外壁塗装（リフォーム・修理・工事）の値段や費用相場｜助成金・補助金はある？

自宅リフォームの第一歩は「無料見積もり比較サイト」

リフォーム検討中の方へ。いきなり1社と話を進めるのではなく、まずは複数社の見積もりをもらうのが賢い選択肢。複数の見積もりをとればリフォーム内容や費用を比較した上で具体的にリフォームを検討できます。

以下でリフォームの見積もりに便利なサイトを2つ紹介します。無料で複数社の見積もりがもらえます。全国対応なので、どこにお住まいの方も利用できます。

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家の外壁は見た目の美しさを左右するだけでなく、雨風や強い日差しなどから家を守る重要な役割を担っています。劣化した外壁を放置しておくと美観を損なうだけでなく、家にダメージを与えることになるため、定期的なメンテンナンスが必要です。外壁材にはさまざまな種類があるので一概には言えませんが、築（塗装後）10年がメンテナンス時期の目安になります。

外壁塗装をする際に、費用がどのくらいかかるのかは気になるところです。あらかじめ費用相場を把握しておくと、業者選びや資金準備に役立ちます。本記事では、外壁塗装の値段や費用相場、助成金や補助金の有無などを解説します。

外壁塗装の値段・費用相場は面積によって決まる！

外壁塗装の値段や費用相場は、塗装する面積によって決まります。塗装面積を算出するには3つの方法があります。1つ目が、家の外周と高さを乗じて面積を出したうえで、窓やドアなど塗装が不要な開口部の面積を差し引く方法です。2つ目が、家の図面から算出する方法です。図面には正確な寸法が記載されているため、正確な面積を出すことができます。さらに、坪数からおおよその塗装面積を算出する方法もあります。

坪数と塗装面積の早見表なども作成されていますが、次の計算式で簡単に計算できます。まず、坪数に3.3を乗じて延床面積を出して、そこに係数1.2を乗じた値が塗装面積です。

以下に、面積に応じた費用相場を紹介します。なお、紹介する費用は建物の延床面積から算出しているため、1階の床面積が15坪で2階建ての場合は30坪、1階の床面積が20坪で3階建ての場合は60坪の費用を参照してください。また、費用は塗料の種類、窓の大きさや数、現場の状況（狭所作業の有無など）によって変わるため、幅があります。

20坪

20坪の場合、延床面積は66平方メートル、塗装面積は79.2平方メートルです。費用相場は40～90万円になります。

30坪

30坪の場合、延床面積は99平方メートル、塗装面積は118.8平方メートルです。費用相場は60～100万円になります。

40坪

40坪の場合、延床面積は132平方メートル、塗装面積は158.4平方メートルです。費用相場は80～130万円になります。

50坪

50坪の場合、延床面積は165平方メートル、塗装面積は198.0平方メートルです。費用相場は90～160万円になります。

60坪

60坪の場合、延床面積は198平方メートル、塗装面積は237.6平方メートルです。費用相場は120～200万円になります。

外壁塗装の費用の内訳

外壁塗装工事にはさまざまな費用がかかります。工事の見積もりを取ると、費用の内訳に対する金額が示されます。業者によって費目名が異なる場合がありますが、外壁塗装の費用は大きく分けると人件費、塗料・材料費、足場代、その他の工事費などになります。リフォーム工事費は費用がわかりにくいものですが、中でも外壁塗装は費用がわかりにくい工事です。それぞれの費目の相場を把握し、見積もりを検討する際の参考にしてください。

人件費

人件費とは、塗装や洗浄など外壁塗装工事に関わる人たちの労働に対して支払われる費用です。人件費が費用全体に占める割合は大体2～3割です。また、職人の熟練度によって費用が変わるため、ベテランの職人が多ければ多いほど人件費は高額になります。

塗料・材料費

塗料・材料費とは、塗料、下地調整材、刷毛などの道具類、養生、飛散防止ネット、シーリング充填材など、塗装を行う際に必要になる費用のことです。費用全体に占める割合は約2割です。

外壁塗料には多くの種類があります。性能などによってグレードが分かれていて、グレードの高い塗料ほど価格も高額です。

ただし、グレードの高い塗料は耐久性が高く、塗り替え期間が伸ばせるメリットもあります。長い目で見ると工事費の節約になる場合もあるでしょう。

また、外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの３回塗りが基本ですが、塗料によって下塗りや中塗りが不要になるものもあります。外壁の状態によっては下塗りが2回必要になる場合もあり、その分費用は高くなります。

足場代

足場は、建築工事などの際の足掛かりとなるもので、高所作業などには欠かせません。外壁塗装にも高所作業や狭所作業などがあります。塗装作業の汚れや塗料の飛散などを防ぎ、職人が安全に作業をするためにも足場設置は必要です。

足場代は面積に足場の単価を乗じて算出できます。足場の単価相場は700～800円です。したがって、20坪の場合の足場代は、面積が66平方メートルになるため、単価が700円とすると46200円になります。なお、足場代が工事費用全体に占める割合は約2割です。

その他の工事費

上記以外に、その他の工事費や運営費などの費用がかかります。その他の工事費に含まれるのは、施工場所（施主の家）に向かう際の交通費や運搬費、廃材処理費用、保証やアフターフォローにかかる費用などです。業者によって費目が変わり、また何を含めるかにもよりますが、全体費の２割程度を占める費用です。

外壁塗装の費用の支払い方法

外壁塗装工事は100万円近くの費用がかかるため、支払い方法はあらかじめ確認しておきたいポイントです。費用の支払い方法や支払いのタイミング、またそれぞれのメリットやデメリットなどについて解説します。

現金払い

もっとも一般的な支払方法が現金払いです。ただし、キャッシュを用意するわけではなく、通常は銀行振り込みになります。面倒な手続きが不要で、都合の良いタイミングで支払いができるメリットがあります。支払期日などを忘れる可能性があることや、金額によって振込手数料が変わることなどがデメリットといえるでしょう。

また、現金払いの際の支払いのタイミングには、一括前払い、2回払い、3回払い、一括後払いの4通りあります。一括前払いは施工前に全額を支払う方法です。通常はまず要求されない支払方法なので、万一この方法を求められた場合は、悪徳業者の可能性もあります。2回払いは施工前後に半金ずつ分けて支払う方法です。3回払いは施工前、施工途中、施工後の3分割にして支払います。

主に大規模工事の支払いに適用される方法で、外壁塗装工事ではあまり適用されません。一括後払いは工事後に全額支払う方法で、もっとも一般的な支払い方法です。工事の完了を確認した後に支払うことができるため、工事完了前に業者にお金を持ち逃げされたり、手抜き工事をされたりするリスクが軽減できます。

クレジットカード払い

支払いにクレジットカードが使えれば、カード会社のポイントが付きますし、手続きも簡単です。ただし、業者によってはカード払いを受け付けていない場合もあります。また、工事費用は高額になるため、カードの利用限度額を超えてしまうかもしれません。

その場合は、カード会社に一時的な限度額引き上げを申請する必要があります。カードで支払いをする場合は、事前に利用限度額を確認しておくことをおすすめします。

ローン

外壁塗装工事は工事費用が高額になる場合もあるため、一括支払いや2回払いでは支払いが難しいこともあるでしょう。その場合は、ローンを利用するという方法もあります。ローンを組む際は、自分で銀行や信販会社、住宅ローンの借入先などに相談して組むこともできますし、業者によってはローン会社と提携している場合もあるので、業者に相談する方法もあります。

銀行や信販会社でローンを組む場合は、審査があり、手続きも煩雑です。すでに住宅ローンを利用している場合は、住宅ローンの借入先に追加融資の相談をしてみましょう。住宅ローンの借り入れ時にすでに審査が行われているため、審査が簡略化される可能性があり、優遇金利を受けられる場合もあります。

手元に資金がない場合でも、外壁塗装をすべきタイミングで工事を行うことができることがローンで支払うメリットです。貯金を取り崩したくない場合などにも、ローンを利用することで、月々の出費を抑えることができます。

また、住宅ローンやリフォームローンは減税制度の対象になる可能性もあるので、確認しておくことをおすすめします。ただし、ローンに審査があることと、利息がかかることがデメリットになります。

必要以上に値段交渉をせずに外壁塗装の費用を抑える方法

外壁塗装の費用は決して安い金額ではありません。できる限り費用は抑えたいものですが、かといって、無理な値引きをしたり、安い業者に飛びついたりすると、手抜きや施工品質が低い工事になってしまい、結局は損をすることになりかねません。そうならないために、まずは信頼できる業者選びが重要です。

外壁塗装をする際は、見積もりは必ず数社から取りましょう。極端に安い業者と高い業者は避けて、それ以外の業者の見積もりを比較することをおすすめします。相見積もりを取って業者選びをしたうえで、さらに費用を抑えるコツを紹介します。

塗料のグレードを下げる

先述したように、塗料はグレードによって価格が大きく異なります。グレードが高い塗料ほど耐久年数が高く、仕上がりも美しくなりますが、予算に合わない場合はグレードを下げることで、費用を抑えることができます。以下に主な塗料の特徴や耐久年数、費用の目安を紹介します。

まずは、アクリル系塗料です。アクリル系塗料の1平方メートルの施工単価は1200～1800円です。耐用年数は3～8年になります。アクリル系塗料は発色が良く、カラーバリエーションが豊富で施工費用が安いのがメリットです。一方で紫外線に弱く、ひび割れしやすく耐久性が低いため、長期的なコストパフォーマンスが悪くなるデメリットがあります。

ウレタン系塗料は、1平方メートルの施工単価が1800～2500円、耐用年数は5〜10年です。ウレタン系塗料のメリットは、単価が比較的低く、種類が豊富で汎用性が高く、扱いに慣れている職人が多いことです。さらに、弾性が強いためひび割れが生じにくく、光沢感のある美しい仕上がりになります。デメリットとしては、紫外線により変色するなど耐久性が低く、長期的なコストパフォーマンスが悪くなることがあげられます。

シリコン系塗料の1平方メートルの施工単価は2000～3500円、耐用年数は7〜15年です。シリコン塗料は、外壁塗装に最も多く採用されている塗料であり、耐用年数やコストパフォーマンスのバランスが良い塗料といえます。さらに、耐熱性、耐水性、透湿性、防汚性などに優れ、光沢感のある美しい仕上がりもメリットです。デメリットとしては、アクリル系塗料やウレタン系塗料に比べ費用が高額になることや、扱いが難しいため熟練度の高い職人向きであることなどがあります。

フッ素系塗料は1平方メートルの施工単価は3000～5000円、耐用年数は12〜20年です。耐久性、耐候性に優れているため、一般住宅だけでなくビルや橋などの大型建造物や飛行機などにも使用されています。さらに、耐熱性、防藻性・防カビ性、耐薬品性に優れているため劣化しにくく、耐摩耗性が高いので塗料の光沢が長持ちしやすいというメリットもあります。一方、デメリットとして費用が高いこと、塗膜が硬くて弾力性がないためヒビが入る可能性があることなどがあげられます。

以上が主な塗料の種類になりますが、このほかセラミック塗料、無機塗料などの特殊な塗料もあります。上記で紹介した単価は下塗り、中塗り、上塗り3回塗りの場合の目安になります。業者によっては１回塗りの単価を提示することもあるので、見積もりを確認する際は、内訳と単価、総額を必ずチェックしましょう。

夏や冬に工事をする

外壁塗装工事は一年中行うことができるものの、ベストシーズンとされているのが春と秋です。塗料が硬化、乾燥しやすい気候条件は気温が15～30度、湿度は75パーセント以下です。春と秋はこの気候条件に合致する日が多くなるため、外壁塗装工事の繁忙期になります。また、この時期であれば工事中に窓を閉め切っていても、それほど苦になりません。さらに、秋から冬は家をきれいにしてお正月を迎えたいというニーズが多い時期でもあります。

外壁塗装工事費用を抑えたい場合は、繁忙期を外した閑散期が狙い目です。工事依頼が減るため、業者は工事費用を安くしてでも契約をしたいという事情があります。

夏は梅雨や台風などで工事が遅れる可能性がありますが、塗料は乾きやすく、日が長いので長時間作業することができます。

冬は地域にもよりますが、比較的天気が安定しますし、工事中に窓を閉め切っていても苦になりません。ただし、日が落ちるのが早いので作業時間が短くなります。また、雪が降ったり、気温が5度を下回ったりすると塗装ができなくなり、工期が延びてしまいます。工期が延びた場合でも、ほとんどの場合は追加費用を請求されることはありません。工期にこだわりがなく、費用を抑えたい場合は、閑散期がおすすめです。

火災保険を活用する

火災保険に加入している場合、台風や落雷、大雨などの自然災害で家に被害を受けた場合は保険金を請求できます。外壁塗装で保険金が適用される事例としては、保険会社によって要件は異なるものの、強風による飛来物が外壁に当たり破損した場合などがあります。また、災害で屋根の修理が必要になった場合などは、屋根の修理代を火災保険で賄い、あわせて外壁塗装を行えば、屋根の修理の際に組んだ足場を外壁塗装でも使えるので、足場代が節約できます。

ただし、自然災害による被害であっても、地震は適用外になるケースもありますし、台風や強風による被害であっても風災補償（風災特約）がない場合は補償されないケースもあります。また、経年劣化や業者による施工不良が原因とみなされた場合も適用外になるなど、火災保険によって補償対象や金額は異なります。

補償対象であった場合でも、被害から3年以内に申請しなければ、補償を受けられなくなるので注意が必要です。さらに、一般的に損害額が20万円未満の場合は適用外になります。火災保険の補償を受けられ火災保険を活用する際は、事前に保険の内容を良く確認しておきましょう。

外壁塗装は補助金・助成金を受け取れる可能性がある！

外壁塗装工事は、補助金や助成金の対象になる場合があります。住宅関連の補助金や助成金事業は、環境対策や少子高齢化対策、地域経済の活性化などを目的としていることが多く、それぞれの事業によって要件や金額が異なります。省エネ性能を向上させるリフォームを対象にしているものが多いものの、それ以外の工事も対象になりえます。外壁塗装もその一つです。

補助金、助成金の申請には必要書類を揃えて、期限内に申請する必要があります。ただし、予算の上限に達した場合は期限前に締め切られる場合があるので、早めに申請することをおすすめします。外壁塗装で受け取れる可能性のある補助金や助成金事業について紹介します。

一般的なリフォームの場合

まずは地方自治体が行っている一般的なリフォームが対象となる補助金や助成金事業の一例を紹介します。地方自体の制度の場合、対象となるのはその自治体内にある住宅です。対象者はその住宅の保有者であることや、申請者がその住宅に居住していることなどの要件が付く場合があります。

なお、下記に紹介する事業には、外壁塗装工事以外も対象になるので、詳細は申請方法とあわせてホームページで確認してください。

杉並区低炭素化推進機器等導入助成（東京都杉並区）
対象工事：高日射反射率塗装（屋根・外壁）
対象住宅：杉並区内の既存住宅
対象者：杉並区内の建物に対象機器等を導入する杉並区民
限度額：屋根・外壁合わせて15万円

川口市住宅リフォーム補助金（埼玉県川口市）
対象工事：川口市内にある住宅の外壁塗装などの塗り替え工事
対象住宅：川口市内の個人の一戸建て住宅または集合住宅（過去に補助を受けた住宅は不可）
対象者：・市税を滞納していない者
限度額：上限10万円

住宅リフォーム補助金（大阪府摂津市）
対象工事：屋根、雨樋、柱および外壁の修繕、塗装等の外装工事
対象住宅：

子または親等が2019年7月1日以降にリフォーム工事の契約を締結した住宅
建築基準法その他の法令に基づき適正に建築された住宅

対象者：申請日において、子世帯および親等が、補助対象となる市内住宅に同居または近居し、住民登録している者、市税の滞納がない者など。
限度額：上限25万円

ほかにも、茨城県水戸市の「水戸市安心住宅リフォーム支援補助金」、広島県府中町の「子育て世帯が行う住宅リフォーム工事費用の一部補助」などがあります。

省エネリフォームの場合

次に、省エネリフォーム事業の一例を紹介します。

省エネリフォーム補助金（東京都足立区）
対象工事：窓や壁などの断熱化工事（遮熱塗装含む）
対象住宅：区内にあり、申請者が自ら住んでいる住宅
対象者：足立区内の自ら居住する既存の住宅に、対象となる改修工事を実施した者
限度額：上限5万円

大津市定住促進リフォーム補助金（滋賀県大津市）
対象工事：屋根、外壁等の外装工事
対象住宅：補助対象者または補助対象者の2親等以内の親族が所有する住宅、
築1年以上の住宅など
対象者：リフォーム工事の施工主であり、次の要件を満たす者

大津市税を滞納していない
過去にこの補助金の交付を受けていない
対象のリフォーム工事に関して、大津市の他の補助や助成を受けていない

限度額：上限30万円

このほか、東京都葛飾区の「かつしかエコ助成金」、東京都品川区の「住宅改善工事助成事業」、東京都台東区の「高反射塗料施工助成金制度」などがあります。省エネリフォームは東京都が力を入れているため、都内23区の補助金、助成金が多くなっています。

外壁塗装の見積もりにおすすめなサイト2選

外壁塗装の費用相場を把握したら、実際にいくつかの業者に見積もりを依頼して金額を比較してみましょう。とはいえ、リフォーム工事が初めての場合は、どの業者に頼めば良いのか迷う場合もあるでしょう。優良なリフォーム業者を紹介するサイトで、業者選びをするという方法もあります。わからないことは相談することも可能です。見積もりを取る際におすすめのサイトを紹介します。