ファクタリングの利用を検討中だけど、審査落ちしないか心配・・・という方も多いでしょう。
この記事ではファクタリング会社の中で審査通過率を公表している会社を厳選して紹介した上で、ファクタリングの審査基準やファクタリングの審査が通らないケースと対処方法などについて解説していきますので是非ご参考下さい。
審査通過率のサイト掲載があるファクタリング会社
ネクストワン
ネクストワンは、日本全国に対応したファクタリングサービスを提供しています。そのため、日本全国どこからでも電話やFAXはもちろんのこと、メールでの申し込みも可能です。
また、ネクストワンを利用した方の資金調達成功率は96%と非常に高いため、断られるリスクは低いと言えるでしょう。ファクタリングの審査が不安という方にはまず検討頂きたいです。
残念ながら法人専門のファクタリングサービスなので、個人事業主は利用できません。しかし、法人であれば赤字決算や債務超過に加え、創業直後であっても利用できます。そのため、他社のファクタリングサービスで思うように資金調達ができなかった方にもおすすめです。
最短即日の入金が可能ですし、申し込みから契約までオンライン完結も選択できるため、地方において早急に資金調達しなければならない状況に陥った場合でも、ネクストワンであれば迅速な対応に応じてもらえるでしょう。
エスコム
エスコムは、2003年の創業以来20年以上サービスを提供している老舗のファクタリング会社です。電話やFAX、メールや郵送などさまざまな方法で申し込むことができます。大阪市に拠点を置きながらも全国に対応しており、オンラインによる電子契約も可能ですので面倒な手間もありません。
特筆すべきは、審査通過率が90%以上もあるため、審査に不安を抱く方も安心して申し込むことができるという点でしょう。また、ファクタリングに関する質問にも丁寧な対応をしており、高い顧客満足度を維持しています。ただし、エスコムは法人専門であり個人事業主には対応していませんので、その点は注意が必要です。
エスコムは法人専門のサービスですが、税金滞納で融資を受けることができない状況でも、ファクタリングによって利用者にベストな資金調達をサポートします。
日本中小企業金融サポート機構
日本中小企業金融サポート機構は、ファクタリングサービス会社としては珍しく、営利を目的としていない一般社団法人が運営しています。そのため、手数料では他社よりも大きいアドバンテージがあります。
法人・個人を問わずファクタリングサービスを提供しており、特に中小企業が利用しやすいよう配慮したサービスが特徴です。
中でも特筆すべきは、審査通過率が95%以上と非常に高いことが挙げられます。ファクタリングを断られやすい中小企業が利用しやすいようハードルを下げてくれていることが結果として高い審査通過率を維持していると言えるでしょう。
申し込みは、郵送のほかにオンラインでも可能ですので、全国どこからでもできますし、審査結果は最短30分と時間もほとんどかかりません。
さらに、印紙代や郵送代といった手数料のほかにかかる経費がないため、余計なコストを支払わずに利用したい方にもおすすめです。
TERASU
TERASU(テラス)は法人、個人を問わずさまざまな業界に特化したファクタリングサービスを提供しています。
さまざまな業界から需要がある理由のひとつは、非常に高い審査通過率。TERASUは、審査通過率94%の実績があり、ファクタリングと相性の良い建設業や運送業のほかにも、個人事業主の利用者が多いことが特徴です。30秒診断に応えるだけで資金調達が可能かどうかすぐに判断できますし、審査から入金までは最短90分で完了します。
さらに、即日振込率が88%もあるため、すぐにでも資金調達がしたい方にはおすすめです。高い審査通過率と即日振込率を利用者が高く評価していることもあり、顧客リピート率も87%とTERASUを継続して利用する顧客が多いことがうかがえます。
TERASUは、他社からの乗り換えファクタリングサービスも提供していますので、乗り換えを検討している方にもおすすめです。
ファクタリングZERO
ファクタリングZEROは福岡に拠点をかまえ、西日本地域を対象エリアとしたファクタリングサービスを提供しています。申し込みから契約までオンラインで完結することも可能ですが、オンラインに不安を抱く方は対面による手続きも可能です。
審査通過率96%の高い実績を誇ることからもわかるとおり、債務超過や税金・社会保険料の滞納等を抱えていても審査を通過することができます。
また、西日本で事業を展開している方であれば、法人・個人を問わず利用が可能なことに加え、他社ではファクタリング利用を断られてしまったケースでも、対応できる場合がありますので、他社から断られた経験がある方にもおすすめです。
事業資金エージェント
事業資金エージェントは、オンライン完結型のファクタリングサービスを提供しており、お問い合わせフォームやLINEでの申し込みが可能です。すべての手続きがオンラインで完結するため、日本全国どこからでもスマホがあれば申し込みができますし、法人・個人を問うことなくサービスを提供しているので、売掛債権があれば誰でも利用できます。また、提出した書類をもとに行われるオンライン審査は30分程度で完了します。
事業資金エージェントの特徴は、高い審査通過率と迅速な入金スピード。審査通過率が90%以上と高いことに加え、8割以上の利用者が2時間で資金調達を実現しています。事業資金エージェントは、オンラインによる手続きが苦にならない方はもちろん、すぐにでも資金調達がしたい方にもおすすめです。
トラストゲートウェイ
トラストゲートウェイは、西日本地域の法人や個人事業主を対象としたファクタリングサービスを提供しています。
自分たちの目が届く範囲をサービス提供エリアとしていることから、エリア内における精度の高い情報を有しているため、ファクタリングを通して行う中小企業のサポートにも定評があります。申し込みから契約までオンライン完結で便利なだけでなく、審査通過率が95%と非常に高いことが特徴です。
また、審査通過率が高いことに加え、申し込み後における契約率も95%と同じように高い水準であることから、審査に通過したほぼすべての方がサービス内容に納得していることがうかがえます。さらに、トラストゲートウェイは透明性の高い手数料を評価する利用者によって、リピート率も98%と非常に高いです。
ファクタリングの種類や売掛債権によって手数料が細分化されていますので、不透明な手数料に不安を抱くことなく安心して申し込むことができるでしょう。
Best Factor
BestFactor(ベストファクター)は、法人・個人を問わずオンライン完結型と出張訪問型の両方に対応したファクタリングサービスを提供しています。
ホームページからアクセスできる請求書売却の簡易診断シミュレーターを利用すれば、正確な売掛債権の買取金額をすぐに提示してもらえます。
全国どこからでも申し込みが可能なうえに、審査通過率は92%以上もありますので、地方の中小企業や個人事業主が利用しやすいファクタリングサービスと言えるでしょう。スムーズな手続きと迅速対応によって、最短で申し込み当日の資金調達も可能です。
また、BestFactorではリピート率の高いヘビーユーザーの買取率を上げる特典や、無料の財務コンサルティングを行っています。
繰り返しファクタリングを利用する機会が多い方や、財務改善に課題を持つ方にもおすすめのファクタリングサービスです。
ファストファクタリング
ファストファクタリングは法人・個人を問わず、オンライン完結型のファクタリングサービスを提供しています。柔軟な審査には定評があり、審査通過率は95%以上と非常に高い水準です。
また、ファストファクタリングはスピードにもこだわっており、簡単クイック査定によって申し込み前に資金調達可能金額が判明することに加え、最短120分での資金調達も可能としています。そのため、すぐに資金を用意しなければならない方にもおすすめです。
ファストファクタリングは、3,000件を超える年間相談実績があり、幅広い業界・業種にも対応していることがうかがえます。
売掛債権はもちろんのこと、受注書などの将来債権にも対応しているため、売掛債権が無い状態で資金繰りに悩む方にもおすすめのファクタリングサービスと言えるでしょう。
ファクターズ
ファクターズは、オンラインによる24時間365日申し込ができるファクタリングサービスを提供しています。ファクターズの特徴は、高い審査通過率と迅速な入金スピード。審査通過率は93%以上あるようです。
申し込みはサイトの入力フォームから簡単にできますし、必要書類を提出するだけで資金調達可能金額を提示してもらえます。さらに、スムーズに契約まで進むことができれば、最短4時間で入金が可能です。また、出張費や書類作成費などの諸経費は、初回利用に限り無料になる特典もあります。
手数料についての情報や、個人事業主を対象としているかといった情報が公開されていないため、利用の際には事前に確認しておきましょう。
相見積もりを取ることも推奨していますので、利用を検討している方は、相見積もりで比較することをおすすめします。
ファクタリング会社の審査基準について
ファクタリング会社は、買い取った売掛金を回収しなければ利益を出すことができません。
そのため、買い取った売掛金を確実に回収できるかどうかを審査によって判断しています。ファクタリング会社の審査では、売掛先となる企業の事業実態や経営状況に加え、売掛金の健全性から利用者の状況に至るまで、独自の審査基準に照らし合わせて総合的な信用力を調査します。
信用力が不足した状態で審査を通してしまうと、売掛金を回収できないだけでなく、後々のトラブルに発展することにもなり兼ねません。
そういったトラブルを回避し、確実に売掛金を回収するために最低限必要な審査をファクタリング会社は行っています。
ここでは、その審査基準と審査において重視しているそれぞれの項目について解説します。
実態のある売掛先か
ファクタリング会社は、ファクタリングによって買取金をだまし取ろうとするような詐欺行為を警戒しているため、売掛先の事業実態についても審査を行っています。
最も警戒しているのが、登記上は設立している会社であったとしても活動している形跡がみられない、いわゆる「ペーパーカンパニー」です。
ペーパーカンパニーは、税金逃れや犯罪など法的に逸脱した行いを目的に設立されることもあるため、ファクタリング会社から売掛先がペーパーカンパニーである疑いを持たれてしまうと、間違いなく審査には通らないでしょう。
ペーパーカンパニーと関わりを持ってしまうと、売掛金の回収が難しくなるだけでなく、犯罪がらみのトラブルに発展してしまうリスクを抱えてしまうことになります。
そのため、少しでもペーパーカンパニーの疑いがある場合は、ほぼ例外なく審査落ちする可能性が高いでしょう。
売掛債権の種類
売掛債権の中でもファクタリング会社の審査において重視しているのは、不良債権と二重譲渡された債権です。
二重譲渡された債権とは、すでにファクタリング会社に買い取ってもらった売掛金をほかのファクタリング会社に買い取らせる行為を言います。
また、不良債権とは売掛金の回収見込みがなく、財産的価値のなくなった債権です。
これらの債権は、ファクタリング会社にとってリスクにしかならないため、該当するような疑いを抱かれてしまうと審査には通りません。
裏を返せば、両方に該当しないことを証明できる書類を揃えておくことで、審査に通りやすくなると言えます。
また、一時的な受注によって発生した売掛金よりも、継続的に発生している売掛金の方が審査では通りやすくなることも覚えておきましょう。
売掛金の支払い期日
売掛金が支払われるまでの期間の長さもファクタリング会社の審査対象となります。
この支払期間を一般的に「入金サイト」と呼びますが、この入金サイトが長ければ長いほど、売掛金を回収するリスクが高まります。
そのため、入金サイトの長い売掛金に対するリスクを回避したいと考えるファクタリング会社が多いことから、審査には通りにくくなるでしょう。反対に、入金サイトが短い売掛金であれば審査が通りやすくなります。
一般的には1カ月~2カ月程度の入金サイトであれば、審査に悪影響を与えることが少ないと言われていますが、2カ月を超える入金サイトともなると、売掛先の信用力が低い場合は審査が厳しくなることが想定されます。
売掛先が官公庁などの公的機関や大手企業など、一定の信用力があれば入金サイトが長い売掛金でも審査を通過するかもしれませんが、売掛先の信用力によっては審査を通過しない場合もあるでしょう。
売掛先との取引期間
ファクタリング会社は、売掛先との取引期間についても審査の対象にしています。なぜなら、取引期間が短いと売掛金の信憑性に欠けるからです。
特に、新規開拓した取引先との初回売掛金や、突発的に請け負った際の売掛金など、売掛先と継続して取引を行った実態がない場合は、詐欺かもしれないと疑われる可能性にあると言えるでしょう。
反対に、取引期間が長く継続的な取引が行われていると判断された場合は、売掛金の信用度が高いことの証明にもなるため、審査でも有利です。
信用力の高い官公庁のような公的機関や大手企業が取引先であれば、取引期間の有無についての審査を緩和する場合もあるかもしれませんが、確実に審査が通るとは限りません。
売掛先との継続した取引実績があれば、審査がより通りやすくなるでしょう。
利用者の信用性
ファクタリングの審査では、売掛先と売掛金の信用力が大きなウエイトを占めています。しかし、だからといって利用者の信用力を問わない訳ではありません。
ファクタリング会社のサイトでは、利用者の信用力は審査に影響がないと明記していることが一般的ですが、身元や人柄に問題がある場合は、いくら売掛先や売掛金の信用が高くとも審査が通らない場合があります。具体的には、利用者が反社会的勢力組織に関連があったり、過去に大きな過失を犯していたりするケースです。
ファクタリング利用申し込みにあたっては、身分証明書の提出を求められますが、その身分証明書が不確かであれば問題ありとみなされ審査に通らない場合もあります。
また、必要書類を揃えることができない場合も信用力を疑われる可能性があることを覚えておきましょう。
利用者の事業規模とファクタリング金額とのバランス
ファクタリング会社は、利用者の事業規模とかけ離れた希望金額を求める利用者に対して警戒することから、事業規模と申し込み金額のバランスには注意が必要です。。
たとえば、月商500万円の利用者が3,000万円のファクタリングを申し込むと仮定した場合、売上とファクタリング金額のバランスに違和感を抱かれてしまうでしょう。
一方で、同様に3,000万円のファクタリングに申し込んだとしても、利用者の月商が8,000万円あれば、バランスが取れていると言えます。
このように、事業規模以上の金額を求める利用者に対しファクタリング会社は、売掛先の倒産リスクや持ち逃げされてしまうのではないかといった疑いを持ちます。
そのため、明らかにバランスがおかしいと思われる事案に対しては審査が通らない可能性が高いです。申し込む際は、自らの事業規模とファクタリング金額のバランスに注意しましょう。
ファクタリングの審査が通らないケース
ファクタリングサービスで審査が通らないケースの多くは、売掛先と売掛金に何らかの原因があります。また、その一方で売掛先と売掛金以外の原因によって審査が通らないケースも少なからずあります。
売掛先の信用力が低いために審査が通らない場合は、売掛先の問題であるため利用者にはどうすることもできませんが、売掛先以外に問題があるケースであれば、改善することで審査を通過できるかもしれません。
ファクタリングの審査が通らないケースを前もって知っておくことで、すぐにでも資金調達しなければならない状況に陥った時でも落ち着いて行動できるでしょう。
ここでは、審査が通らない時にありがちな6つのケースについて解説します。
売掛先の業種
売掛先の業種によっては、社会的信用度が低いと判断されて審査が通らない場合があります。
具体的に社会的信用度が低いと判断される業種は、風俗業に関連性の高い業種やギャンブル関係の業種です。審査の結果、売掛先がこれらの業種だと断定された場合は、審査を通過するのが難しいでしょう。同様に売掛先が個人事業主の場合も信用力が低いため、審査に通らない可能性が低いと言えるでしょう。
たとえ経営規模が大きくて経営状態も安定しているような優良売掛先であったとしても、これらの業種や個人事業主の場合、社会的評価や信用力が低いと判断されてしまいます。反対に、社会的信用が高いのは官公庁などの公共機関や大手企業です。ファクタリング会社から売掛先として好まれない業種があることを覚えておきましょう。
売掛先の経営が厳しい
売掛先の経営が厳しい状況であるとファクタリング会社が判断した場合は、審査が通らない可能性があります。たとえば、何期も赤字が続いていたり、金融機関への返済が滞っていたりする売掛先は、経営難だと判断されます。
また、資産が差し押さえられていたり、民事再生法を受けていたりしている売掛先も同様に、売掛金が回収できないリスクが大きいため、審査は通らないと言えるでしょう。
売掛先の経営状態は、売掛金の支払いが遅れるなどの理由がない限り、取引相手である利用者の立場では気づきにくいことが多いです。そのため、ファクタリング会社の審査によって売掛先の経営難に初めて気づくという方も多いでしょう。
経営が厳しい売掛先は、ファクタリング会社のみならず、利用者にとっても不良債権化するリスクがあります。
調査会社の評価が低い
東京商工リサーチや帝国データバンクなど、企業調査を専門とする会社が売掛先を調査した結果、評価が低いと判断された場合は、審査が通らないケースが多いです。
東京商工リサーチと帝国データバンクは、日本国内における最大手の信用調査会社で、日本全国のあらゆる企業の財務情報を持っています。
この企業専門の調査会社にファクタリング会社が照会をかけることによって、事業実態のないペーパーカンパニーを見破ることができますし、売掛先の財務状態が健全かどうかを把握することで売掛金を買い取っても問題がないかを判断しています。
企業調査の内容は多岐に渡って詳細な情報を掲載しているため、売掛先の企業に対する評価については信頼性が高いことから、ファクタリング会社も重要視している項目のひとつです。
支払い日までの期間が長い
売掛金が支払われるまでの期間についても審査の対象としており、支払日までの期間が長い場合は審査で断られるケースがあります。
なぜなら、ファクタリング会社からすれば、支払いまでの期間が長くなればなるほど回収リスクが高まるからです。そのため、支払い日までの期間が短いほど審査に通りやすくなります。たとえば、支払い日までの間に売掛先の経営が悪化したり、可能性としては低いですが災害に巻き込まれたりするリスクもあるでしょう。
参考までに、審査に影響しない一般的な支払日までの期間は、おおむね1カ月程度で長くても2カ月程度です。2カ月を超えるようであれば、審査が厳しくなることが想定されるでしょう。また、支払日を超過した売掛金は不良債権と判断されやすいため審査が通らない場合が多いです。
売掛金に継続性がない
新規開拓した取引先との初回取引における売掛金のように、継続した売掛金のやり取り実績が見られない場合は、審査に通らないケースがあります。
また、突発的受注による売掛金についても同様に継続性が認められないことから、ファクタリング会社は消極的にならざるを得ません。
こういった実績のない売掛金は、実体のない売掛金の疑いが払拭できないため、信用度が低いと判断されやすいです。
実際に売掛先と共謀して架空の売掛金を作り、ファクタリングを利用する詐欺行為も行われています。犯罪に巻き込まれないためにもファクタリング会社は、売掛金が継続的に遅滞なく支払われているかどうかを重視しています。
取引期間が長ければ長いほど、審査における信用度も高くなることを覚えておきましょう。
提出資料が不足している
ファクタリング会社が求める資料を揃えられないと、審査に通過できません。
なぜなら、提出資料が不足した状態では、売掛金の安全性について裏付けのある根拠を証明できないからです。そのため、ファクタリング会社から求められた提出資料は、完璧にそろえておく必要があります。
ファクタリング会社によって求められる提出資料は変わりますし、法人と個人事業主でも求められる資料がそれぞれ異なりますので、申し込む際は必ず必要書類を確認しておきましょう。また、ファクタリング会社が求める資料を不足なく用意したからと言って、かならずしも審査に通るとは限りません。
必要書類を不足なく揃えた段階でようやく審査が始まります。提出資料が不足している、または提出資料に不備があっては審査以前の問題です。売掛先や売掛金に問題が無い状態にもかかわらず、提出資料が不足しているために審査に落とされることのないよう、資料は完璧にそろえておきましょう。
ファクタリングの審査が通らない時の対処法
信用度が高い売掛金を選ぶ
売掛先が大手企業や官公庁などの公的機関であれば、売掛先としての信用力が高いため、ファクタリング会社から好まれやすい傾向にあります。また、大手企業でない場合であっても、長期間の取引実績がある売掛金であれば、信用度の高い売掛金と言えるでしょう。
そういった売掛金は、ファクタリング会社も安心して買い取ることができるため、審査にも通りやすくなります。とはいえ、信用力の高い売掛先や長期間の取引実績がない方もいらっしゃるでしょう。その時は、支払いまでの期日が短い売掛金を審査に出しましょう。支払日まで1カ月~2カ月以内の売掛金であれば、ファクタリング会社の回収リスクに悪影響を及ぼすまでには至らないため、審査通過率も高くなります。
審査通過率を上げるためには、売掛先が大手企業か長年の取引実績、それらがなければ支払いまで短期間の売掛金を審査に出すようにしましょう。
不備なく必要書類を揃える
せっかく信用度の高い売掛金を所有していても、必要書類を提出できなかったり、書類に不備があったりすると審査に通ることができません。
特に、売掛金が実在していることを証明するための資料である「成因資料」は、ファクタリング会社の審査を通過するために必要不可欠なものです。
具体的な成因資料としては、契約書及び発注書や受注書、請求書のほかにも納品書があります。ファクタリング会社によって審査基準は異なるため、求められる書類に多少違いはありますが、提出を求められた書類を不備なく揃えることが大切です。ただし、必要書類を不備なく提出したからといって必ず審査に通るとは限りません。必要書類を揃えることに加え、かつ信用度の高い売掛金であれば、よほどのことがない限り審査で落とされることはないでしょう。
誠実な対応をする
ファクタリングの審査では、売掛先と売掛金の信用度が重視される一方、申込者である利用者の信用度は審査に影響がないと思われがちです。
しかし、ファクタリング会社は利用者とのやり取りにおける言葉遣いや態度から、安心して契約できる相手なのかを判断しています。
そのため、言葉遣いや態度に注意を払うことはもちろん、虚偽の発言をしないなど誠実な対応を心がけることが大切です。
また、面談必須のファクタリング審査では、対面における受け答えや外見を含めた人柄も見られています。曖昧な返答はせずに聞き取りやすい声で受け答えするとともに、ラフな服装を避けて身だしなみを整えて面談に臨みましょう。
誠実な対応は、ファクタリング会社の担当者に好印象を与えることにつながり、結果として審査が通りやすくなる一因にもなります。
ファクタリング会社を変える
銀行系ファクタリング会社は、独立系ファクタリング会社と比較して審査が厳しめであることが多いです。そのため、銀行系ファクタリングの審査に落ちたとしても、独立系ファクタリング会社であれば審査が通る可能性は十分にあります。
また、仮に独立系ファクタリング会社の審査に通らなかったとしても、悲観することはありません。なぜなら、各社独自の審査基準を設けているからです。
不運にも審査基準と合致しなかった可能性もありますので、自分には縁がなかったと割り切りましょう。また、同様に売掛金とファクタリング会社との相性も無視できません。
最初に申し込んだファクタリング会社との相性が悪かったため、不運にも審査に通らないいということも考えられますので、仮に1つの会社で審査に落ちたとしてもあきらめず、数社に審査を依頼しましょう。
ファクタリングの審査に関するFAQ
個人事業主・フリーランスだと審査は甘い?
個人事業主・フリーランスを対象としたファクタリング会社のすべてにおいて審査が甘いとは限りませんが、法人向けサービスと比較して、全体的に審査が甘い傾向にあると言えます。
そもそも、審査を厳しめに行っているファクタリング会社では、個人事業主・フリーランスを対象としたサービスを提供していない場合があります。
なぜなら、個人事業主・フリーランスは法人と比較して信用力が低いため、その分リスクも高くなるからです。そのため、リスクを避ける銀行系ファクタリング会社やノンバンク系ファクタリング会社では個人事業主・フリーランスに向けたサービスを展開することに消極的になりがちです。
反対に、個人事業主・フリーランスに特化しているファクタリングサービスは、審査が甘くなりやすいでしょう。
審査が甘いファクタリングの必要書類の例は?
2社間や3社間ファクタリングなど、利用するファクタリングサービスの種類によって提出しなければならない必要書類は変わります。しかし、基本的には必要書類が多くなるほど審査は厳しく行われ、必要書類が少ないほど審査が甘いと言えます。提出書類が少ないということは、細かいところまでチェックが行き届かないこともあるため、必然的に甘い審査にならざるを得ません。
ファクタリングを申し込む際に求められる最低限の必要書類は、請求書と通帳のコピーです。この2つの書類だけを求めるファクタリング会社は、審査が甘いと言っていいでしょう。加えて手続きが簡素化されていることも審査が甘いファクタリング会社の特徴です。
ただし、いくら審査が甘いといえども、契約書の控えを渡そうとしない会社には注意しましょう。悪徳な会社である可能性が非常に高いです。
ファクタリング会社ごとに審査は大きく違う?
銀行が出資している銀行系ファクタリング会社や、大手企業の子会社が運営しているノンバンク系ファクタリング会社よりも、独立系ファクタリング会社は審査が甘い傾向にあります。銀行系ファクタリング会社やノンバンク系ファクタリング会社は、リスクを積極的に取ることがありません。そのため、審査を厳しくすることによってリスクを回避しています。反対に独立系ファクタリング会社は、ファクタリング業務を専門に行っており、審査も甘くなりやすいのが特徴です。
しかし、その一方で独立系ファクタリングを運営している企業の中には、残念ながら悪徳業者と呼ばれる会社も一定数存在します。あまりにも相場とかけ離れた手数料を要求されてしまう可能性もありますので注意しましょう。
手数料が高いファクタリング会社の方が審査が甘い?
ファクタリングを利用する際の手数料は、安ければ1%程度で済みますが高くなると30%にもなります。ファクタリング会社は、この手数料を高額に設定することで万が一売掛金を回収できなかったとしても、手数料の名目で多少回収が見込めることから、多少リスクを取れるため、手数料を高く設定する見返りとして審査が甘くなる傾向にあります。
ファクタリング会社の手数料は、回収リスクとのバランスを考えて設定されているため、売掛金の信用力が低いほど手数料が高額になるでしょう。
また、十分な審査をしていないため、審査にかける時間も短くて済むことから入金も早い傾向にあります。買い叩かれることは承知の上で、一刻も早く資金調達がしたい方や、信用力の低い売掛金を買い取って欲しい場合であれば、利用を検討しましょう。
ファクタリングを検討の方へ
ファクタリング会社の審査は、共通点として売掛先や売掛金の信用度を重視する傾向にあるものの、各社独自の審査基準を設けています。
そのため、厳しめの審査をしている会社もある一方で、審査が甘い会社もあります。
審査が甘い会社は、提出書類が少ないうえに手続きが簡素化されており、審査通過率の高さや入金スピードに優れることがメリットです。
しかし、手数料が高くなりやすいデメリットもあるため、審査が甘いという理由だけで安易に選んでしまうと資金繰りの悪化につながりますので注意しましょう。
また、審査で落とされないためには、不備なく必要書類を揃えることと、誠実な対応を心がけることが大切です。仮に利用者に落ち度がなく審査に通らなかったとしても、ファクタリング会社との相性が合わなかった可能性もありますので、1社にこだわらず数社に依頼することをおすすめします。