家族とのすれ違いを感じている主人公。ふと、電車の中吊りで見たスタンプラリーに妻を誘う。二人で周るうちに、相手の大切さに改めて気づく。仕事と家庭を天秤にかけるのは難しいが、家族と過ごす時間の大事さを感じさせられる作品。
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2016年3月より開催いたしました「京急グループ小説コンテスト」は、400を超える作品のご応募を頂きました。作品応募頂きました皆様、本当にありがとうございました。
受賞作は、京急電鉄、マイナビニュース、エブリスタおよび審査員により、厳正なる選考の上決定しました。
以下、『大賞』『準大賞』『入賞』『佳作』の各作品及び書評・賞金を発表させて頂きます。ぜひご覧頂ければ幸いです。
“電車の絡んだ名場面”は、小説・漫画・ドラマ・映画に舞台
と、幅広く存在します。私自身、電車の絡んだ撮影は大好き
です。
車内やホームでの一時、又は走り行く車体を見送って……。
皆様はどんな物語を思い浮かべるでしょうか?
作品を読む日を楽しみにお待ちしています。
ものを作り出すというのはとても大変な作業です。コツコツと積み上げたものが、カタチとなり、人に巡り合う。
どんな作品に巡り合えるのか楽しみにしています。
※京急電鉄、マイナビニュース、エブリスタも共同で選考を致しました。
家族とのすれ違いを感じている主人公。ふと、電車の中吊りで見たスタンプラリーに妻を誘う。二人で周るうちに、相手の大切さに改めて気づく。仕事と家庭を天秤にかけるのは難しいが、家族と過ごす時間の大事さを感じさせられる作品。
ミムラ
小説らしい描写で周囲を詳細に描き、そこから人物の気配が漂ってくるので冒頭から引き込まれました。夫婦双方向の表現もバランスが良く、面白く読みながらどちらに肩入れするでもなく「第三者の読者」のまま居られたのも嬉しかったです。スタンプラリーに沿って挟まれる雑学系も面白く、サービス精神を感じました。全体としてお酒に言われるような“喉ごし”ならぬ“読みごし”爽快。着地点も現実的な幸せ感があり、素敵です。
紀里谷 和明
忘れがちな幸せが表現されていて、とても素敵な作品だと思います。短いフォーマットにディテールの描写が効いています。桜と梅の対比に、人間の幸せの価値観の違いを表していて、ラストの梅の花がより印象的に残ります。
京急線で出会った二人が、京急線で結婚式を挙げることに。新しい二人の未来が京急線から始まる。たくさんの笑顔と幸せがつまったウエディングストーリー。結婚式を通して、深まっていく家族の絆…。思わず涙する心温まる作品。
ミムラ
登場人物の人柄の良さが、わざとらしくなくしっかり表現されていて良いなぁと思いました。また、なんとなくの座席の決め方など、生身の人間に必ずある“隙間”がちりばめられているのも、物語を身近に感じさせる装置として稼働している気がします。テンポのいい前半から反転、手紙以降はしっとりと落ち着きますが、「お父さんの作ったカレー」、「電車に喜ぶ子供」など、多くの人が共感しやすい視点で最後まで読みやすかったです。
紀里谷 和明
CMの企画の様にとてもわかりやすい作品だけど、きちんと構成されていると思いました。又、短い独特の文体表現がとても読みやすくて、人物像が明確に伝わってくる。電車と街、人の歴史や関係性がよく見え、心に残ります。
京急線でいつも出会う彼女に告白をしようとした主人公の前に未来からきたという主人公の娘が現れ、二人の恋路を邪魔する。その理由を聞き、主人公は娘にとある約束をする。家族の情景が描かれた笑いと感動のファンタジー作品。
ミムラ
一人称で前のめりに突き進むはじまりの描写で、なんとなく応援したくなる、弱気でヘタレだけれど一生懸命な姿勢が好感度大の主人公。この人物像のお陰で、SFが展開しても安定して読むことが出来た気がします。序盤の妄想青年ぶり、中盤の少女ミオちゃんとの凸凹コンビぶりが特に楽しかったです。未来を見据えた彼がどう運命を乗り越えるのか、その先も気になりますね。電車でのタイムトリップ、してみたいです。
紀里谷 和明
タイトル通り、未来を肯定しようとする作品です。タイムスリップのストーリーを短編でまとめるにはちょっと難しかったのかなとも思います。が、電車やトンネルなどの実在の特徴を生かして、現実と未来を親と子の目線で表現しており、作者の意図がよく感じられます。長編で読んでみたいと思わせる作品です。
自分の夢に自信が持てない主人公が、一目惚れしたのは「ヒアリング・ブロガー」という京急沿線の人や町を紹介する仕事をする女性。様々な奇跡が重なり人々を繋いでいく。登場人物、風景、町並み全てが温かく、この町に行ってみたいと思わせる作品。
ミムラ
心からの本音で書かれた日記のように、主人公の感じている「今」がひしひしと伝わってきました。文章の密度に独特の緩急があり、唐突な表現のようで「こういうことあるなぁ」と納得できる場面も多かったです。『花を愛でる“人”』に興味のある男性故、花の名前は殆ど出てこないのも自然。説明し過ぎず余白が残されているので、こういう方が映像の脚本を書かれたら面白いだろうなと思いました。ドレミファインバータ、私も好きです。
紀里谷 和明
とても優しい作品です。ゆっくりとした時間の流れと街並みやそこに生きる人々の描写がとても合うと思いました。車輌のメロディーに自分の気持ちを合わせているところも良いです。街並みなど映像が浮かびやすい作品なので、長編で読んでみたいです。
マホウノキと呼ばれる木で偶然出会った二人。結婚すると言った彼女のことが忘れられず、広告の仕事をする主人公は駅のポスターに彼女宛のメッセージを入れる。1年後、再びその木を訪れると、そこには…。マホウノキの伝説をうまく使った作品。
ミムラ
春寒の風吹く丘の上がいかにも心地良さそうに感じられ、この“マホウノキ”にとても逢ってみたくなりました。もう一人の主人公ですものね。この木の元、丘から眺める電車や人々の暮らす街がどんな風に見えるのか……。主人公亮太と美咲がたったひとつの共感として、しかし運命的とも言えるほど強く結ばれるきっかけとなる場所・そこから望む景色ですから、もう少したっぷりとした風景描写込みでも読んでみたい気がしました。
紀里谷 和明
少し展開に無理を感じるところもありましたが、ファンタシー作品として、 ロマンティシズム一点突破で見事に描かれています。リアルとフィクションの幅を少し遊んでみては?ショートフィルムにしてみたら面白いかもしれません。
※順不同
作者名
タイトル名
リンゴ
T.K
古果ネリ
桐嶋ハトメ
鈴月
Satori
Zenz
風子
応募内容 | 京急沿線の街や京急グループの施設を舞台とした小説の募集 |
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応募資格 | プロ・アマ問いません。原稿は日本語での投稿に限ります。 ※ エブリスタ内のほかのイベントへの同時応募は可能です。 ※ 他の文学賞に応募中の作品・過去に応募し受賞した作品は選考対象外となります。 |
応募原稿 | 1,000文字~1万文字程度(400字詰め原稿用紙換算で3~30枚程度) シリーズ作品は第1話でのエントリーとし、第1話を持ってシリーズ全話の審査とします。 |
応募方法 |
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応募期間 | 2016年3月15日(火)~5月8日(日) |
贈賞内容 | 総合ニュースサイト『マイナビニュース』での連載が確約されます。(大賞、準大賞、入賞は確約、佳作は検討) また、京急グループの発行する発行物や京急電鉄公式ホームページ上などに掲載される予定です。
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選考方法 | 京急電鉄、マイナビニュース、エブリスタおよび審査員により選考いたします。 |
結果発表 | 2016年8月に『マイナビニュース』、『エブリスタ』、京急電鉄公式ホームページにて受賞作および詳細を発表いたします。 |
審査員 | ミムラ(女優)、紀里谷和明(映画監督)ほか |
注意事項 |
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応募作品の権利等について |
主催者は、受賞作品について、以下の媒体・サービスにおいて、その全部又は一部を何ら制限無く無償で自由に利用できるものとします。
応募作品が第三者の著作権その他権利を侵害している、またはそのおそれがあることにより生じる一切の事項については、当該応募作品の応募者が責任をもって対応するものとし、主催者又は株式会社エブリスタ等及びそれらの役員、従業員、その他第三者に一切迷惑をかけないものとします。したがって主催者又は株式会社エブリスタ等及びそれらの役員、従業員は、応募作品の利用によって応募者または第三者に生じた一切の損害について責任を負わないものとします。 |
主催 | 京浜急行電鉄株式会社、マイナビニュース、エブリスタ |
お問い合わせ |
京急グループ小説コンテスト 運営事務局 E-mail: mn-scontest@mynavi.jp (営業時間:平日10:00~17:30)
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1名様
賞金10万円+選評+
観音崎京急ホテル一泊二日二食付きペア
ご宿泊招待券
(1組2名)
1名様
賞金5万円+選評+
葉山マリーナ 江の島・裕次郎灯台周遊クルージング&ランチプラン券
(1組2名)
上記以外の「京急グループ事業」は
こちらをご確認ください。