お金や株式、保険など「金融資産全般を蓄える」貯蓄。今回マイナビニュースでは、特に貯金に関してアンケートを実施しました。そこから見えてきたのは「貯められる人」と「貯められない人」の違い。
そこで、マイナビニュースアンケート会員の実体験からエピソードを抜粋。人気漫画家兼イラストレーターの菅原県さんにイラスト化してもらいました。今回の「貯蓄できる人、浪費する人の特徴」特別回では、新生活シーズンに起こりがちなお金のトラブルをテーマに、短編漫画で「なぜ損をしてしまったのか」「どうすれば防げたのか」をわかりやすく解説します。
【漫画】新生活応援セールで“知らないうちに定期購入”
新生活シーズンほどダークパターンに注意しよう
初回割引や期間限定など、一見するとお得に見えるキャンペーンに遭遇し、それほど必要でもないのについ購入ボタンを押してしまった経験はありませんか。
もちろん、本当にお得なキャンペーンもたくさんありますが、中にはそれらを隠れ蓑に悪意を持ってユーザーから余分な出費を引き出そうとするサイトもあります。運営サイドが意図せずわかりづらい設計にしている場合も含め、ユーザーを誤認させる不適切な設計の一部は「ダークパターン」と呼ばれています。
漫画で示されたダークパターンの例は、購入画面が標準で定期購入に設定されていることがわかりづらい「隠された定期購入」と、解約までの手順が煩雑だったりわかりづらくなっている「キャンセル困難」の2つが組み合わさったものです。ダークパターンにはさまざまな種類があり、複合しているケースが少なくありません。
新生活シーズンは生活の変化に併せて新調しなければならない物が多く、しかも忙しくて購入時にゆっくり時間を掛けている余裕がなくなりがち。ダークパターンを用いる者にとって付け込む隙が多くなるシーズンと言えるのです。
定期購入にすることなく、一度だけ購入したい場合に気をつけるべきポイントは何でしょうか? 簡単にまとめると、料金、継続条件、解約方法を確認してから購入ボタンを押すことです。初めて利用する通販サイトはもちろん、何度も利用したことがある著名なサイトでも、できるだけこれらを確認しましょう。
ダークパターン対策が難しい理由は、意図せずわかりづらくなっている場合と、悪意を持ってそうしている場合を、厳密に区別することができない点にあります。では、消費者が安心してサービスを利用するには、「いちいちすべて確認する」「気を付ける」という、曖昧で時間のかかる習慣を身に付けるしか方法がないのでしょうか。
そこで注目したいのが、ダークパターンを用いていない誠実なWebサイトを第三者が審査・認定する「NDD認定制度」。NDDは「Non-Deceptive Design(欺かないデザイン)」の略です。
安心して選ぶための“目印”「NDD認定マーク」
NDD認定制度は、一般社団法人 ダークパターン対策協会が運営しています。2025年10月から運用をスタートし、2026年1月には認定企業第1号が誕生しました。今後も認定事業者は増えていく予定です。
NDD認定制度では、審査でダークパターンを用いていないと認定した誠実なWebサイトに、改ざん防止機能を備えた「NDD認定マーク」を付与し、購入画面などでの掲示を推奨しています。
審査は「ダークパターン対策ガイドライン」に基づいて事業者が自己審査したのち、認定審査機関が客観的にチェックし、協会が最終審査を行うという、3段階のプロセスで実施。ダークパターンは範囲が広いため、現在は「組織的対策」「クッキーバナー」「購入前最終確認画面」の3つが審査対象になっています。
ユーザーはNDD認定マークの有無を確認することで、Webサイトを細かなところまで自分の目でチェックしなくても、「安心安全かどうか」を見極める“目安”として役立ち、無自覚での浪費を防げます。事業者もNDD認定を受けて認定マークを掲示することで、意図せずダークパターンを使ってしまうことが避けられ、ユーザーからの信頼獲得とブランド価値向上が期待できるのです。
セキュリティ対策がよくイタチごっこと言われますが、ダークパターンも技術の進歩に応じて新しい手口が登場することが予想され、Webサイトの健全性を定期的にチェックする必要があります。NDD認定制度では、毎年審査を受けて更新することも義務付けられています。取得初年度はブロンズ、二年目はシルバー、三年連続でゴールドへとNDD認定マークのステータスが上がっていく仕組みです。
誠実なWebサイトを簡単に見分けられる世の中に
協会では消費者や事業者にダークパターンに対する理解を広め、NDD認定制度の有効性を知ってもらうことで、安心安全なインターネット社会の実現を目指しています。学生向けの啓発動画やヤッターマンを活用した一般向けダークパターン対策啓蒙動画を公開しています。
現在はダークパターン対策ガイドラインのバージョン2.0に向けた分科会の開始に向けて準備を進めており、早ければ1年以内、遅くとも2年以内にはVer2.0をリリースして、審査範囲を拡大します。バージョン2.0になるとユーザーはWebサイトをさらに安心して利用できるようになるでしょう。
今回の漫画では、新生活応援セールの時期が「お得さ」や「手軽さ」に目が向きやすく、ダークパターンである「隠された定期購入」と「キャンセル困難」に陥る危険が高まることを示しました。ダークパターンは、必ずしもすべてが直ちに法律違反と判断されるわけではなく、人の不注意や面倒くさいと思う心に付け込むため、特に忙しいときなどは誰もが被害に遭う可能性があります。
だからこそ、購入前に条件や解約方法を確認し、安心して選べる基準を持つことが重要です。ダークパターンの仕組みとNDD認定マークのような信頼できる目印を活用して、無自覚な浪費を抑えて納得感のある買い物をしましょう。
さらに、ダークパターン対策協会では、消費者の不利益や混乱を招く「ダークパターン」に関する情報を受け付けるホットラインを設置しています。「ちょっとおかしいかも?」という程度の小さな違和感でも構いません。気づいた点があれば、ぜひ情報提供にご協力ください。寄せられた内容は、傾向や事例をまとめたホットラインレポートとして定期的に公開し、今後の対策や啓発活動に活かしています。
[PR]提供:一般社団法人 ダークパターン対策協会




