※本記事は「兵庫県旅館ホテル生活衛生同業組合」
から提供を受けております。
今回の記事を担当させていただく、寺床と申します。
私は動物の専門学校を卒業後、沖縄本島のリゾートホテル敷地内にあるイルカの触れ合い施設で飼育員、その後、西表島で自然の魅力を伝えるネイチャーガイドを経て、2022年に神戸有馬温泉「元湯龍泉閣」に入社しました。飼育員の時は海洋生物の魅力を伝えることに加え、訪れるお客様に快適に過ごしていただけるよう、丁寧な接客やおもてなしの姿勢を学び、サービス業の基礎をしっかりと身につけることができました。
また、ネイチャーガイドの時は民宿業にも携わっていたため、お客様との距離が近い分、より親身なサービスを心がけ、島の魅力を直接伝えることができる環境で接客の経験を積みました。
そして地元の神戸に戻り、今まで培ってきた接客スキルを活かしたく、また、旅館での接客を学びたいと考え、長い歴史を持つ有馬温泉で働くことに決めました。
有馬温泉は兵庫県神戸市の北側、六甲山麓に位置し、歴史と自然に彩られた名湯です。日本三古泉のひとつに数えられ、その歴史は神話の時代にまで遡ります。日本書記や枕草子など様々な文献にも登場し、多くの人々に愛されてきました。江戸時代には、温泉を相撲の番付に見立てて格付けした温泉番付がつくられ、最も格の高い「西の大関」として記されるなど、全国にもその名が知られていきました。
また、多くの著名人が有馬温泉を訪れていますが、なかでも太閤・豊臣秀吉は有馬温泉をこよなく愛し、有馬温泉が天災に見舞われた際も復興に尽力してくれました。現在でも秀吉は有馬温泉の大恩人として慕われ、有馬温泉には秀吉にまつわる逸話やスポットが数多く残されています。
日本三名泉にも数えられる有馬温泉の泉質は、世界的にも珍しい「金泉」と「銀泉」に分かれ、それぞれが異なる効能を持っています。金泉は鉄分を多く含んだ赤褐色の湯で血行促進や疲労回復に効果があり、銀泉は無色透明の湯で肌をなめらかに整えるとされています。
元湯龍泉閣は敷地内に自家泉源を持ち、良質な金泉をお楽しみいただけます。
4つのファミリースイートルームには、いずれも金泉を楽しめる専用の露天風呂が備わっています。また、それぞれのファミリースイートルームには、キッズロフトやボルダリング、すべり台など、お子様に楽しく過ごしていただけるよう、他には無い工夫を施しています。
また、館内にはキッズスペースをはじめ、絵本ルーム、授乳室、オムツ替えスペース、室内プールなど、小さなお子様に配慮した設備を豊富に揃えています。ベビールームにはミルクを作るためのウォーターサーバーやシンク、貸出用ミルトンも完備していますので、赤ちゃん連れでも安心です。さらに、バンボやバウンサーなど、家族旅行にあったら嬉しいお子様用の貸出グッズも豊富に揃えています。
他にも、お食い初めや一升餅など、お子様の成長をお祝いするイベントのお手伝いもしています。元湯龍泉閣では、お子様好きのスタッフが、いつでもお子様の目線に立って接客することを心がけています。
なぜ、こんなにもお子様連れのご家族に楽しんで頂けるように工夫を施しているかというと、「日本一のお子様に優しい宿」を目指しているからです。小さなお子様が温泉や旅館を大好きになって、大人になってからも温泉や旅館が大好きで、また次の世代へ引き継いでいく。温泉業や旅館業の未来への一助になることが、元湯龍泉閣の目指すところの一つでもあります。
そんな元湯龍泉閣ですが、実はもうひとつ日本一なことがあります。それは、「日本一休館日が多い宿」(自称)なんです。年間でなんと140日もの休館日があります(2023年度138日、2024年度147日)。私たちスタッフのお休みも半休を含めると、年間140日あるということです。
私は前述の通り、専門学校を卒業後、すぐに沖縄で働き始めました。日本全国から訪れる多くのお客様とお話をする中で、沖縄のことをお伝えしていて、逆に全国の色々な場所の話を聞く機会が多く、自分が日本についてほとんど知らないことに気付きました。
地元神戸に戻った現在は、普段の休館日を利用して兵庫に隣接する他府県を訪れたり、お正月明けや夏休み明けなどの長期休館日には、北は北海道、南は九州など、日本各地を旅したりしました。そこには、実際に訪れないと見ることのできない絶景があり、その地域の人々の人柄やその地域の空気感に触れることができました。これらの旅のおかげで日々の仕事への活力が湧き、接客の勉強にもなりました。
元湯龍泉閣には他府県出身のスタッフも多く、みんなにも地元神戸や兵庫県を好きになってもらいたいと思い、一緒に出掛けて案内することもあります。一緒に観光したり、美味しい物を食べたり、遊んだり、そうした交流を通じてスタッフ同士の仲が深まり、結果として良好な職場環境につながっていると感じています。
神戸に戻ってからは趣味も増え、祖父の影響で幼い頃からファンだった阪神タイガースの応援に、甲子園にもよく足を運んでいます。
また、お客様から勧められた登山に挑戦し始めて、普段は地元の六甲山など兵庫県各所の低山を登り、年に2回は北アルプスや南アルプスの2500m級の山に挑戦し、心身ともに鍛えられています。
こうした趣味が充実しているのも、休館日が多いおかげです。充実したプライベートの時間を持つことで、仕事に対するモチベーションも高まります。これからも、人として幅のある人間になるために、様々な場所を旅し、登ったことのない山々にも挑戦していきたいと思います。
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