NTTドコモは27日、FOMA携帯電話の新製品「F706i」(富士通製)を発表した。 ドコモ初の「防水ワンセグ」であることが一番のセールスポイントだ。6月~7月に発売を予定している。
前機種「F705i」の特徴でもあったIPX5・IPX7相当の防水性能を維持し、同じく2.7インチのフルワイドQVGA液晶を搭載しながら、ヒンジを回転2軸構造とした。「(他社にはある)防水機能の付いたワンセグ携帯がほしい」というユーザーの要望に応え、ワンセグチューナーを搭載した。
通話機能としては、富士通が手がける「らくらくホン」で採用されてきた「スーパーはっきりボイス」「ゆっくりボイス」「はっきりマイク」を搭載しており、相手の声が聞き取りづらい、あるいは自分の声が伝わりにくい状況下での通話がより快適なものになる。
通信・Web関連では、受信最大3.6MbpsのFOMAハイスピード(HSDPA)に対応するほか、706iシリーズでは唯一となるFlash 8(相当)およびFlash Video対応のフルブラウザを搭載。「ドコモ動画」の最大2MBの動画・画像アップロード機能も利用可能。但し、FOMAハイスピード対応の多くの機種が対応しているMusic&Videoチャネルには対応していない。
セキュリティ面では、端末をい開いたまま一定時間操作しなかった場合に自動的にキーロックする機能を搭載し、操作した後放っておいた携帯を誰かに操作され、中のデータを盗み見られるといったリスクを軽減することが出来る。
本体は、画面部分を閉じると輝くイルミネーションがポイントとなっているが、今まで富士通のFOMA端末に使い慣れたユーザーには、決定キー周辺の変化が特徴的に映るかもしれない。独立した方向キーの右上にあった電話帳呼出ボタンが廃止され、その機能が下方向キーに統合された。製品発表会場の説明員によると「ドコモでは、このキーに電話帳表示を割り当てているメーカーが多く、それに合わせる形でキー配列を変更した」という。FOMAでは、P(パナソニック)、N(NEC)、SO(ソニー・エリクソン)が下方向キーで電話帳を呼び出すようになっており、これらのメーカー製の機種から乗り換えた際の違和感を減らすための変更であると思われる。
(井上翔/K-MAX)
寸法 | 109×49×16.9mm |
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質量 | 約137g |
連続待受時間(静止時) | 約620時間 |
連続通話時間 | 約190分 |
連続テレビ電話時間 | 約110分 |
メインディスプレイ | 2.7インチフルワイドQVGA(240×432ドット)(26万色)TFT液晶 |
サブディスプレイ | 37.2×11.2mm 37セグメントLED |
外部メモリー | microSDHCカード(8GB)対応(バッテリを外して交換) |
外側カメラ | 有効 200万画素CMOSカメラ |
内側カメラ | - |
色 | Crystal Blue/Jewel White/Sparkling Pink/Precious Black |