2008年1月7日より放送スタートするドラマ『安宅家の人々』(東海テレビ・フジテレビ系 毎週月~金 13:30~14:00)の制作発表が12日、都内で行われ、出演する遠藤久美子、小田茜、内田滋らが出席した。

写真左より、小田茜、遠藤久美子、内田滋

同作は、「無償の愛」をテーマに、生まれながらの知的障害者と結婚したヒロインが懸命に夫を守ろうと献身するという物語。ヒロインの献身さが逆に夫の自由を束縛してしまうという矛盾、義兄の妻と出会うことで芽生える夫の恋心など、それぞれの思いが絡み合いながら、人を愛することとは何かを描いていく。

『安宅家の人々』ストーリー

ホテル王・安宅宗右衛門が率いる安宅家に仕える使用人の娘・宇田川久仁子(遠藤久美子)は、生まれながらの知的障害者である宗右衛門の長男・宗一(内田滋)と結婚し、献身的に夫を守っていく。一方、宗一の異母弟・譲二(小林高鹿)は、次々と事業に失敗。久仁子と宗一の元へ転がり込み、4人の生活が始まった。そこで譲二の妻・雅子(小田茜)は、宗一の純粋な精神に触れ、ピアノを教え始める。そんな雅子の温かさにある感情が生まれた宗一。それを知った久仁子は……。

ヒロインの久仁子役を演じるのは遠藤久美子。「久仁子の心が変化し、悪魔のようになるのが見どころです。今は"怖い顔"、"むかついている顔"を作れるように練習してます(笑)」と語る。宗一が恋心を寄せる雅子を演じる小田は「雅子は、宗一と触れ合うことで、母性愛が生まれてきます」と解説。雅子は宗一との出会いによって、自分自身の結婚に疑問を持ち始め、物語は悲劇に向かって転がり始めることになる。

「最初はさらさら、でも血液と一緒でだんだんドロドロになっていくのかな(笑)」と遠藤

母性愛のある雅子を演じる小田は「私もダメな男性に惹かれるんです(笑)」と告白

また、宗一を演じる内田の演技にも注目したい。「役作りのために体重を5kg増やしたんですが、撮影がハードなので、今どんどん減っています(笑)」と苦労を語るが、知的障害者という難しい役を感情豊かに演じている。

ドラマのプロデューサーは、『真珠夫人』(2002年)、『牡丹と薔薇』(2004年)などのヒット作を手がけた西本淳一氏。「人は自己犠牲の精神をどこまで保つことができるのか、愛の原点を探る作品です。大人の鑑賞に堪えうる作品を目指します」と自信を見せる。これまでの"昼ドラ"とは一線を画す大人のドラマとなりそうだ。

『安宅家の人々』は東海テレビ・フジテレビ系にて1月7日(毎週月~金 13:30~14:00)より放送スタート