ゲームプレイ用のPCのスペックが、CPU：インテル® Core™ i7-10700K、メモリ：16GB、GPU：GeForce RTX™ 3080。
配信、動画編集用に自分で組んだPCが、CPU：AMD Ryzen™ 7 5800X、メモリ：32GB、GPU：GeForce RTX™ 3070です。
僕のポリシーとして、仕事で配信を行っているので、何が起きても対応できるように、PCは常に2台持つようにしています。

また、僕がPCを選ぶときに重視するポイントは「最新世代のGPUを積んでいること」と「自分が持っている液晶モニターのリフレッシュレート」です。基本多くプレイするのが対人ゲームなので、フレームレートがしっかり出る、いい環境を構築する事が重要だと思います。ちなみに僕は360Hzの液晶モニターを使用しています。

好みがあると思いますが、なるべくデスクトップがいいと思います。
理由は大きく2点あります。1つ目はFPSの場合、正確なエイムのためには自分自身の姿勢がかなり大事になるからです。そのためにはやはりデスクトップに、高さ75cmくらいの机とそれに合う椅子を揃えて、「背筋を伸ばして座れる環境」を作ることがおすすめです。

2つ目は、拡張性が高いこと。特にデスクトップのなかでも、フルタワー型を選んでほしいですね。サイズが大きいので、初心者でいきなりフルタワーは選びにくいかもしれませんが、その分排熱性も良く、スロットの拡張もしやすいです。最初に買っておくと、のちのち容量などが足りなくなっても増やせるので、長期的な目で見るとフルタワーの方が便利だと思います。

揃えられるなら最初から最高スペックのものを買った方がいいですが、僕自身も学生時代に今の環境を買うのは無理だったと思います。なので、妥協ラインとして、液晶モニターが最低でも144Hzのリフレッシュレートが出るものを選びましょう。

PCのスペックはミドルスペックでも、解像度が1,920×1,080（フルHD）でフレームレート144Hzであれば、ゲームのグラフィックレベルを落とせば目標の144Hzが維持できて戦えると思います。

FPSで重要なのはモニター、マウス、マウスパッドです。モニターは上記で説明したとおりですが、結構見落としがちなのがマウスパッド。これもFPSでは重要なんですよ。なぜならマウスを一定距離に動かしたとき、常に画面上で同じ結果が得られないといけないからです。マウスパッドがしっかりしていなかったり消耗したりすると、そこにずれが生じてしまうので注意しましょう。マウスパッドは消耗品なので、3カ月から半年くらいで買い替えるのがおすすめです。

次にヘッドセット、椅子、机、キーボードの順で大事です。椅子はゲーミングチェアでなくても構いません。自分自身の姿勢にしっかりフィットするものを選びましょう。

プレイが上手くなるには、やはり単純に練習量が大事です。ただ、対人ということになると闇雲に練習していても上手くなりません。モチベーションを保ちつつ、質の高い練習を心掛けたいです。具体的には一人で練習するだけでなく、レベルの高い環境に身をおいて駆け引きを知ることも大事です。
また、勝つためには何を考えないといけないのか、自分はどのように成長するタイプなのかを知りましょう。

たとえば、僕は新しいゲームを始めたときはいつもスロースターターです。それは、人と違ったことをするのが好きなので、格闘ゲームだとしたら人気キャラをあまり使わないからです。人が使っていないということは、セオリーや動かし方が確立されるまで時間が掛かるので、どうしてもスロースターターになるんです。しかしだいたい200～300時間くらいプレイすると、ほかのプレイヤーに追いついていきます。

こうした自分の成長曲線を知ることで、「今は負けていても、最終的には追いつくのが自分だ」と、モチベーションも維持できます。ゲームだけでなく、私生活にもいえることですが、目標へ向けて練習を続けるために自分自身を理解することが大事です。

また、もし悩んだときは周りの人に聞いてみるのもいいと思います。僕も対戦後に、その相手と「あのときはこうしたら良かった」なんてアドバイスをし合うこともあります。そういった他人とのコミュニケーションも、自分の成長につながっています。

対人戦で勝つために必要なのは、対戦相手の気持ちを考えられることです。「これを自分がこの画面でやられたら嫌だな」ということをやるのが対人戦では正解ですから、相手の立場に立って考えるのが重要なんです。

よく、格闘ゲームやFPSは反応速度が大事といわれますが、実はそうではありません。もちろん、反応速度もあるに越したことはないのですが、純粋に対戦で反応速度の勝負になることって少ないんです。皆さんが反応速度だと思っていることも、その多くは「先読み」で行っています。

たとえば、とっさにじゃんけんを仕掛けられたら戸惑って何も考えずに勝負するしかないですよね。でも、じゃんけんをすることがわかっていれば、事前に何を出そうとか、いろいろ考えられるはずです。だから予想外と見えているプレイも、実は選手にとっては「読み合いに勝った」ということ。僕らプレイヤーは練習で得た経験から試合で起こる出来事を読んで、常にそういう状態で試合に臨んでいるんです。