仮想化環境をめぐるさまざまな課題を解決できる仮想化専用ストレージ「Tintri」。前回は、複数のTintriを統合管理できる標準の管理ツール「Tintri Global Center(TGC)」と、TGCの追加ライセンスで利用できる「VMスケールアウト」機能を紹介しました。今回は、クラウドを使った分析サービス「Tintriアナリティクス」を紹介します。

プロフィール

悩味 杉夫(なやみ すぎお)
4月に社内異動してきた情シス運用の新米担当。日々、ストレージの運用に悩みが尽きない。


天鳥 間仁阿(てんとり まにあ)
隣の部署のサービス運用担当。Tintriについてやけに詳しい。自称「スーパーTintriマン」。

仮想化環境のキャパシティプラニングで悩む……

仮想化環境のキャパシティプランニングって思った以上に難しいなあ。増加ペースを見積もってもすぐにそれを超えちゃうし、余裕を持たせすぎると遊休リソースができちゃうし。なかにはTBクラスの仮想マシンを作ったまま忘れてるユーザーさんもいるし……。


そっすよねー。将来のことなんかぜんっぜんわかんないっすよねー。まあボクはそのほうが楽しいっすけどねー。

あ、ティントリマン! ちょうどよかった。何かいいアイデアないかな? ボクは将来のことをしっかり設計したいたちなんだけど……。


それならTintriアナリティクスでバッチリですよ!!










Tintriアナリティクスってどんな機能なの?

Tintriアナリティクスって何?


Tintriアナリティクスは、Tintriの稼働状況を分析して将来の予測をしてくれる機能っす。「半年後には容量や性能はこうなるから、そのタイミングでTintriを増設すればいい」って教えてくれるんです。

ポイントは、単に過去の統計情報から近似曲線を描くわけではないってことっすね。実際の仮想マシンの稼働状況を企業ごとに収集して、それを分析したうえで近似値を出すので、利用実態に近い将来予測が可能なんっす。

へー、そんな機能があったんだね。気づかなかったよ。


Tintriアナリティクスは、通常の管理画面じゃなくて、Tintriのサービスサイトで提供されるクラウドサービスなんっす。「Autosupport」という診断データの収集機能を利用しています。サービスサイトにアカウントを作って、稼働状況のデータ収集や分析を行うことに同意すると使えるようになります。サービスの画面を見たほうが早いっすよね。こんな感じっす!!

左上が「Storage」、右上が「Compute」で、それぞれストレージの利用状況と、サーバの利用状況が分かります。ストレージは、現在の使用済みの論理容量(Logical Space)、ディスク性能(IO Performance)、アクティブにアクセスされているデータ容量(Working Set)を円グラフで表示します。サーバは、CPUとメモリの使用容量が分かります。で、それぞれの項目に関しての将来予測がこんな感じっす!!

  • ストレージの利用状況

  • サーバの利用状況

「このままいくと何月何日に限界に達します」ということが一目瞭然っす。

Tintriアナリティクスは何が便利なの?

でも、このくらいならExcelでも頑張ればできるかなー。


いやいや、Tintriアナリティクスが本領を発揮するのはここからっす。まず、予測画面では「Tintriのどのモデルを使って、どんな仮想マシンをいつ何台追加するか」といったことを決めることができるんです。

例えば、オールフラッシュモデルの「EC6050」を4月1日に増設したうえで「5月1日にSQL Serverの仮想マシンを50台追加する」といった条件を与えます。すると、結果として容量やパフォーマンスがどう変化するかをシミュレーションして表示してくれるんです。結果はこんな感じ!!

おー!! ワークロードや業務ごとに予測ができるんだね。そうすると「来年ファイルサーバとメールサーバのシステム更改があるから、それに必要な容量や性能はいくら」ってことがわかったりするわけだ。これは便利だね!!


すでに稼働している業務やワークロードでの実績値から将来予測を計算するから、的確に予測ができるんだ。他にもまだありますよ。容量をムダに使っていたり、CPUやメモリを大量に消費している仮想マシンを簡単に見つけることができます。仮想マシンのディスク利用状況を分布図として表示させた画面がこれです!!

他のストレージの機能と何が違うの?

こういう機能って、ほかのストレージでも提供していたりする?


近似曲線を使った予測までが普通っすよ。だって、ワークロードを設定してシミュレーションを行うには、仮想マシン1台1台の状況を把握することが前提になるんすから。ムダにディスク容量を使っている仮想マシンを見つけるのだってそうです。仮想マシン単位での管理ができないストレージでは、ワークロードごとのシミュレーションまでは提供できないんです。

ストレージだけじゃなく、サーバもわかるってところもいいよね。


お、いいところに気づきましたね。そういうニーズがあって追加された新機能なんすよ。CPUとメモリの使用状況について表示させたグラフがこれです!!

まだストレージのようなシミュレーション機能までは提供されてはいないんですが、今後のバージョンアップで、機能が強化される予定っす。サーバやストレージを含めてシステム全体のアナリティクスができるのはTintriならではっすね。

Tintriアナリティクスはどんなときに使う?

Tintriアナリティクスを使うとキャパシティプラニングも簡単にできそうだね。必要になったらサービスサイトに行ってシミュレーションしてみればいいんだもの。


そっすね。システム更改があったり、組織変更で業務に変更があったりしたタイミングでチェックすればいいと思います。例えば、VDIはスモールスタートして全社展開ってパターンが多いと思いますけど、そんなときも仮想マシンを1000台追加したらどうかなるかなんかがわかります。あとは、普段の運用のなかでも使えますね。負荷が高い仮想マシンや容量を食いまくっている仮想マシンを簡単に見つけられます。

Tintriアナリティクスを利用するために料金はかかる?


無料っす。SaaSなので新しい機能はどんどん追加されています。

データはどのくらいの頻度で送られているの?

1日1回サポートサイトに送られます。Tintriアナリティクスは、全世界で稼働しているTintriの統計データを分析して、その解析結果をユーザーに開放したものです。すでに7年以上のデータの蓄積があり、精度はどんどんよくなっています。「ポリシーでシステムの稼働情報などは社外に出せない」ってケースでないなら、まずは使ってみることをおすすめしますね。

そうなんだ!これはディープラーニング的に導き出した予測なのか。こりゃExcelでいくら頑張っても到底及ばないね。

Tintriアナリティクスのユーザー事例は?

Tintriアナリティクスをうまく使っているユーザーはいる?


アイテック阪急阪神さんの使い方が参考になりますよ。今まで1ヵ月以上前のログを確認するためにCSVでエクスポートしてExcelで閲覧していたんですが、Tintri Analyticsはログを長期保存できるのでそういった作業が不要になりました。

で、どう使っているかって話なんですが、まず、過去の利用状況から将来のトレンドを予測する機能があります。今までは、SNMPでデータを取得し、手作業でExcelやグラフ化ツールを使って回帰分析を行っていたそうです。それがTintri AnalyticsでGUIで簡単にできるようになりました。

あとは、グルーピング機能をうまく使っています。ハイパーバイザのフォルダや仮想マシンの命名規則などで仮想マシンをグルーピングして、アプリケーションごとにストレージの使用状況を比較しています。こうすると、どのサービスがどれだけリソースを消費しているかが可視化できるので、リソースの割当を簡単に調整できるようになったそうです。

すごいな、Tintriアナリティクス。さっそくログインして、容量を仮想マシンにムダに割り当てている人がいないかを探してみよう……、それで、この2TBを割り当てているのは……碓氷CIO!?


ぼ、忘却光線!!


[PR]提供: ティントリジャパン