コンテンツマーケティングの種類とは? コンテンツの実例を交えて解説

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コンテンツマーケティングの種類として有名なのはブログやコラムに代表される記事形式ですが、他の形式も顧客の検討フェーズに合わせて複合的に活用することでより効果が発揮されるとされています。

今回はコンテンツマーケティングの種類について、大分類である4つの役割と各形式の特徴を詳しく解説します。

コンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは、潜在顧客が求めているニーズに対して価値のあるコンテンツを提供することで態度変容を促し、最終的に自社の商品やサービス購入をさせることを目的としたマーケティング手法です。コンテンツマーケティングの特徴は、購買意欲が高い顧客ではなくニーズがまだ顕在化していない潜在顧客をターゲットとしている点です。

コンテンツマーケティングは顧客との接点の作り方で4つの役割に分類されます。これら4つのタイプは商品特性やターゲット分類により最適なタイプが異なるものですが、時にはうまく組み合わせながらコンテンツマーケティングの力を最大化することが重要です。

  • エデュケーショナル型コンテンツ
  • SEO型コンテンツ
  • ネイティブ広告型コンテンツ
  • 面白型コンテンツ

どの型のコンテンツをどう使うかは、「理想的な顧客との関係」から逆算したコンセプトから選択していくと良いでしょう。

参考記事:コンテンツマーケティング成功事例10選 BtoB・BtoC別の紹介と最新動向

エデュケーショナル型コンテンツ

エデュケーショナル型は顧客の疑問を解決するコンテンツを提供する手法です。顧客が具体的な商品などの購入検討に至る前の、漠然とした悩みや疑問を解決するコンテンツを提供することで、潜在顧客の段階から関係性を構築し商品購入の手助けを行うのがエデュケーショナル型の考え方です。

SEO型コンテンツ

SEO型コンテンツは記事の内容はエデュケーショナル型と似通ってくる場合が多いです。

しかし、エデュケーショナル型が顧客視点を最重視してコンテンツを作成するのに対し、SEO型コンテンツは検索順位の上位表示を重視したコンテンツを作成する点で考え方が異なります。

SEOの場合、ロングテールキーワードを狙って記事を作成し、幅広い顧客にリーチすることを目的とする点も特徴的です。

参考記事:SEOの基本とは?8つの評価項目と具体的な8つ対策を解説

ネイティブ広告型コンテンツ

ネイティブ広告型は他社のメディアに記事に近い形で掲載される広告コンテンツです。代表的なものだとニュースメディアなどの記事広告やFacebookのスポンサー広告などが挙げられます。

他メディアの読者に対して商品ターゲットがマッチしている場合は、ターゲットが日頃アクセスするメディア上で自然な形で情報提供ができる点が特徴です。

面白型コンテンツ

面白コンテンツ型は話題になりそうなコンテンツを発信することで、顧客の関心を惹きつける手法です。

この手法ではコンテンツが話題になり拡散されれば多くの顧客に見てもらえますが、ターゲット層以外のユーザーにも広くリーチする可能性があります。そのためターゲットが広い商品などには適している手法とされています。

コンテンツの種類(タイプ)

ここでは、コンテンツマーケティングにはどのような形式があるか解説します。コンテンツ形式ごとの強みを理解した上で、カスタマージャーニーのどのフェーズでそれぞれのコンテンツを利用すべきかを自社の商材に当てはめて検討することが大切です。

  • 記事
  • レビュー
  • ガイド
  • 事例
  • イベント
  • 動画
  • ホワイトペーパー
  • コミュニティ

記事

記事とはブログやコラムなど、特定の題材に対して深掘りしたコンテンツを指します。主にエデュケーショナル型のコンテンツと相性が良く、顧客の疑問や悩みを解消する内容を記事形式で発信することで、関係性構築を狙う場合が多いです。

レビュー

レビューは特定の商品やサービスに対して過去に利用した顧客の口コミを集約した形式のコンテンツです。ニーズが顕在化しており、商品購入を具体的に検討している層に対して有効なコンテンツと言えるでしょう。

ガイド

ガイドは商品やサービスの使い方についてデモ画面などを用いてレクチャーするコンテンツです。

購入を検討している顧客やお試し利用をしている顧客などに対して、使い方をわかりやすく説明することで購入につながる可能性が高い商材に有効です。

事例

事例とは過去の実績や成果を具体的に紹介するコンテンツ形式です。過去の事例を紹介することで、購入を検討している顧客への安心感や購入後のイメージを明確にする効果があります。

商品やサービスを利用することで効果が発揮されるコンサルサービスや、納品物の出来栄えを重視される住宅業界などで有効とされる手法です。

イベント

自社の商品・サービスや関連する題材でセミナーや見学会などを開催するコンテンツ形式です。

オフラインイベントの場合、実際の商材を手に持って触れる機会にもなり、顧客の商品理解を深める手法として有効です。また近年ではオンラインで開催するウェビナーも注目されています。画面越しではあるものの、リアルタイムで顧客に商材やサービスの魅力を伝える場として多くの企業が取り入れている手法です。

動画

動画とはその名の通り、商品やサービスに関連する動画を配信するコンテンツ形式です。代表的なプラットフォームとしてはYouTubeがありますが、顧客が興味のあるコンテンツを動画形式で発信することで文字や画像よりも多くの情報を顧客に届けられる点が魅力です。

ホワイトペーパー

ホワイトペーパーとは自社独自のノウハウや情報を、会社名や連絡先情報などを入力した顧客にのみ提供するコンテンツ形式です。

得た連絡先を基に、インサイドセールスによって顧客をナーチャリングしていくことが可能となります。

ホワイトペーパーは自社の商品やサービスに強く興味を持った顧客がより詳しく情報を得たいと感じた場合に有効です。そのため、得られるリードも良質である場合が多いでしょう。

コミュニティ

コミュニティとは自社商品やサービスの既存顧客で構成されたユーザー会などを指します。顧客からの率直な意見を収集できる場になるため、それらの意見を活かした商品開発やサービス改善が可能となります。コミュニティは顧客との関係性構築や顧客満足度の向上に効果的です。

コンテンツづくりで意識したい、「ZMOT」という概念

コンテンツの種類について整理してきましたが、いざ作成となる際に意識いただきたいものに、「ZMOT」という概念があります。

インターネットが身近な存在になった今日、私たちは日々のあらゆるシーンのなかで、「自分が知りたい情報」を検索するようになりました。こうした背景から、現在の顧客は、個人向け商品であれば店舗やECに訪れる前に、法人向け商品であれば問い合わせや商談を行う前に、webサイトやSNSの情報収集のなかで「何を買うか」「何を導入するか」をおおむね意思決定するようになりました。

ZMOT(ジーモット:Zero Moment of Truth 直訳すると「真実の瞬間」)というのは、こうした「購買チャネルに訪れる前の意思決定の正念場」としてグーグルが2011年に定義した概念で、コンテンツづくりではこのZMOTの瞬間を意識して臨むことが求められるようになってきています。

ZMOTの概要図

出典:ZMOT: The New Mental Model of Marketing|Think With Google

潜在顧客が商品の購入・導入を検討するあらゆるきっかけを予測し、その瞬間=ZMOTに対応する情報を、コンテンツとして設置する。

どんな種類のコンテンツを潜在顧客は求めるのか、どうやって当該コンテンツにたどり着いてもらうのかを考えてコンテンツを作成する。こうした手法を確立して実行していくことが、コンテンツづくりにおいて重要となるのです。

検索結果の上位に上げる良質なWebコンテンツとは?

検索という行動が当たり前のように行われている背景から、検索結果の上位に上げることは、ZMOT の瞬間にある潜在顧客にコンテンツをみてもらううえで非常に重要な要素となります。

Googleのアルゴリズムでは、良質なWebコンテンツを検索結果の上位に上げる「質重視」の評価が行われます。

そのためより多くの顧客を集客することを目的に検索上位を狙う場合は、顧客のニーズを満たす質の高いコンテンツを作成することが一番の近道です。ここからは質の高いコンテンツとはどのようなものか、押さえるべきポイントについて詳しく解説します。

読者が求める内容

作成したコンテンツが読者の求めている内容であることは最も重要視するポイントです。検索キーワードを実際に検索し、すでに上位表示されているサイトを参考にすることで「検索した顧客が何を求めているか」を把握するヒントが得られるでしょう。

また、見出しやページのタイトルはコンテンツで主に語られている主題をわかりやすく表現することもポイントの一つです。例えば、タイトルが「全国のホテルランキング」としているにもかかわらず、内容が東京都内のホテルのみピックアップしたコンテンツである場合は品質評価が高まりません。

質の良いコンテンツを作成するには、顧客が求めている情報を適切に把握したうえで、わかりやすくコンテンツ化して提供することが大切です。

1.信頼性が高い

コンテンツに記載されている内容が虚偽情報ではなく、信頼性が高い内容であることを証明することも重要です。

Googleのアルゴリズムに信頼性が高いと評価されるためには、監修者の情報や引用したデータの場合は参照先をしっかりと記事に明示することが大切です。また、アンケート結果や調査結果などのレポートを記載する場合は調査機関の情報や調査の概要を記載することも信頼性の向上につながります。

2.専門性と権威性を持つ

専門性と権威性とは、コンテンツの作成者やコンテンツを運営している会社が「専門的な知識を持っているか」「コンテンツのジャンルで権威があるサイトだと広く認知されているか」といったことを指し、検索での評価基準になります。

そのため、コンテンツを作成した人物が専門家である場合は積極的に執筆者としてサイトに掲載することをおすすめします。

また、権威性に関しては自社の商品やサービスに関連性が高く、品質の高いコンテンツを継続して発信することで徐々に評価が高まるでしょう。

3.適切な分量を持つ

コンテンツの内容に過不足がないことも重要です。顧客が求めている必要情報の一部がコンテンツに記載されていない場合や、同じ情報を何度も記載していることでコンテンツの分量が必要以上に多くなっている場合などは品質が低いコンテンツとみなされます。

顧客がどのくらいの粒度の情報を求めているかは、同じキーワードで上位表示されている記事を参考に判別することをおすすめします。

まとめ

コンテンツマーケティングは顧客の検索ニーズに合わせて適切な形式で品質の高いものを提供することが成功のポイントです。

本稿を参考にしていただき、質の高いコンテンツを作成することで潜在顧客の集客効果を高めましょう。

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著者

endo.kozaburo