Microsoftは26日 (米国時間)、仮想化技術「Windows Server 2008 Hyper-V」を正式にリリースした。Windows Server 2008のユーザは、Hyper-VのWebサイトから日本語版を含む各国語版のアップデータをダウンロード可能。Windows Update経由での配布は、7月8日から開始される予定。

今回のリリースは、2007年11月に正式発表されたHyper-Vの正式版。2008年2月に発売されたWindows Server 2008の一部エディションにβ版として同梱され、検証が続けられていた。現時点でHyper-Vを含むWindows Server 2008のエディションは、Windows Server 2008 Standard (実行可能なVMインスタンスは1)、Windows Server 2008 Enterprise (同4)、Windows Server 2008 Datacenter (無制限) の3種類。

Hyper-Vは、ハイパーバイザー型の仮想化システム。ホストOSなしに仮想マシン (VM) のインスタンスを直接ハードウェア上で実行できるため、サードパーティー製の仮想化ソフトを使わずWindows Server 2008上に仮想化システムを構築できることが特徴。仮想マシンは最大64GBのメモリとマルチコアに対応、Windows Server 2008 / 2003 SP2とWindows Vista SP1、Windows XP SP3のほか、SuSE Linux Enterprise Server 10 SP1など、64ビットおよび32ビットのOSが完全に対応するOSとしてリストアップされている。