が可能だ。なお、2番組同時録画の際、録画先が両方ともHDDの場合には、自由にエンコード型式を選ぶことが可能だが、片方がBD、片方がHDDというような組み合わせの場合、選択できるエンコード型式に制限が発生する。

DLNAサーバー機能も搭載しており、録画した番組を、TZ-BDW900シリーズが直接接続されたテレビだけでなく、ネットワーク上にある、対応テレビやPCなどからも、録画した番組を視聴することが可能だ。ネットワーク経由で、同社のビエラ「Z1/V1/PZR900」シリーズやポータブルテレビの「DMP-BV100」、BDプレーヤー「DMP-B60」から試聴する場合、STBの録画一覧が表示され、STBと同じ感覚で使用することができる。

また、ビエラRシリーズの内蔵HDDに録画した番組をネットワーク経由でダビングし、BDに書き出すことも可能となっている。その際、ビエラRシリーズ側のタイトルは、ダビング残回数がマイナス1され、TZ-BDW900側にダビングされたタイトルは、コピーワンス状態になる。

3機種の違いは、TZ-BDW900Mがトランスモジュレーション方式に対応するモデルで、TZ-BDW900F/Pは、トランスモジュレーション方式のほかにOFDMパススルー方式に対応する。なお、TZ-BDW900M/FはDOCSIS2.0相当のケーブルモデムを内蔵し、TZ-BDW900PはLAN端子を装備する。TZ-BDW900Pでは、アクトビラビデオ。ダウンロードのサービスも利用可能だ。