三洋電機は8月18日、同社の電解水技術が新型インフルエンザウイルスの抑制に高い効果があることを、群馬県衛生環境研究所との共同研究において確認したことを発表した。

今回、電解水による新型インフルエンザウイルスに対する感染価の低減効果について検証実験を行った結果、遊離残留塩素濃度2mg/Lの電解水に10分間接触させることにより、新型インフルエンザウイルスの感染価(ウイルスの感染力を表す定量値)を99%以上抑制できることが確認された。

電解水による新型インフルエンザウイルス抑制の効果検証の方法

同社はこれまで、季節性インフルエンザウイルス、鳥インフルエンザウイルスについても、電解水技術によって99%以上感染価を抑制できることを確認している。

電解水による新型インフルエンザウイルスの抑制メカニズムについて、同社では、電解水中に存在する2種類の活性酸素種(電解次亜塩素酸とOHラジカル)がウイルス感染に必須なウイルス蛋白と反応することで、これらの蛋白の変性・分解が起こり、ウイルスの感染価が抑制できるものと推定している。

電解水による新型インフルエンザウイルスの抑制メカニズムの仕組み

同社はこの電解水技術を「ウイルスウォッシャー機能」に採用し、同機能を搭載した加湿器、空気清浄機、空間清浄システムなどを提供している。