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2018年、邦画界で最も注目を浴びた『カメラを止めるな!』。口コミから広がった『カメ止め』ムーブメントは、初公開から1年が経った今も一向に冷めていない。
2018年12月からは、「ビデオマーケット」をはじめとした動画サービスでも、配信がスタートすることとなった(詳しくはこちら)。
今回は「ビデオマーケット」での配信決定を記念し、上田慎一郎監督へインタビューを敢行。映画館からそれぞれの自宅へと、『カメ止め』パンデミックはどのように広がっていくのか!?(取材・撮影:望月ふみ)

『カメラを止めるな!』配信記念!上田慎一郎監督 スペシャルインタビュー

上田慎一郎監督

無理だと言われることこそ、やらないとダメ

――『カメラを止めるな!』は、ここ10年の邦画界を代表するほどのムーブメントを巻き起こしました。現在の率直なお気持ちはいかがですか? 上田監督:ありがたいことに、現在も200館以上の劇場で上映されていますし、僕自身も色々なイベントや舞台に出演したり、こうした取材を受けたりと、忙しい日々を送らせていただいています。なので、まだ気持ちを整理する暇もなく走り続けている、というのが正直なところです。 ――本作は映画監督や俳優の養成学校「ENBUゼミナール」による、「CINEMA PROJECT」第7弾として製作されました。それが都内の劇場2館で上映されるというのが、そもそも凄いことですよね。 上田監督:そうですね。この規模のインディーズ映画であれば、だいたい都内1館での上映で、レイトショーは1回という感じ。『カメ止め!』の場合は、初公開から様々なメディアに取り上げていただいたこともあり、2018年6月には都内2館で上映しました。

1日3回も上映が行われるなど、そもそもが異例のスタートではありましたが、それにしてもここまで盛り上がるというのは想像していませんでしたね。

上田慎一郎監督
上田慎一郎監督

――ヒットした要因のひとつに、冒頭の37分1カット(通称・「ワンカット・オブ・ザ・デッド」)があると思います。こちらは6テイク目で成功したとお伺いしました。相当大変な現場だったとお察ししますが、撮影途中で「もう無理だ」と気持ちが落ちることは? 上田監督:なかったですね。ヤバイからこそやったので、簡単にできることならやっていないです。最初に「30分1カットを撮りたい」と言ったときは、やはりスタッフに猛反対されて。「1カット風に繋げればいい」だとか、いろんな大人たちに「無理だ、無謀だ、不可能だ」と言われました。でも、ダメだと言われたからこそ、やりたくなった。無理だと言われることこそ、やらないとダメだと思っています。 ――それほどの想いを持って撮影されていたのですね。 上田監督:「ワンカット・オブ・ザ・デッド」には“本来ならこうなるはずだった”という基があり、作中で色んなアクシデントが重なって完成します。けれど、それを撮影している僕らにも、実はトラブルが降りかかっていて。そういう意味では、『カメラを止めるな!』は虚実ない交ぜの、フィクションとドキュメントが一緒くたになった映画ともいえますね。

上田慎一郎監督 上田慎一郎監督

「ゾンビ映画」の解釈は人それぞれ

――ちなみに、具体的にはどのようなシーンでトラブルが起こっているのでしょうか。 上田監督:たとえば、レンズに血がビシャっとかかるシーンは、ガチのトラブルです。あとは、片腕のゾンビが登場するとき。ゾンビメイクを1分半くらいで施す必要があったのですが、間に合わずに30秒くらい遅れてしまって。その間を役者たちがアドリブで繋ぐ、なんてこともありました。 ――脚本としてのアドリブか、実際に起こっているアドリブか。観ていても分からないリアルさが、『カメ止め』の魅力とも言えますね。あとは、伏線回収が素晴らしい作品だと感じましたが、特に観客の反応がよかったという箇所は? 上田監督:やはり最後の30分間が、どこの劇場でも一番湧きますね。「ワンカット・オブ・ザ・デッド」は、日本人の7、8割が「微妙だ」という気持ちで観ているでしょう。「こんなに話題になっているし、面白いと聞いたのに、これが90分も続くの?」といった感じ。
そこで溜まったフラストレーションが爆発するので、伏線が回収される最後の30分には笑いが起きます。それから、エンディング間近の組体操を作る場面。あそこでは笑いも起きているけれど、泣いている人もいたりして。 ――はい、感動です。私も燃えました。 上田監督:そこは、僕としては想定外だったんです。この映画では、湿っぽいことやお涙頂戴みたいなことは一切しないぞと思っていました。泣かせるものかと。なので、観る人によって感想が異なる豊かなシーンになったのは、予想外の嬉しいことでした。

――“実はこんなことも仕掛けている”といった箇所があれば教えてください。 上田監督:初級編でいうと、日暮の娘・真央が「お姉ちゃん、中学の時はバスケ部でね」と話しているシーンがあります。ここはのちに、舞台裏で生首を投げるときの精度がいい、というところに生きています。
あとは、僕が仕掛けたというよりは、何度も観ている方に教えてもらった箇所もありますね。『カメ止め』はリピーターの方が本当に多くて、知っているなかでは50回以上観たなんて人もいるんです。そういう方々には、「こういう解釈をすると、こことここが繋がっていますよね」とよく言われたりします。 ――ちなみに、どういった場面ですか? 上田監督:たとえば真央は“本物志向の映画が好き”というキャラクター設定のために、映画のTシャツをいくつか着ています。そのなかのひとつである『シャイニング』のTシャツは、主演のジャック・ニコルソンが扉から覗いている柄。そのシーンは、スタンリー・キューブリック監督が90テイク以上も撮り直したところなんです。そこから、「90テイクも重ねるくらいのヤバいやつってことと、真央を重ねているんですよね」とか言われたんですが、そこまでは全く考えていませんでした(笑)。
あとは、リハーサルをしているシーン。日暮が困った顔をしたとき、ちょうどいいタイミングでカラスが鳴くんです。それは効果音で入れているんですが、「たまたま鳴いたんですか? それとも、効果音で入れたんですか?」と聞いてくる方がいて、細かいところまで観ているな! と驚きましたね。 ――いい映画は観客の想像力を刺激して、自分なりの解釈を語らせるものです。 上田監督:そうですね、みなさんの解釈は本当に深くて。「“終わったと思ったらまた始まる”という作品の構造自体がゾンビ映画だ」とか、「日暮という、夢を諦めて死んでいた男が蘇る。その様子がゾンビを表しているんだ」という人もいるし、「日暮親子の持つ“情熱”が伝染し、みんなが蘇っていく、というゾンビ映画である」という意見もあります。僕自身は、そこまで考えていなかったのですが(笑)。

上田慎一郎監督 上田慎一郎監督

――それだけ多くの方が観ている、という証拠でもありますね。 上田監督:それと、“斧を拾って”とカンペを出すシーンがありますよね。あそこ、実は“斧を捨って”と誤字をしているんです。 ――そうでしたっけ!? 上田監督:そうなんです。それは狙いでもなんでもなく、ガチの間違いでして。公開してから指摘されて、初めて気がつきました(笑)。 ――そういった発見があるのも、『カメ止め』の楽しみ方かもしれないですね(笑)。

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ネタバレ注意!
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一言でいうと「全年齢対象の青春映画」

――本作では、観客自らが“ネタバレなし”を死守するという現象が起きました。そこで今回マイナビニュースでは、「ネタバレなしで挑め! Twitter投稿キャンペーン」を行います(詳細はこちら)。上田監督がこのキャンペーンに投稿するとしたら、なんとつぶやきますか? 上田監督:うーん、「全年齢対象の青春映画」ですかね。『カメラを止めるな!』は、どんな内容なのか語るのが難しい映画です。なので、僕から見どころを伝えるときは、より謎が深まるような言い方をしています。「パッと見は血も出ていて、そういうのが苦手という人もいるかもしれない。けれど、実は幼稚園児からおじいちゃんおばあちゃんまで、一緒の空間で笑って楽しめる映画です」と。 ――なるほど、それを聞くと余計に。 上田監督:「どういうことなんだ?」ってなりますよね。僕にとってはひとつのくくりに入れられないジャンルの作品なので、あえてまとめるなら「青春映画」かな。 ――さて、12月からは「ビデオマーケット」などの映像配信サービスでも『カメ止め』を楽しめるようになります。監督はどのようにお考えでしょうか? 上田監督:もちろん、映画館で大勢のお客様たちと一緒に笑って楽しむ、というのもオススメですが、自宅で寝転がりながら友達や恋人、家族と観る『カメ止め』も、新しい味わいがあるんじゃないかと思っています。

それに、劇場ではできない一時停止や巻き戻し、早送りも、デジタル配信では可能になる。なので、いままでとは違った楽しみ方ができると思います。初見の方はもちろん、もう一度細かいところまで観たいという方にも、ぜひ視聴してほしいですね。

上田慎一郎監督
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