コンテンツマーケティングの費用や料金相場 どう価格が変わるのかを解説

コンテンツマーケティングは戦略企画から継続的な運用に至るまで、多くの工程が発生します。

そのため専門知識を持つマーケティング会社などに外注を検討する企業も多いでしょう。委託を検討する際に気になるのが外注費用ですが、コンテンツマーケティングは対応範囲で価格帯が大きく変動します。

今回は相場をきちんと理解した上で自社に合う企業を選定できるよう、価格帯ごとの対応範囲や選定する際の注意点について詳しく解説します。

コンテンツマーケティングの費用と料金相場

コンテンツマーケティングとは、顧客のニーズを満たすコンテンツを提供することで、顧客の態度変容を狙い最終的には自社の商品やサービスを購入してもらうことを目的としたマーケティング手法です。近年はスマートフォンの普及によりコンテンツマーケティングの重要性に注目されており、多くの企業がコンテンツマーケティングに取り組んでいます。

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では、実際にコンテンツマーケティングを外部委託する際には、どのくらいの費用がかかるでしょうか。

外注に際して理解しておきたいこと

コンテンツマーケティングを外注する前に、コンテンツマーケティングの運用で必要な作業について全体像を把握しましょう。

 

項目

説明

初期費用

サイト構築

コンテンツマーケティングをゼロから始める場合、オウンドメディアの立ち上げが必要。作業内容は大きくサイトの全体設計、デザイン制作、構築作業などが含まれる。

戦略企画

コンテンツマーケティングを行う上での方針を決定する作業。具体的にはペルソナ設定、カスタマージャーニー作成、オウンドメディアのコンセプト(方向性)決定、KPI作成などが含まれる。

Webマーケティングツール導入

コンテンツマーケティング施策の効果検証を行うために必要なツールの導入費用。代表的なものではGoogle AnalyticsやGoogle Search Consoleなどがあるが、機能性の高い有料ツールを導入する場合もある。

運用費用

コンテンツ作成

毎月公開・配信するためのコンテンツ作成にかかる費用。作業内容としてはキーワード選定、コンテンツ構成作成、コンテンツ執筆、図表やイラストの作成など。記事の内容や契約内容によっては取材対応やサイトへの公開作業も含まれる場合がある。

効果測定

コンテンツマーケティング施策の成果を計測するための費用。

SNS対応

自社SNSへ公開するコンテンツの投稿や各SNSでシェアを行う費用。コンテンツの告知以外に関する運用代行は費用に含まれない場合が多い。

SEM施策

リスティング広告の運用などコンテンツマーケティングに付随する追加施策の実施費用。

上記の通り、外注費用にはコンテンツマーケティングを始める際にかかる初期費用と毎月の施策実施にかかる運用費用の2つに分類されます。

そのため、すでにコンテンツを蓄積させるオウンドメディアを所有しているかどうかで外注費用にも差が生まれることをあらかじめ理解しておきましょう。また、運用費用に関してもコンテンツ作成の対応範囲やSNS・SEM対応の有無によって大きく差が生まれます。

制作費用と料金相場

制作費用と料金相場

コンテンツマーケティングの運用費用は15〜30万円が相場とされています。

なお、企業によっては10万円以下で外注できる場合もありますが、あまりにも安価な場合は毎月のコンテンツ作成本数が2〜3本程度だったり、効果測定費用が含まれていない場合があります。一方、相場よりも高い30万円以上の場合は、定期的な「戦略企画の見直し」や「アクセス解析に応じた改善」を具体的に提示してくれるなど手厚い対応が期待できます。

ここからは運用費用に焦点を絞り、価格帯に応じた一般的な対応内容について解説します。

10万円以下の場合の対応内容

10万円以下ではコンテンツ作成のみを外注でき、オウンドメディアへのコンテンツ公開や効果測定などは自社で行う場合がほとんどです。具体的には以下のような対応が一般的です。

  • コンテンツ作成のみ対応(構成作成、執筆、図表作成)
  • 毎月の作成本数は2〜3本
  • コンテンツの公開は自社対応
  • 効果測定や戦略企画は自社対応

基本的にはすでにオウンドメディアの構築や戦略・企画は確立しており、コンテンツの方向性も明確ではあるもののリソースの関係上、コンテンツ作成のみを外注したい場合の相場です。

10〜30万円の場合の対応内容

10〜30万円の場合、コンテンツ作成に加えてアクセス解析やSEO分析などコンテンツマーケティングの専門知識を活かした提案をしてもらえるケースがほとんどです。具体的な対応内容は以下を参照してください。

  • コンテンツ作成(月の制作本数を契約時に決定)
  • CMSツールの導入支援、公開作業のレクチャー
  • アクセス解析ツールを利用した効果測定
  • SEO分析を踏まえた施策提案、キーワード選定

基本的にコンテンツ作成の毎月の本数は契約時に定められることが多く、作成するコンテンツのキーワード選定や効果測定も月額の運用費用内で対応可能です。

また、オウンドメディアへの公開作業は自社対応となる場合でも、簡単にサイト更新が行えるCMSツールの導入支援などを行ってくれる場合もあります。

30〜50万円の場合の対応内容

30〜50万円の場合、コンテンツ作成に必要なアクセス解析やSEO分析に加え、オウンドメディア全体のマーケティング戦略の構築や競合調査を踏まえた改善提案などが対応範囲に追加されます。

また、初期対応としてサイト構築などを依頼している場合は、その後のシステムサポートやメンテナンス費用も含まれる場合があります。自社内にコンテンツマーケティングに精通しているスタッフがいない場合などに一括で外注する場合の価格帯と認識するといいでしょう。

50万円以上の場合の対応内容

50万円以上の場合はオウンドメディアの運用やSEM・SNS対応などを含めたコンテンツマーケティングに関連する作業を全て委託できるだけの価格帯です。

また、企業によっては事業戦略に応じたオウンドメディアの方向性の提案や分析も委託できるため、コンサルティング要素を含めた支援を受けられる可能性が高まります。

外注費用で価格差の出る理由

コンテンツマーケティングは対応範囲が幅広いため、外注費用の差は委託内容の差に直結するケースがほとんどです。

適正価格で業務を委託するためには、まずは自社が外注先に求めている作業範囲を明確にすることが大切です。作業範囲を明確にした上で、複数の企業へ見積もりを取って比較検討しましょう。

また、あまりにも価格が他社よりも安い場合は何かの作業費が漏れていたり、想定しているサポート内容が受けられない場合も考えられるため、依頼内容と見積もり内容に相違点がないかは慎重に確認することをおすすめします。

外部委託で注意すべきポイント 4つ

コンテンツマーケティング施策を外部へ委託する場合、「外注費用をかけたのに成果に繋がらなかった」とならないためには、いくつか気をつけるポイントがあります。

コンテンツマーケティングの実施目的を明確にする

まずは自社でコンテンツマーケティングを実施する目的を明確化することが大切です。

ここでいう目的とは、検索上位にオウンドメディアが表示された後の、その先に何を求めるかです。例としてはリードの獲得やEC売上の増加、既存顧客のリピート率向上などがあります。

これらの目的を明確にすることで、外部へ委託している成果が本当に上がっているかを定量的に判断できるでしょう。

量産よりも品質向上を強みにした企業を選ぶ

Googleのアルゴリズムでは、品質の高いコンテンツが検索の上位に上がるシステムに近年変更されています。

以前のアルゴリズムでは記事の網羅性や文字数の長いコンテンツが評価されていましたが、現在は量産スタイルでは評価されにくいことを覚えておきましょう。外注先を選定する際の基準も、量産を強みとしている会社はもはや時代遅れでしょう。

あくまでもコンテンツの品質にこだわる会社へ委託することが大切です。

長期的な目線で成果を判断する

コンテンツマーケティングは広告など他のマーケティング手法に比べて成果が出るまでに時間がかかる手法です。

なぜなら、コンテンツマーケティングはすでにニーズが顕在化している顧客ではなく、購入意欲が明確ではなく潜在顧客に対してアプローチすることを前提としたマーケティング手法だからです。

そのため、一般的にコンテンツマーケティングで成果が現れるまでには半年〜1年程度の期間が必要とされています。成果の上がるタイミングは外部委託した場合でも同様のため、委託後数ヶ月間で明確な成果が上がらない場合も焦らず、長期的な目線で成果の有無を判断することが大切です。

また、成果を出すためには獲得したリードをナーチャリングしていく「インサイドセールス」も重要です。

併せて「インサイドセールスとは?基礎知識と特徴、運用プロセスを解説」の記事もご確認ください。

外注した会社にコミットしてもらう成果と予算や裁量が噛み合わない

委託した会社に成果を求めても、相応の裁量とそれに伴う予算がなければ実行が難しくなります。

委託費用が安い場合は、委託業者一人あたりの案件数が多いことと同義であるため、「依頼したがレスが遅い」「いざ運用になったら、全然連絡が来なくなった」「定例の打ち合わせでは報告だけで、追加の提案がない」といった事態に陥りがちです。

運用の段階になったら「どのように動いてくれるのか」「実際の打ち合わせではどこまで見てくれるのか」を事前に確認しましょう。

調査から読み解く、コンテンツマーケティングに企業が投じている予算

ここで、コンテンツマーケティングやオウンドメディアを実践している企業が一体どのくらいの予算を月に投じているのかを、調査結果からみていきましょう。

このサイトでは「オウンドメディアに関するユーザー調査_2021年5月版」を無料配布しており、その一部を抜粋します。

ここでは222名のマーケティング担当者を対象に、オウンドメディアの実施有無やそこでの効果、月の予算について尋ねています。

同調査によれば、実施企業が月に投じている予算」と「実施予定企業が予定している月間予算」との間には、大きな乖離があることがみてとれます。

実施企業は60%以上が「50万円以上の月間予算」を割いているのに対し、実施予定企業ではおよそ70%が、「50万円未満の月額予算」での実施を検討しているというのです。ここには明確な認識の差異があるといえるでしょう。

「実施企業が月に投じている予算」と「実施予定企業が予定している月間予算」

コンテンツマーケティングやオウンドメディアを検討するにあたっては、実践企業が設けている予算のボリュームゾーンである「50万円以上」が必要になることを、企業は念頭に置くべきだといえます。

まとめ

コンテンツマーケティングは対応範囲が多岐にわたるため、コンテンツ作成などの一部分を外部委託先で対応する場合は多くあります。

外注先を選定する場合は相場を理解し、自社が委託したい対応範囲を明確にしておくことが大切です。

本稿を参考にしていただき、外部委託もうまく活用しながらコンテンツマーケティングを実践していきましょう。

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