100均の道具でトイレのつまりは直せるのか
トイレのつまりは100均の道具で直せるのでしょうか?
100均には「スッポン(ラバーカップ)」が売っています。スッポンは、トイレのつまりを直す道具としてはもっともポピュラーなもので、誰でも一度は見たことがある道具ではないでしょうか。
100均のスッポンを使えば、トイレのつまりを直すことは可能です。ただし、安いというメリットがある代わりに、いくつかのデメリットもあります。
まずは、100均の道具の特徴やメリット・デメリットについて見ていきましょう。
100均に売っているのはどんな道具?
ダイソーやセリアなどの100均では、トイレのつまりを直す道具である「スッポン」を販売しています。
スッポンは正式名称をラバーカップと呼び、吸引力でつまりの原因を取り除く道具です。柄と吸盤のような形をしたゴム製のカップからなり、カップ部分をトイレの排水口と密着させて使用します。
密着させた状態で強く引っ張ると、水が吸い上げられます。その時の水流を利用してつまりの原因を取り除く、という仕組みになっています。
スッポンは、100均以外にもホームセンターやECサイトで手軽に購入できる道具です。ホームセンターなどで購入する場合、価格の相場は1,000円~2,000円程度となっています。
一方、100均であれば100円でスッポンを買うことができます。100均のものとホームセンターなどで買えるものとの間に形状や使い方の違いはほとんどないので、値段だけ見ればとてもお得です。
ただし、後に詳しく解説しますが、100均のスッポンには耐久性などの点でデメリットがあることも覚えておきましょう。
長く使うのであればホームセンターなどで品質の高いスッポンを、一時の間に合わせに使うのであればお手軽に買える100均のスッポンを買うのがおすすめです。
100均の道具を使うメリット
100均で買えるスッポンを使うメリットは、次の通りです。
- 安く購入できる
- 使い捨てできる
100均でスッポンを購入する最大のメリットは、言うまでもなく安さです。トイレのつまりは頻繁に起こるトラブルでもないので、あまりお金をかけたくないと思う方も多いでしょう。
100均のスッポンは一般的なスッポンの相場と比べて10分の1程度の価格ですので、修理費用を節約したい方にはうってつけといえます。
また、安さのおかげで気軽に使い捨てできるのも、メリットの1つです。
スッポンは、使い終えた後に手入れをした上で、適切に保管する必要があります。しかし、何といってもトイレのつまりを直す道具ですので、手入れをするのに抵抗を感じる方も多いでしょう。
100均の道具であれば、もったいなさをあまり感じることなく使い捨てにすることができます。保管する必要がないので置き場所にも困りません。
緊急時に買ってきて、つまりが直ったらすぐに捨ててしまう、という気軽な使い方ができるのは、100均のスッポンを使う大きなメリットなのです。
100均の道具を使うデメリット
一方で、100均の道具には明確なデメリットもあります。
- 壊れやすい
- 種類が少ない
100均で買えるスッポンは、ホームセンターなどで購入できる品質の高いスッポンに比べると、壊れやすくなっています。そのため、長期的に使うのには向いていません。
壊れやすさはつまりを直す上でも大きなデメリットになります。スッポンは吸引力を利用してつまりの原因を取り除く道具です。引っ張る際、壊れやすい100均のスッポンだと、カップ部分が柄から抜けてしまう危険性があります。
つまりが頑固である場合、かなりの力を必要としますので、耐久性の低い100均のスッポンでは直せないかもしれません。安物買いの銭失いになってしまいかねないというのは、大きなデメリットと言えるでしょう。
加えて、100均のスッポンは種類が少ないのも難点です。
スッポンは、和式用、洋式用、節水トイレ用など、トイレのタイプに対応して異なった形状のものが売られています。ところが、100均によっては、多くの家庭で使われている洋式トイレ用のスッポンが売っていないのです。
和式用のスッポンで洋式トイレを直すことは、可能ではあります。しかし、洋式トイレに対応したスッポンを使うよりも効果は落ちてしまいます。
以上のデメリットを考えると、100均のスッポンは、緊急時に気軽に買って試してみる、といった使い方をするのが無難と言えるでしょう。長期的に使ったり、頑固なつまりにも対応したりすることは難しいので、注意してください。
100均の道具でトイレのつまりを解消する方法
100均で購入できるスッポンを使ってつまりを解消するには、どうすればよいのでしょうか?
100均のスッポンは一般的なスッポンと使い方は変わりません。ですので、ここでは一般的なスッポンの使い方について解説していきます。
なお、「スッポンのより詳しい使い方や注意点を知りたい!」という方には、以下の記事も参考になりますので、ぜひご覧ください。
1.排水口とカップを密着させて押し込む
まずは、スッポンのカップ部分を、トイレの排水口に密着させましょう。
この時の注意点として、以下の2点を押さえましょう。
- 便器内の水の量を調節する
- ゆっくりと押し込んで密着させる
まず、スッポンを使うのに適した水量があります。具体的には、スッポンのカップ部分が浸る程度に調節するようにしましょう。
便器内に汚水がたくさん溜まっている場合は、あらかじめくみ取っておく必要があります。反対に、水が少ない場合はバケツから注ぎ足してください。
水量を適切に調節することで、余計な空気が入り込む隙間がなくなり、カップ内に真空状態を作りやすくなります。
また、密着させる時はゆっくりと押し込むようにしましょう。
よく誤解されがちですが、スッポンはつまりを押し込んで解消する道具ではありません。引っ張る際の吸引力を利用してつまりの原因を取り除く道具です。
押し込む時は勢いよく押すのではなく、ゆっくりと力強く押し込むのがポイントです。カップ部分がへこむまで、しっかりと押しつけてください。
2.スッポンを強く引く
カップ部分をしっかり押し込んだら、スッポンを強く引いてください。吸引力によって水が吸い上げられると同時に、つまりの原因が水流に引っ張られます。
この時のポイントは、以下の2点です。
- 素早く強く引く
- 水はねに気をつける
押し込む時はゆっくりと押し込みましたが、引く時は素早く強く引くのがコツです。吸引力が強ければ強いほど、激しい流れが起こり、つまりの原因が崩れやすくなります。
ただし、100均のスッポンは壊れやすいので、強く引きすぎるとカップから柄が抜けてしまう恐れがあります。反動で転倒してけがをする危険性もありますので、十分注意してください。
また、スッポンを引く際は、水はねにも注意しましょう。便器内の汚水が飛び散ると掃除の手間がかかります。
水はねは、あらかじめ予防しておくのがおすすめです。予防方法としては、以下の2つの方法があります。
- 新聞紙やビニール袋で壁や床を養生する
- 穴を開けたビニール袋で便器を覆う
床や壁に汚水が飛び散るのに備えるため、新聞紙やビニール袋で覆っておくのがよいでしょう。汚水が飛び散っても捨てるだけで済みますので、掃除の手間がはぶけます。
また、中心に穴を開けたビニール袋を便器にかぶせ、その穴にスッポンを突っ込んで作業するのもおすすめです。水が飛び散るのをビニール袋が防いでくれます。
3.バケツから水を流して確認する
つまりが解消されると、次のようなサインが現れます。
- ゴボゴボという音が鳴る
- 水が流れる
- スッポンを引く際の抵抗が弱まる
つまりが解消されたサインが現れたら、本当に直ったのかどうか、水を流して確認しましょう。
水を流す際は、バケツに汲んだ水を流すのがおすすめです。レバーを回して水を流すと、つまりが解消されていなかった場合、汚水があふれて床が水浸しになってしまう恐れがあります。
水を流しても溜まらないようであれば、つまりは解消されています。
100均の道具を使う際の注意点
100均の道具は、長期的に使用するにはあまり向いていません。耐久性も低いため、一度使ったら使い捨てにする場合が多いと思います。スッポンはどのように捨てればよいのでしょうか?
また、100均のスッポンであっても、絶対に保管してはいけないというわけではありません。保管することももちろん可能です。100均のスッポンを保管するには、どうすればよいのでしょうか?
ここでは、100均の道具の捨て方や保管方法、つまりが直らなかった場合の選択肢など、注意すべきポイントについて解説していきます。
スッポンの捨て方
100均のスッポンを使い捨てにする場合、きちんと分別して捨てるようにしましょう。
スッポンは、基本的に燃やすゴミとして捨てることができます。ただし、サイズが大きい場合などは粗大ゴミとして分類される場合もありますので、お住まいの地域の分別方法を確認するのがよいでしょう。
また、柄の部分が金属製である場合は、そのまま燃やすゴミとして捨てることはできません。分解してカップ部分のみ燃やすゴミとして捨てるようにしましょう。
捨て方がわからない場合は、役所に問い合わせて教えてもらうのが確実です。スッポンを捨てる際は、適切に分別するよう心がけましょう。
スッポンの保管方法
100均のスッポンを保管する場合、まずはきれいに水洗いした上で、天日干しにしましょう。洗わなかったり、水に濡れたまま保管したりすると、悪臭の原因となり虫や雑菌を繁殖させてしまいます。
衛生的に保管するため、水洗いと天日干しは忘れずに行ってください。
きれいに手入れしたスッポンを保管するには、主に2つの方法があります。
- 専用の収納ケースに保管する
- ビニール袋に包んで保管する
スッポン専用の収納ケースが100均に売っているのなら、それを利用するのが一番よい方法です。トイレに保管しても目立たず、スマートに収納できるでしょう。
専用の収納ケースが売っていない場合は、カップ部分をビニール袋で包んで保管するのがよいでしょう。カップ部分を覆うことで、衛生的に保管することができます。
100均のスッポンを保管する際は、衛生的に保管できるよう注意を払いましょう。
つまりが解消できない場合は他の選択肢も試そう
100均のスッポンではトイレのつまりを解消できない場合、以下の選択肢を検討するのがよいでしょう。
- より品質の高いスッポンを使ってみる
- 他の方法を試してみる
- 専門業者に依頼する
100均のスッポンの品質的な問題でつまりが直せないのなら、より高品質なスッポンを使ってみるのがよいでしょう。ホームセンターなどに売っている1,000円~2,000円程度のスッポンを試してみてください。
スッポンで直せない場合は、他のつまり解消方法を試してみるとよいでしょう。トイレのつまりを直す方法については、以下の記事でたくさん紹介していますので、参考にしてください。
また、100均のスッポンや他の方法でもつまりが直せないのなら、専門業者に修理を依頼するのがおすすめです。
専門業者に修理を依頼すべき場合とは、次のような場合です
- つまりの原因がトイレに流せないものである場合
- つまりの原因がわからない場合
- 自力でつまりを直せない・直す自信がない場合
スッポンで直せるトイレのつまりは、トイレットペーパーや排泄物など、トイレに流せるものが原因である場合のみです。トイレに流せないものが原因であったり、つまりの原因が不明であったりする場合は、速やかに専門業者へ連絡して対処してもらいましょう。
また、自力で直そうとしたけど直らない場合や、自分で直すのが不安な場合も、遠慮せずに専門業者に依頼するのがおすすめです。
100均のスッポンだけでトイレのつまりを直せるとは限りません。難しいと判断したら、他の選択肢も視野に入れるようにしてください。
業者に依頼するときのポイント
トイレつまりを依頼するときの、最低限おさえておきたい業者選びのポイントは以下の通りです。
- 水道局指定業者である
- 見積もり料金が無料である
- 複数業者に相見積もりを取って比較する
水道局指定業者といわれている指定給水装置工事事業者だと安心して依頼することができます。
以下に、水道局指定で見積もり料金無料のおすすめ業者を表にまとめていますので、参考にまずは公式サイトを確認して相見積もりをしてみてくださいね。
業者 | 水道局指定 | 見積もり | 即日対応 | 作業料金 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|
イースマイル |
◎ | 無料 | 最短20分 | 8,800円~ | 詳細 |
ハウスラボホーム |
◎ | 無料 | 最短20分 | 6,600円~ | 詳細 |
水110番 |
◎ | 無料 | 最短30分 | 8,800円~ | 詳細 |
各市区町村の水道局から、給水装置工事・排水設備工事を法律法令に基づいてその市区町村内で適正に施工することができる水道業者として認められています。
※水道局指定業者はお住いの市区町村の水道局指定かご確認ください。
※対応エリアは一部市区町村を除く場合があります。詳細は公式サイトでご確認ください。
100均の道具以外でトイレのつまりを安く解消する方法
100均の道具ではつまりを直せなかった場合、他の方法を試すという選択肢があります。ただ、できれば新しく道具を買わずに、安くつまりを解消したいですよね。
トイレのつまりを安く解消する方法はいくつかあります。一般家庭にあるものを利用する方法ですので、とてもお手軽につまりを解消することができます。
ただし、効果は限定的ですので、これらの方法でもつまりが直せない場合は、専門業者に依頼するなど他の手段を取るようにしましょう。
ここでは、100均の道具以外でトイレのつまりを安く解消する方法を3つご紹介します。
重曹とクエン酸を使う方法
はじめに紹介するのは、重曹とクエン酸を使ったつまりの解消方法です。重曹もクエン酸も掃除に利用されるもので、常備している家庭も多いと思います。
重曹とクエン酸を混ぜることで、炭酸ガスが発生します。炭酸ガスの泡の力でつまりの原因を溶けやすくして解消する、という仕組みになっています。
用意するものとその分量は、次の表の通りです。
用意するもの | 分量 |
---|---|
重曹 | 4分の1カップ |
クエン酸 | 2分の1カップ |
50度程度のお湯 | 排水口が完全にひたる程度 |
重曹とクエン酸の分量は、およそ1:2です。お湯は反応を促進するために用います。
次に、使い方の手順を示すと、以下の通りになります。
- 1. 重曹をトイレに入れる
- 2. クエン酸をトイレに入れる
- 3. お湯を入れる
- 4. 1時間ほど放置する
- 5. つまりが解消されたか水を流して確認する
ポイントは、重曹⇒クエン酸⇒お湯、という順番でトイレに入れることです。重曹とクエン酸の順番が逆だと、炭酸ガスが出にくくなり、効果が弱まるので注意しましょう。
その他の注意点等については、以下の記事に詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ペットボトルを使う方法
意外かもしれませんが、ペットボトルでもトイレのつまりを解消することができます。
ペットボトルでつまりを解消する仕組みは、スッポンと同様に、吸引力を利用したものです。排水口に加工したペットボトルを差し込み、上下させることで水流を起こし、つまりの原因を崩します。
ペットボトルの加工は、底をカッターで切り落とすだけです。底からおよそ3~4cmのあたりで切ってください。底の部分は使いません。
加工したペットボトルは、ふたを取り外して、以下の通りに使用します。
- 1. ペットボトルを排水口の奥まで突っ込む
- 2. 指でペットボトルの飲み口を塞ぐ
- 3. ペットボトルを上下に押し引きする
- 4. つまりが解消されたか水を流して確認する
ポイントは、飲み口を手で塞ぐことで、真空状態を作ることです。こうすることで、吸引力を高めて水流を起こしやすくします。
この方法では便器内に手を入れることになるので、必ずビニール手袋などをつけて作業するようにしましょう。
その他の注意点等については、こちらの記事で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。
ラップを使う方法
食品用ラップを使ってトイレのつまりを解消することもできます。
ラップを使った解消方法でも、利用するのは圧力です。便器をラップで覆うことで密閉し、圧力を与えることでつまりの原因を崩して取り除きます。
具体的な手順は、次の通りです。
- 1. ラップを便器にかぶせる
- 2. 水を流す
- 3. 膨らんだ部分を手で押す
- 4. つまりが解消されるまで押す・離すを繰り返す
- 5. つまりが解消されたか水を流して確認する
ラップで便器を密閉した状態で水を流すと、ラップの中央部分が膨らんできます。この膨らみを押し返すことで圧力をかけ、つまりの原因を取り除きます。
より具体的なポイントや注意点については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
ただし、安い分、耐久性などに難がある点は忘れてはいけません。節約を重視するあまり、かえって安物買いの銭失いになってしまう可能性もあります。
100均で買える道具を使う際には、メリットやデメリットを踏まえた上で使用するようにしましょう。
100均の道具で直せなかった場合の選択肢もあらかじめ視野に入れ、柔軟な対応をするよう心がけてくださいね。
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