プロフィール

羽里 紀矢里子(ばり きゃりこ)
悩味が所属する情シス部門のマネージャー。常に意識高く行動するので取り巻きも天敵も多い。


天鳥 間仁阿(てんとり まにあ)
隣の部署のサービス運用担当。Tintriについてやけに詳しい。自称「スーパーTintriマン」。

負荷の偏りを複数台のTintriで分散して自律制御!

ねぇ、天鳥くん、Tintri Global Centerのことはよくわかったんだけど、いつのまにかやってきてウチのTintriを勝手にいじり倒すのやめてくれない!?


羽里さん、Tintri Global Centerの追加ライセンスに「VMスケールアウト」っていう、チョー便利な機能があるのを知ってますか?

もう! 話聞いてるの!? でも…… VMスケールアウトなんて初めて聞いたわ。詳しく教えて。


複数のストレージノードを運用しているとたまにあることなんですが、仮想マシン(VM)の台数が増えると、ときどきリソースの偏りが発生して効率よく使えていないシーンが出てくるんです。

そういう心配がないのがTintriなのよね?


そっす。でも、VMが増えていって複数台構成にすると、Tintriであっても容量や負荷が偏ってしまことがどうしても避けられないっすよね。そんなときでも偏っていた負荷をTintri間で分散させてVMのパフォーマンスを安定させ、容量的にも平準化させることができるんです。しかも自動的に!!

VMスケールアウトってどんな機能なの?

複数台構成だからこそのメリットね。それでVMスケールアウトはどんなふうに使うの?


まず、これを見てください。VMスケールアウトの管理画面っす。

  • VMスケールアウト 管理画面

画面の真ん中に「CURRENT ISSUES」、「RECOMMENDEDD ACTIONS」、「OUTCOMES」っていう欄がありますよね。

そうね。それぞれ、「現状の課題」、「推奨するアクション」、「期待できる結果」ってとこかしら。


さすがっすね、羽里さん。これって、Tintriがストレージの現状を自動的に分析して、「こうしたら性能が上がるかもよ」って提案してくれてるんですよ。

この場合だと、「in danger of running out of space」が「ディスク容量不足」で、「heavy load」が「過負荷」ってことよね。それで、問題のVMを別のTintri筐体にマイグレーションすれば、利用できる容量が増えて、負荷も下がるかもってことね。


そっす。あとは、右下にある「EXECUTE(実行する)」ボタンをクリックすればOKっす。VMを再配置することでTintriの性能と容量を最適化してくれます。

VMスケールアウトは何が便利なの?

このレコメンデーション画面はどういうタイミングででてくるの?


Tintriは常にVMごとの稼働状況を把握し、Tintri Global Centerに情報を送信していて、それをもとにシステム全体の仮想マシン配置をシミュレーション。その上で仮想マシンを再配置したほうがよいと判断すれば、レコメンデーションします。レコメンデーションがでるタイミングとしては朝6時と夕方6時の2回ですね。

そのタイミングで「EXECUTE」ボタンを押してもいいですし、運用の状況から今回は見送りってことでもいいです。

空きリソースを判断して、移行作業までしてくれるってところがお利口よね。性能と容量の状況を考えてVMを再配置するってことだから、単なるロードバランサーとも違うのよね。


そっす。だからVMスケールアウトって呼ぶんです。Tintri Global Centerの回で、筐体の台数を増やすときにポリシー設定などをやり直す必要がないって話をしたと思うんですけど、このVMスケールアウトはVMの稼働状況を分析して最適な再配置を提案してくれます。容量もリニアに拡大していきます。

他のストレージの機能とどう違うの?

VMスケールアウトって、VMware vSphereのDRS(Dynamic Resource Scheduler)みたいよね。仮想環境の負荷状況を見て自動的にvMotionしてくれるっていうあれよ。


話が早いっすね、羽里さん。VMware環境を自動化するときに使う製品VMware vRealize Operationsには、Predictive DRS(pDRS)っていう機能が加わってますよね。これはvRealize Operationsで取得するデータを使って予測に基づいてDRSを行う機能です。VMスケールアウトは、このpDRSと同じようなことをストレージ内部の稼働状況も加味して実現したと言ったらわかりやすいかも。

こういう機能って、ほかのストレージ製品ではあるのかしら?


ほかのストレージ製品でやろうと思っても絶対ムリです。同じことをやろうとしたら、まずVM単位での性能把握が必要だからです。VMの稼働状況データもとってないので、VMを移したときに負荷がどう下がるかの判断もできません。一方、Tintriは、Tintri Global Centerで、VMのワークロードやTintriの筐体ごとの稼働状況を把握して、統計データを収集、解析しています。Tintriだからこその機能です。

VMスケールアウトはどんなときに使うの?

VMスケールアウトは、どういったケースで使うものかしら?


大規模なプライベートクラウドっすね。数百〜数万というVMを管理するようなケースです。この規模になると、ワークロードもさまざまですし、どこにどんなVMがあってどう配置するかなんて把握することもできません。

そういうときに、Tintriはストレージの環境全体を自動的に分析してレコメンデーションしてくれます。基本的におまかせすればOK。大規模になればなるほどメリットが実感できると思います。

そうよね。最新モデルのTintri EC 6000シリーズだったら、容量が40PB、VMが48万台まで管理できるんでしょ。そういった規模の環境をうまく管理するには、VMスケールアウトのような機能がないとたしかにムリよね。


2台くらいだとあまり効果を実感できないかもしれないですけど、Tintriが4〜5台なら検討する価値はあるっす。

他の機能と合わせて使うといいことあるの?

VMスケールアウトって、ほかの機能と連携したりできるの? たとえば、稼働状況をデータとして取得して、レポート作ったりとか。


できるっすよ。Tintri Global Centerに稼働状況のデータが蓄積されているので、それをCSVとして出力したりできます。あと、vRealize Operations Managerと連携するためのプラグインもありますから、VMware側からシステム全体のパフォーマンスやアラートなどを管理することもできます。

それから、Tintri Automation Toolkitという自動化のためのツールがあって、それもTintri Global Centerに対して操作ができます。Tintri Automation ToolkitはPowerShell環境で使うんですが、運用の観点から見ると、いろいろな可能性を秘めた面白いツールっすね。

VMスケールアウトの事例は?

VMスケールアウトを使っている事例はある?


海外にはたくさんありますね。米国でコンサルティングとITマネージドサービスを提供するInfused Innovationsでは、顧客に提供するクラウドサービスの基盤にTintriを採用しています。Tintriが提供するスナップショットやレプリケーション機能を活用して、BCPやDR向けのサービスも構築しているんですけど、そこでキーになっているのがVMスケールアウトなんです。

同社では、クライアントのさまざまなニーズにこたえるために、オールフラッシュやハイブリッドアレイが30台あまり混在した環境でストレージプールを作成していました。このようなストレージプールを作ることはそれほど難しくないのですが、クライアントのニーズに合わせてポリシーを柔軟に変更していくことが大きな課題でした。従来型ストレージでは、そうした変更に手作業で対応する必要があり、とても負荷がかかっていたんです。

そこで、TGC AdvancedのVMスケールアウトに目をつけました。アレイのグループ全体に対してQoSを設定し、レプリケーションをセットアップし、バックアップを作成し、スナップショットのスケジュール設定などを自動で行えるようにしたのです。

これにより、大きなVMの移動も従来は数時間かかっていたものがなんと数分で済むようになりました。また、ストレージ管理に費やしていた時間は80%が削減され、6人で行っていた作業もたった1人でできるようになりました。

顧客の増加にともないTintriアレイもさらに増えているそうですが、VMスケールアウトのおかげでまったく管理負荷が高まらないそうです!

天鳥くんはサービス担当だし、このあたりのことはすごく詳しいよね。ちょっと見直したわ。


はっはっはー、なんでも聞いてください!!

ちょっ、だから勝手にうちの子に触らないでって言ってるでしょ!!


忘却光線! ……あっ! 変身してないから使えないんだった……


次回は、「クラウドコネクター」について天鳥くんが熱く語ります!

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