FileMaker選手権 2020 エンジニアへのはじめの第1歩


結果発表

金賞

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  • 開発未経験者部門

    カジカン(作:963)

    ついつい忘れがちな期間が空いてしまう家事の管理をしてくれるシステムです。お仕事名と使用間隔を登録しておけば、次回のお仕事をする日に通知で教えてくれます。お仕事完了時、できた!ボタンを押すことでお仕事日の更新と、達成音が流れます。この達成音は変更できるのでお好みに合わせてカスタマイズしてください。また、QRコードの読み込みでもお仕事日の更新ができるので、印刷し洗剤ボトルなどに貼っておくとその場で管理でき、便利です。

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    審査員のコメント
    ・デザインレベルが高いです。ファイルアイコンに自作のアイコンが設定されており細かい点への気配りができていました。進捗管理にQRコードを持ち込みオブジェクトと紐づけた部分は、シンプルながら日常生活に IT を持ち込んだアイデアが素晴らしい。また、新機能としての通知機能など、本来ならば複雑な実装が必要な部分を FileMaker のもつローコード作成の特徴を生かしてシンプルに実装した部分は高く評価します。
    ・実用性が高く、「検索する」手間が省ける工夫が素晴らしいと思います。
  • エンジニア経験者部門

    モデラーズフリー(作:賀東穴鈴)

    iPadで動画を観ながらプラモデルを作るためのカスタムAppです。模型の制作過程や使用塗料等を記録することで、後の制作に役立てることが出来ます。写真に手書きメモを書き込めます。重要な機能として、画面上部に各種動画配信アプリを起動するボタンがあるので、動画見ながらの制作が捗ります。他の機能として「完成ギャラリー機能」「制作メモカレンダー機能」。ミキシングや調色にも対応しています。

    審査員のコメント
    ・全体的に完成度の高いアプリです。本コンテストの採点基準である5つの指標 (デザイン、技術正確性、機能多様性、創意工夫、新技術の利用) のバランスがとても良かったです。つい色々とボタンを押してみたくなりました。とくに材料の残量表示のギミックは、タップしていて楽しいですね。制作の工程記録は、あとで見返す際にとてもいい仕組みです。遊び心がありながら、ロジックも緻密に組まれていてバランスがいいソリューションだと思います。
    ・マニュアルも整備されており、初めてこのカスタム App を触る人も迷わない。スクリプトなどもきちんと整理されており、見習いたいところが随所に見られる。

銀賞

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  • 開発未経験者部門

    おなかすいたの?(作:観光ビジネスBチーム)

    私たちは、地元斜里町の飲食店がすぐわかり、安心して斜里を観光できるアプリがあれば良いと思い作成しました。工夫したところは、イメージキャラクターであるシカのデザインやアイコンなども、一から私たちでデザインし作り上げた部分です。また、画面が開いている際、アイコンのデザインも斜里の背景が映るように変化を入れました。飲食店だけではなく、斜里町の優れた商品をブランド化したものも紹介しています。お気に入りのお店も、星が付けられるよう工夫しました。

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    審査員のコメント
    iOS アプリらしい UI / UX で直感的に使いやすいですし、検索したお店履歴やアイコンなど、こだわりのアイデアが盛り込まれていて面白いです。日英対応なのも素晴らしいですし、地元を楽しんで貰いたいという気持ちが伝わってきました。この App をテンプレートとして、他地域の高校生とも交流しながら色んなご当地 App が出来て欲しいですね。是非 FileMaker を触る入口として活用して欲しいと思います。
  • エンジニア経験者部門

    RihaTaskAD(作:jaknow)

    医療機関でのリハビリテーション業務に必要な「リハ処方せん」「訓練予定」「訓練記録」を作成でき、同時に算定要件として必要な「リハビリテーション実施 計画書(令和2年度改訂版)」および「目標設定等支援管理シート」のPDF作成がおこなえる。実運用では、リハビリテーション対象患者の基本情報などは日医標準レセプトソフトのAPIから取得(SSL証明書対応)可能であり、セラピストの業態に適応できる様に業務全般をiPadで行えるようにしたソリューションである。

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    審査員のコメント
    ・業務上必要な機能が多数搭載されて、現場目線で開発された本格的な医療系のソリューションですね。 JavaScript で絵を描いたり、 JSON でフィールドやリレーションをスッキリさせていたりするところはさすがです。
    ・自社製の PDF 帳票作成 API サーバーとの連携など利用者の環境に依存せずに利用できる機能も実装されており、利用者の利便性も考えられていると感じました。
    ・一部機能しないところがあるが、全体的に多機能であり参考になるところが多い。 iOS の場合、ショートカットを利用してマークアップできるので、画像に何か書き込みたい時などに利用していきたい。

銅賞

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  • 開発未経験者部門

    100masu&100wari(作:roromich)

    基本の百ます計算から難易度が上がる百割計算まで対応しているカスタムAppです。また、百ます計算も集中できない場合20ますからの短時間でできます。iPadと紙ベースの違いは、一番面倒な自動採点や自動タイマーによる負担軽減、履歴やモチベーション管理をDX化できたことです。

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    審査員のコメント
    ・何より、新しい技術を積極的に取り入れられているのが素晴らしい。トップページのメモやタイムライン機能など、複数人で使う上でのコミュニケーションも考慮されている設計も素敵なアイデアです。ヒートマップカレンダーのアドオン機能は、日々のスタンプ帳として配置し、スタンプが溜まっていく楽しさに活用している点も利用者のモチベーションアップにつながる上手な使い方だと思いました。一方、一つのレイアウトに情報量が多く整理されていないため、レイアウトをもっとシンプルにしてブラッシュアップすれば、素晴らしいAppになると思います。
    ・タイムラインをクリックした際のカードウインドウのレイアウトなどをもう少し整理したり、ステージ変更時に [ ポップオーバーを閉じる ] スクリプトステップを入れたりするとさらに良くなると思います。
  • 開発未経験者部門

    家計簿(作:ナオ)

    個人で使用する家計簿アプリを作成しました。ものを購入した時に気軽に入力して、日々どのようなものを購入しているかをサクッと見れるアプリです!!
    ※この作品はiPadでのみ利用できます。

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    審査員のコメント
    ・マニュアルを見なくてもひと目で使えるユーザー目線のデザインで良かった。また簡単にグラフで可視化できるのも良いですね。削除ボタンがポップオーバーと並んでいて押し間違えそうなので、色や配置を明確に分けてあげるとよいかもしれません。
    ・シンプルな家計簿。削除する際に、ユーザーの確認なく削除される箇所があるので、削除される前にワンクッションなんらかの表示を入れた方がいいかもしれません。「入力内容を登録する」を押した後、削除させないようにするには「次の場合にオブジェクトを隠す」設定をすると良いかもしれません。
  • エンジニア経験者部門

    温泉巡り(作:hide)

    入湯した温泉の記録やこれから行きたい温泉の登録ができる。iPhoneやiPadだと位置情報サービスを使って、温泉マップが表示できる。

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    審査員のコメント
    ・見た目はシンプルですが、スクリプトやリレーションシップグラフがとても綺麗に整理されていました。完成度の高いソリューションだと思います。全国数多の温泉情報を登録し、地図を見ながら後でじっくり楽しむことができそうです。グループで感想を共有できる仕組みがあれば、より楽しいものになりそうです。
    ・住所を入れると地図が表示される仕組みなど、参考になるところが多い。実際は iOS で使用することになると思われるので、ラジオボタンなどはもう少し大きくても良いかもしれません。また、 iOS の場合、ズーム設定 [ ロック : オフ ] を入れる、Web ビューアがフォーカスした際の外側の影を無くすなどするとネイティブなアプリに近づきよりよくなると思いました。
  • エンジニア経験者部門

    英字むすびパズル(作:川島)

    「英字むすび」と名付けたパズルを自動的に解くためのカスタムAppです。基本的に解答スタートのボタンを押したら、スクリプトが終わるまでする事が無いので、処理速度より演出性を優先してみました。FMが試行錯誤しながら解答までたどり着く様子をご覧下さい。

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    審査員のコメント
    英字むすびパズルというアプリ名からパズルで遊べるアプリかと思いましたが、実は、パズル問題を作成すると、その回答ロジックを自動的に導き出すという仕組みを可視化した面白いアプリケーションでした。パズルを解く際に、”角”を重視するのか、”直線”を重視するのかなど回答ロジックが何パターンか用意されている点にも驚きました。回答が完成していく所を見るのも楽しいのですが、アプリの計算と並行で人間も回答を作成していき、競争させるようなものにすると、さらにゲーム性が出て面白くなると思います。

審査員特別賞

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  • ヴァイオリン教室アプリ(作:ヴァイオリンを弾くペンギン)

    ヴァイオリンの教室を運営されている方を想像して開発しました。レッスンの記録、スケジュールの管理ができます。

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    審査員のコメント
    一目見て使い方が分かる、とても綺麗なデザインでした。あかさたなボタンが配置されていたり、1ヶ月分の予定を1アクションで作成してくれる機能があったりなど、利用者の利便性が考えられている点が良かったです。 FileMaker Server や FileMaker Cloud で共有利用する場合には、グローバルフィールドの扱い方などにも注意して作成いただくとよりよいものになると思います。
  • SHIRETOKOおさかな図鑑(作:観光ビジネスAチーム)

    私たちの地元斜里町は、鮭の漁獲高が日本一の町です。そこでオホーツク海で獲れる魚に詳しくなってもらえるようなアプリを図鑑やクイズを入れ作成しました。また、地元ならではの料理レシピや魚釣りの仕掛けもアプリに加えてみました。利用者の方が使いやすいようにアイコンを一からデザインし、ボタンとして設定したことやデータや画像の収集の開発に苦労しました。ぜひ、このアプリで知床の魚博士を目指してください。

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    審査員のコメント
    ボタンに魚の図を使用したり、英語表示の画面が用意されたりと、可愛らしいデザインが高評価でした。デザインだけではなくクイズ機能では問題をランダム出現させるなどの工夫がありました。魚に関する出題で、なかなか全問正解するのが難しいですので是非チャレンジしてみてください。
  • whack-a-mole(作:Takamori)

    いわゆる「もぐらたたき」ゲームです。昨年からFileMakerを使い始めてちょっと操作にも慣れてきたのでアクションゲームに挑戦してみました。「ステージEdit」画面でキャラクタ画像や各種パラメータを変更すると新しいステージを作成できます。(各ステージはレコードとして記録)

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    審査員のコメント
    アクションゲームというジャンルに挑戦したことを高く評価するとともに、デザインの可愛さ、ゲームデザインとしてのチューニングにも踏み込んでおり、興味深いです。さらにもう一つ踏み込み、ゲームユーザーの行動分析機能や、ステージ性なども盛り込むと面白いと思います。
  • FileMakerでことばあそび(作:パパエンジニア)

    未就学児をメインターゲットとした言葉遊びのアプリをFileMakerで作ってみました。自由に言葉を作り、それを検索することができます。その他にもしりとり・連想ゲーム・写真への名前付けの計4つの遊びができます。実際に我が子に試してもらい、家族一丸となって作成しました。

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    審査員のコメント
    ・家族の皆さんで、わいわい言いながら作り上げたんだなと思うと、微笑ましく思いました。FileMakerにしゃべらせる、というのが斬新です。デザインも凝っていながら、かわいらしいものに仕上がっています。知育アプリとして完成度が高く、入力した単語の画像を検索することで、その単語がどのようなものなのかをインプットすることができ、幼児が楽しく言葉を覚えることができるアプリだと思いました。
    ・遊びすぎ防止機能がある、検索に Yahoo!きっず を使っているなど、子供への気遣いに溢れたカスタム App 。

Claris賞

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  • 在庫管理アプリ STOCK / ジョニー
  • 家系図 FM2020 / Hiromi
  • お薬手帳 / カイ
  • 動物病院カルテシステム / sami
  • GameBook / atakamor
  • 医療従事者用情報共有データベース / こうた
  • 医用機器保有台数データベース / ゆうき
  • 医療品在庫表管理データベース / ななか
  • ID録登 / ぽぽくろ
  • 病児保育室 / ピロ
  • まいにち体調チェックシートver.iPad / mehe2yagi
  • 10年日記 / K.T
  • 訪問NAVI / ナナちゃん
  • バスケットボール部管理 / ドングリ
  • 名刺管理 / chisaya
  • 西暦和暦変換 / LP700-4
  • MotoMente / 39La22ki
  • 毎日やりたい事 / mk
  • 学習塾教務管理アプリケーション / Tekuru
  • 営業ツール / このみ

Dropbox賞

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  • 電卓 / 武岩さゆり
  • ランダムーチョ ~ランダム数字を抽選のように~ / ながにぃ
  • 口腔スクリーニングシート / kawamfs
  • 連ジ判定 / ぴよまるソフトウェア
  • NLP PDF Viewer / ぴよまるソフトウェア
  • Word Color Palette / ぴよまるソフトウェア
  • 社内連絡先 / ぽぽくろ
  • 体温チェック / 菅原新之介
  • BlackJack / Cozmel
  • グッズ計算アプリ / ars
  • レセプション for Redmine / シケタ ノカーナ
  • レセプション for Slack / シケタ ノカーナ
  • レセプション for eMail / シケタ ノカーナ
  • ユニークなビンゴ / はむ忍者
  • 家事代行管理アプリ / RyoTau
  • 書斎 / 戎子卿
  • 歯科衛生士業務記録システム /トラスト・センス
  • HERS症例管理システム / Kazacky
  • 手書きクイズ / 鰤
  • MyWordBook / イカロス

※金賞・銀賞・銅賞・審査員特別賞は受賞者インタビューとして、マイナビニュース / Claris 公式ブログにて記事を掲載させて頂きますのでご了承ください。
※当選手権は Apple Japan 合同会社の提供・協賛によるものではありません。
※受賞者へのご連絡は、厳正なる審査の上 FileMaker選手権 2020事務局からご連絡いたします。
※賞品は予告なく変更する場合がございますので予めご了承ください。
※賞品の返品、お問い合わせ等は一切受け付けておりませんので予めご了承ください。

総評

審査委員一同で、すべての作品を丁寧に審査させていただくなかで、開発未経験者部門に関しては、単一の機能にしぼったシンプルな作品や、これからのポテンシャルを感じさせる作品が多かったように思います。また、エンジニア経験者部門では、日常や業務の中ですぐにでも使えるぐらいのクオリティの作品がいくつかありました。今回の応募作品の傾向としては、実用性が高い作品が多くありました。今後はデザイン性やオリジナル性を重視した作品も期待したいです。総じて、 FileMaker というプラットフォームの可能性を感じ、応募された方々の熱意の高さを感じた選手権でした。

FileMaker選手権 2020の舞台裏

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2014 年以来 6 年ぶりの開催となった今回は、応募総数 54 作品と前回の応募数を超える盛り上がりを見せました。

今回、実際にご応募いただいた参加者の方々は、応募フローがかなり自動化されていることにお気づきかと思います。実は事務局の運営は、実質的に 1 名でおこなわれていました。

前回開催の 2014 年当時は FileMaker で応募作品の管理がおこなわれていましたが、今回は 2020 年に 新しくリリースされた Claris Connect を核にして、 FileMaker Cloud 、Dropbox 、 mailgun 3 つのアプリケーションをオートメーションコントロール(自動制御)し、連携して可能な限りの自動化をおこなったため、一人での運営が実現したのです。

Claris Connect とは、「オーケストレーション( Orchestration )」をコンセプトに開発され、日本では 2020 年 3 月にリリースされたサービスです。 様々なアプリケーションを連携させ、ワークフローの自動化が可能です。現在では、ビジネスプロセスの効率化に取り組み、 DX (デジタルトランスフォーメーション)を実現する企業に積極的に採用されています。 FileMaker選手権 2020 の共催社であり、事務局を運営するギフト株式会社では、この新しいサービスに着目し、運営事務局の効率化を Claris Connect で実現してまいりましたので、その舞台裏をご紹介いたします。

応募管理システムはもちろん FileMaker

参加者の方はもちろん FileMaker に触れて応募するため、応募フローを FileMaker ファイルで完結させるように工夫しました。オンラインの Web システムで受付をおこなうというアプローチもあったのですが、 Server の運用コストや、外部から侵入された場合の個人情報などセキュリティ面での懸念、運用コストや構築にかかる時間などを考慮すると、 FileMaker ファイル( fmp12 )を配布するのが最適という結論にいたりました。

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ニックネーム重複したらどうするの?

作品を受け付ける際は、個人情報保護の観点から本名ではなくニックネームを使って応募していただきました。受付、審査のプロセスでは全てニックネームを使用し、審査会でも個人名を使用しないことを前提に応募フローを構築。 ID 番号で管理すると、参加者自身が ID を忘れてしまうおそれもあり、なにより応募作品に愛着がわきません。そのため、ニックネームの利用は今回の FileMaker選手権でもこだわりがありました。

ただし、同じニックネームが存在してしまうと、管理上混乱を招くため、重複チェックが必要になります。そこで、今回は、参加者の方に応募アプリ ( fmp12 ) をダウンロードしていただき、 Claris Connect で提供している FileMaker Cloud のコネクタを用いて、同一のニックネームの有無を確認。問題がなければ、応募の受付がおこなわれるような仕組みにしました。また、応募に関わる情報は事務局運営側にて厳密に管理していました。審査員の方々はニックネームにて審査されていますので、誰の応募作品なのかを見ることができません。(注:参加者の個人情報は、事務局からの参加賞および受賞者への景品発送に利用されております)

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応募フローの自動化を担う Dropbox

応募作品のアップロードについては、当初参加者に対してアカウントを発行し、事務局からファイルのアップロードを依頼するなどの応募フローも検討していました。しかし、事務局の確認というプロセスが入ると、対応に遅れが出てしまう懸念もあり、セキュリティを担保したうえで、スムーズに審査員が審査しやすい状態を作り出すためにどうするべきか検討を重ねました。

解決のいとぐちになったのは、 Dropbox でした。 Dropbox のファイルリクエスト機能を使うことで、管理者以外はアクセス不可能なシステムを構築することができます。 また、ファイルリクエスト機能を活用して、応募作品のタイトル単位で各 URL を自動作成し、応募作品ごとに専用のフォルダを Dropbox 内に生成。フォルダ名は、「ニックネーム+応募作品タイトル」で作成してユニーク性をもたせ、フォルダをリスト表示させても、可読性を担保できるような工夫をしました。

また、応募締切後に応募ファイルの更新が可能な状況になってしまうと、審査の平等性に欠けるため、同じ応募作品がアップロードされないようなチェックをおこなう機能も設けました。

アップロードされた応募ファイルのエントリー内容は、 FileMaker Cloud 上の 選手権用の基幹データベースに転送され、応募状況の一括管理を実現。 FileMaker Cloud のセキュリティにより、管理者以外は個人情報をマスキング。全てのプロセスが完了すると、参加者に受付完了メールが送信されます。その後 Claris Connect は、 mailgun へ連携します。

一括メール送信に役立つ mailgun

22014 年の選手権では一般的なメールアプリケーションを用いて、事務局担当者が手動で問い合わせ等のメール対応をおこなっていました。しかし前回同様に運営を進めてしまうと、連絡漏れなどのエラーも起きやすくなるだけでなく、応募管理との連携など多くの人的リソースが必要になります。今回は mailgun と Claris Connect を活用することにより、応募ファイルのエントリーのタイミングで自動化されたフローに沿って、事務局と参加者にメールが送られるような仕組みを構築しました。

mailgun はメールの送信や受信、転送、追跡(トラッキング・分析)などをおこなう高機能なメール配信サービスです。 FileMaker のメール送信スクリプトを利用してメールを送信するのとは異なり、 mailgun と Claris Connect を利用することで、 API ベースでの完全な自動化を実現しました。

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審査員も FileMaker Cloud 上で完結

緊急事態宣言が継続しているさなかにおこなわれた審査会はオンライン会議で実施しました。各審査員は、 ClarisID で FileMaker Cloud にログイン、応募されたファイルの動きを確認しながら、デザイン・技術正確性・機能多様性・創意工夫・新技術の 5 つの点から審査しました。審査員がスコアを入力し、オンライン会議でコメントをしつつ、ときには作品の裏側にある開発者の熱意も汲み取りながら、受賞作品を決定しました。

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事務局運営に関わる労力は 1/3 に

Claris Connect はサービス開始から 1 年しか経過していませんが、徐々に FileMaker ユーザの中にも浸透してきています。 Claris Connect はその他にも、さまざまな接続コネクタが準備されており、日本発のアプリであり、電子署名でシェア No.1 の 「クラウドサイン」や、「 Chatwork 」、「 SmartHR 」、「 PostcodeJP API 」 、「駅すぱあと」にも対応しています。 今回採用した Dropbox や mailgun の他にも、AWS 、Twitter 、Google などさまざまなアプリケーションへの接続が提供されてコネクタは増え続けています。( Claris Connect に 対応しているアプリケーションはこちら

今回の FileMaker選手権 2020 では、 Claris Connect が本当に拡張性と効率性のあるサービスであることを実感しました。 Claris Connect による オーケストレーションを実際に体験してみると、この仕組みは、医療などの研究データの送信や、リモートでの授業を実施している学校の課題提出などにも応用できる仕組みではないでしょうか。

Claris Connect を活用して、アプリケーションの機能をより充実させ、 FileMaker を活用したみなさんの生活がより充実したものになるよう FileMaker のファンの一人として応援しています。

最後になりますが、 Claris Connect のフロー構築に多大な支援をいただいた Claris セールスエンジニアの方々に心より感謝を申し上げます。

FileMaker選手権 2020事務局:ギフト株式会社

Dropbox Japan エンタープライズチャネルマーケティング:牧瀬様からのコメント

FileMaker選手権 2020 がご盛況にて終了しましたことを心よりお祝い申し上げます。また 当社の Dropbox をギフト株式会社にてご契約頂き、このような新しい活用方法を開拓していただいたことにお礼申し上げます。 Dropbox API は、IT 業界のみならず、建設・教育などあらゆる現場で活用が進んでおり、組織の生産性向上に寄与しています。

今回の FileMaker選手権 2020 の運営事務局のように、多くの組織において、Dropbox API と Claris Connect が、業務を減らすことによる生産性の向上、残業時間の削減などによる働きやすい労働環境の整備に寄与できることに今後ますます期待しています。

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Claris FileMaker について

Claris FileMaker は、ローコード開発ツールです。課題解決に取り組む人たちが固有のビジネス課題に対処するためのカスタム App の作成、共有、統合を支援します。データ、ビジネスロジック、およびユーザインターフェースが統合されています。モバイルデバイス、コンピュータ、および Web でシームレスに動作するカスタム App を作成するために、多くの複雑なテクノロジーは必要ありません。

Forrester や G2 などのアナリストが認め、130万人を超えるユーザが毎日利用している FileMaker は、世界トップクラスのワークプレイス・イノベーション・プラットフォームです。

審査員の紹介

  • 日本航空株式会社
    JAL運航訓練審査企画部 訓練品質マネジメント室室長 / 767飛行訓練教官・機長
    京谷 裕太 氏

    機長として主に国内線を飛行し、同時に飛行訓練教官としてパイロット養成に携わっている京谷氏。そのかたわら FileMaker を活用し、パイロット訓練の評価システムの設計も行っているそう。パイロットとしての経験や視点を活かした開発を行い、エンジニアとしても活躍の場を広げている。普段は機内や PC の前で過ごすことが多く、インドアになりがちなため、最近は山や川に出向き釣りを嗜み、アウトドアの素晴らしさにも目覚めているという。ユーザー企業として、豊かな感性で開発された FileMaker 作品の応募を心待ちにしている。

    【エントリー者に向けたメッセージ】
    デザインやレイアウトなど、皆さんこだわりの作品を楽しみにしています。私もいち開発者として参加したかったです。

  • 株式会社 信州ハムサービス
    取締役 / 開発本部長 / 文書情報管理士上級
    土屋 光弘 氏

    FileMaker での開発歴は長く、1992年に FileMaker Pro1.0 で洋書など図書データベース開発を手始めに技術を磨き続け、2014年には信州ハム生産管理システムの開発を実現したという土屋氏。編集・出版・デザイン、CMS の構築、プロジェクトマネジメントなどさまざまな職務経験を経て、現在は文書情報管理のノウハウを活かし、社内のペーパレス化やコンテンツマネージメントシステムの構築、 FileMaker など IT 技術を使ったソリューションの設計・開発・導入を進めている。

    【エントリー者に向けたメッセージ】
    一般ユーザーは、システムの内側のプログラムを見ることはありません。表面のレイアウトから、直感的かつ素早く必要なデータにアクセスできるかが重要です。FileMaker は複雑な仕組みをシンプルするために最適なツール。難しいことをいかに簡単に見せるか、魔法のようなソリューションを楽しみにしています。

  • 株式会社 ヤッホーブルーイング
    システム管制塔(情報システムユニット)ユニットディレクター
    木村 壮 氏

    大手 SI 会社に入社後、システム開発やデータセンタ構築に携わる。長野県への移住をきっかけに2016年、ヤッホーブルーイングへ入社。「よなよなエール」に「水曜日のネコ」、「インドの青鬼」などのクラフトビールの製造・販売を事業とする同社。木村氏は受注物流部門やカスタマーサポート部門を経て、2017年に社内初の情報システム部門を立ち上げる。飲食店向けにビールを充填して出荷する樽の管理システムに FileMaker ベースのカスタム App を導入。樽の紛失による経費を大幅に削減した。現在は同社の情報システム全般を担当し、熱狂ファンマーケティングなどの全社戦略を支える IT インフラ投資を推進中。

    【エントリー者に向けたメッセージ】
    近年、FileMaker のようなローコーディング・ノンコーディングで開発できる開発環境が整ってきており、アイディア次第でユーザー自らが DX を実現できる時代になりました。
    どんな作品が応募されてくるのか、今からワクワクしています。皆さんからのアイディア溢れる作品、お待ちしています!

  • iC(アイシー)株式会社
    地図サービスの企画・開発・提供・コンサルティング
    佐合 純 氏

    大学で音楽教育を学んだあと、レコードショップの店長に従事しながら、激務を軽減するため手探り状態で FileMaker を使って販売管理システムを構築。プログラミングとは無縁だった自分でも使えた FileMaker の直感性と、柔軟に拡張できる可能性の高さに魅力を感じ、FileMaker の世界へ。 「 FileMaker の可能性を広げるような地図サービスを作りたい」と2017年に iC株式会社を設立し、2018年 IT'S MMC社と共にデータベース向け地図連携サービス「 marble+ 」をリリース。同年夏にはアメリカ・テキサス州で開催された FileMaker Developer Conference にも出展。起業をきっかけに、地元・神戸に貢献したいと TEDxKobe や 078KOBE などのボランティア活動にも熱心に取り組んでいる。

    【エントリー者に向けたメッセージ】
    FileMaker を触り始めたばかりの頃、「 FileMaker選手権 」にノミネートされた作品を見て
    「 FileMaker ってこんな事もできるんだ!」と非常にワクワクしたことを思い出しました。それから10年以上が経ち、FileMaker の進化に伴い UX デザインの可能性もぐっと広がりました。私自身 FileMaker 開発者の1人として皆さんの作品から新しい発見を得るのを楽しみにしています。

  • 社会医療法人 蘇西厚生会 松波総合病院 副院長
    FMD センター センター長 兼 PFM センター 副センター長 兼 イノベーション推進本部 本部長 兼 診療支援部 部長
    J-SUMMITS 副代表
    草深 裕光 氏

    効率化した医療を目指して、欲しいものは自分で開発するという考え方から FileMaker に出会って医療情報システムの改革に取組み、20年以上になります。同じように医療の非効率性を改善しようと日本全国から集まった医療関係者が集まってつくった日本ユーザーメード医療 IT 研究会( J-SUMMITS )のメンバーとしても活動。
    業務の効率化や医療の質の向上、安全確保などのために FileMaker を活用し、独自の診療支援ソリューションを作り上げてきました。アメリカで開催された FileMaker Developer Conference にも参加 するなど積極的に最新技術の情報収集にも熱心に取り組み、現在は松波総合病院で副院長、内科医として勤務する傍ら、FMD( FileMaker Development ) センターの責任者とイノベーション推進本部長を兼務し、ICT を活用した病院情報システムの改善、イノベーションに取り組んでいます。

    【エントリー者に向けたメッセージ】
    Claris 法人営業本部の情報によると日本の売上は世界の1/4、日本国内の医療分野の売上は全体の1/4、つまり FileMaker の世界全体の約8%が日本の医療従事者が利用しているそうです。日本ユーザーメード医療IT研究会( http://j-summits.jp )でも500以上の病院関係者が FileMaker に関する情報交換をしています。直近では COVID-19 重症患者状況の集計にも FileMaker Cloud プラットフォームが採用されるなど、これだけの規模の医療者が FileMaker を使って、日本の医療の効率化に取り組んでいますので、もしかしたら皆さんが開発した FileMaker アプリはもう既に誰かが作ってテンプレートとして提供されているかもしれません。イノベーションは遠くの「知」と身近な「知」が 結びつくことで生まれます。日本の医療全般を効率化するためにも自分のアプリを広く共有して新しい機能を加えて、また次の世代に引き継がれていくことは医療の視点からも素晴らしいことだと思います。私自身 FileMaker 開発者の1人として皆さんの作品から「知」を得て、イノベーションの種を発掘できるのを楽しみにしています。

FileMaker の使い方

未経験者こそ、FileMaker

エンジニアへの第一歩をここから。
プログラミングの知識がなくとも簡単スタート。
FileMaker でカスタム App を開発してみよう!

エントリーから受賞作品発表までの流れ

  1. STEP 01

    応募用のデータを DL

    エントリーボタンより、専用ページに遷移し、応募用データをダウンロード。

  2. STEP 02

    カスタム App を
    エントリー

    データ内にある応募手順に沿って必要事項記載の上、作品をエントリー。

  3. STEP 03

    審査

    審査員による厳正な審査を行います。

  4. STEP 04

    受賞作品発表

    2021年2月中旬頃に、本ページにて受賞者を発表します。

応募規定

応募規定

★ iPad 用のレイアウトをひとつ以上作成することを必須とします
★応募作品は、「 FileMaker Pro 19 」「 FileMaker Pro 18 Advanced 」「 FileMaker Go 19 」「 FileMaker Go 18 」で問題なく動作するように作成ください
※「 FileMaker Pro 」をお持ちでない場合は、Claris 公式サイトから無料評価版をダウンロードして動作確認を行ってください
無料評価版はこちら

募集テーマ

テーマに制約はありません。例として、「顧客管理」「営業管理」「商品管理」「電子カタログ」「プロジェクト管理」「アンケート」「教育」「医療」など

応募時のルール

・カスタム App は投稿後、FileMaker選手権 2020 事務局のチェックを経て、公開されます
・応募作品はお一人最大3作品までとさせて頂きます。
・応募は「 FileMaker Pro 19 」もしくは「 FileMaker Pro 18 Advanced 」で作成した .fmp12 ファイルフォーマットのものに限ります。OS 環境は問いません。
・第三者が制作したカスタム App をベースにして再編集やアレンジをおこなったカスタム App は選外とします
・入選された作品は、FileMaker選手権 2020 結果発表後、本サイト FileMaker選手権 2020 特設サイトより、ダウンロードできる形で掲載いたします。 また、Claris のウェブサイトにも掲載いたします。

審査のポイント

作品の評価は以下の項目に沿って、審査いたします。
・デザイン:使いやすく、見やすいデザインか
・技術正確性:エラーが起きないか
・機能多様性:課題解決のための機能は揃っているか
・創意工夫:新しい発想かどうか
・新技術の利用:新しい技術を取り入れているか

応募についての注意点

・応募作品において、第三者の著作権等を侵害しないよう、十分ご注意下さい。特にカスタム App 内のグラフィック(背景やボタン等)
・効果音等に、市販されている楽曲・キャラクターをはじめ、ウェブ上で提供されている素材等で第三者が著作権を有するものを使用しないでください。また、背景等に人物写真が含まれるときは肖像権に十分ご注意ください。第三者のプライバシーを侵害するおそれのある写真においてはプライバシーにご注意ください。カスタム App の動作確認のためのサンプルデータについても同様です
・応募作品は、応募者本人が制作したものに限ります
・応募済みカスタム App の修正はできませんが、カスタム App にセキュリティ上のバグなどが見つかりましたら、FileMaker選手権 2020 事務局( mj-event@mynavi.jp )までお問い合わせください
・作品の内容・付属データが公序良俗に反するもの・不適切とされたものは、公開後でも削除される場合があります

【ファイル公開条件および免責事項】
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