エレクトロニクス関連の開発現場では、多数の測定器を利用して作業が進められている。中でもオシロスコープは、エンジニアにとって “毎日利用する測定器” の1つと言えるだろう。

オシロスコープをリモートで利用するにはどうすれば良いか

オシロスコープをリモートで利用するにはどうすれば良いか。詳細は、ダウンロード資料を参照されたい。

オシロスコープは高額なため、一般的には共用装置として研究所やラボに設置されるものだ。リモート・ワークが推奨される今日だが、共用装置であること、測定に際して観測対象とのケーブル・プローブ接続が必要なことを理由に、”出社を強いられる装置” と捉えられることが多い。だが、果たしてそうなのだろうか。

結論を言うと、データを取り扱う工程を「取り込み」と「解析」で明確に分ければ、リモート環境でもオシロスコープの利用が可能だ。本稿ではテクトロニクス社のまとめたホワイトペーパーより、オシロスコープをリモートで利用する方法について解説したい。

テクトロニクス提供 ホワイトペーパー
「オシロスコープによるリモート・ワーク」
「Windows OSオシロスコープによるリモート・ワーク」
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作業を、被測定信号の「取り込み」と「解析」に分ける

オシロスコープの利用は、大きく2つの工程に分けることができる。測定する信号(被測定信号)をオシロスコープへ導く「取り込み」と、取り込んだ被測定信号の「解析」である。

この2つの工程は、一般的に「同じ場所」で「連続して」行われることが多い。ただ、観測対象との物理的接続を必要とする「取り込み」と違い、「解析」は、被測定信号とこれを解析するツールさえあれば、社外であっても作業ができる。下記のような体制を敷けば、完全リモート・ワークまではいかずとも、作業効率は落とさずに出社頻度を抑えることができるだろう。

[出社メンバーとリモートメンバーとを日によって分けるケース]
ラボにいる出社メンバーがデータの取り込みを実施。ここで取り込んだ被測定信号を、リモートメンバーが遠隔から解析。

[1人のエンジニアが日によって出社とリモートとを分けるケース]
1人のエンジニアが終日かけてラボで大量データの取り込みを実施。翌日にリモートから取り込んだ被測定信号の解析を行う。

今日のオシロスコープは、被測定信号の取り込みさえ行えば、遠隔から解析作業が行える。

今日のオシロスコープは、被測定信号の取り込みさえ行えば、遠隔から解析作業が行える。


遠隔から被測定信号を解析する方法

社外から「解析」を行うには、研究所やラボにある測定器へアクセスする、またはそこにある被測定信号を取り込んで解析を行うための仕組みが必要だ。

テクトロニクス社はホワイトペーパーの中で、Windows OSを搭載したオシロスコープの場合とそうでない場合の2つにわけて、リモートで「解析」を行う方法を解説している。それぞれの違いは以下を参照してほしい。

[Windows OSを搭載したオシロスコープのケース]
対象オシロスコープ:
 各種メーカーの様々なフォーマットの被測定信号に対応
手法:
 ・PCベースの解析アプリケーション「TekScope」を用いた解析
 ・Windowsリモート・デスクトップを使用したリモート操作
 ・ネットワーク・ファイル共有を使用したファイルの共有
 ・Team Viewer、TightVNCなどのサードパーティによるソリューション

[Windows OSではないオシロスコープのケース]
対象オシロスコープ:
 Webサーバ機能「eScope」を搭載したテクトロニクス社オシロスコープ
手法:
 ・「eScope」を介した、社外PCから社内オシロスコープへのリモート接続
 ・TekScope PCソフトウェアを使用した、オフライン波形解析とリモート操作
 ・ネットワーク・ファイル共有を使用したファイルの共有
 ・スクリプト、プログラムの記述による自動制御

*  *  *

下のリンクからダウンロードできる資料では、今述べた2つのケースについて、社外から解析を行うまでの流れと実際にどんな解析が行えるのかを解説している。

出社制限が求められる中、「作業の特性上リモート・ワークが行えない」と悩むエンジニアの方は多いだろう。ぜひ資料を参照の上、リモートでのオシロスコープ利用を検討してほしい。

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テクトロニクス提供 ホワイトペーパー
「オシロスコープによるリモート・ワーク」
「Windows OSオシロスコープによるリモート・ワーク」

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