いまや日本、台湾、タイ、インドネシアの主要4ヶ国において月間1億6,700万人、このうち日本においては月間6,600万人が利用している(2017年1月末時点)「LINE」。このLINEのUI/UXを踏襲して開発されたビジネスコミュニケーションツール「LINE WORKS」の提供が2月に開始された。

LINE WORKSは、LINE同様にチャット機能をベースに、アドレス帳やメール、カレンダー、ファイル共有といった、ビジネスコミュニケーションに必要な機能を有したツール。スマートフォンだけでなく、パソコン上でも同じ環境が提供され、すべての機能を一元的かつシームレスに利用できるのが特長だ。

とはいえ、チャットやスタンプといった従来のLINEが持つカジュアルでパーソナルな機能の印象から、それらをどのようにビジネスシーンで活用できるのか、想像しづらいという人も少なくないだろう。そこで本連載では、LINE WORKSの活用例を紹介するとともに、ビジネスにもたらす変革の可能性について解説していきたい。第1回目となる今回は、まずはLINE WORKSの基本機能とサービス内容について紹介する。

監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)

大手証券会社システム部に在籍後、1998年サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立し社長就任。2008年に、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始、G Suite(旧名:Google Apps)の導入やアドオンの提供で、これまで実績2万社以上。「サテライト・オフィス」ブランドでLINE WORKSの普及に尽力。

提供:サテライトオフィス

LINE WORKSが提供する6つの基本機能

LINE WORKSが提供する基本機能の1つ目は、「トーク機能」だ。スタンプや既読/未読機能などの通常のLINEの使い勝手はそのままに、1対1やグループトーク、企業間トークが利用できる。 また、通常のLINEユーザーとのトークも可能で、ログを残すこともできるので、例えば営業担当者が顧客とのやりとりの情報をLINE WORKSで一括管理しておくのにも便利だ。

さらにグループトークでは、「ノート」機能も利用できる。LINEの機能と同様に、グループメンバー間で共有したい情報を"ノート"として投稿・保存しておき、いつでも一覧で確認できる機能で、例えば報告書を写真とともに共有したり、よく参照する業務マニュアルを保管しておくのに便利だ。トークと異なり、グループに新しいメンバーが追加された場合にも即座に参照できる。

LINE WORKSの画面イメージ
(C)LINE Corporation

2つ目は「ホーム」機能。これは社内掲示板的な機能で、全社員やグループごとなどアクセス権限の設定が可能で、所属するメンバーに一斉に情報伝達ができる。 スマートフォンに通知が届くので読み逃しがなく、未読/既読も瞬時に把握が可能なため、社内の伝達事項のスピードアップが図れる。

3つ目の機能は「アドレス帳」だ。9階層まで階層型に組織を設定できたり、兼務の設定や役職順表示など、日本企業で必須となる機能が標準で提供されている。 組織名や担当業務での社員検索や写真でのメンバー確認もでき、社員名簿代わりにもなる。もちろんトークや、無料通話、メール、カレンダー機能ともスムーズに連携するので、簡単にコミュニケーションが図れる。

4つ目は「メール」機能。大容量ファイルの添付や迷惑メールブロック機能といった通常のメーラーと同様の機能を有している他、社内コミュニケーションに不可欠なメーリングリスト機能にも対応している。

5つ目の機能は「カレンダー」。グループのカレンダーを表示する組織カレンダー機能も備えており、メンバー間で予定を共有することで、業務効率の向上にも有効だ。 トークやメール機能とも直接連携するので、例えば予定表から会議参加者への連絡もスムーズだ。

そして最後の機能が「Drive」。モバイル端末からも利用が可能な大容量のクラウドストレージで、社内外でのドキュメント共有だけでなく、セキュリティを設定してファイル共有することも可能なため大容量ファイルの送信手段としても活用できる。

以上がLINE WORKSの主要な6つの機能と概要だが、LINE WORKSが活用しやすいと言われる理由は、これらの機能がすべて1つのアプリにまとまっており、しかも機能間の連携がスムーズなことだ。 これによって、ITスキルが高くない人でも、すぐに利用することができる。上記のユーザー向け機能の他に、豊富なセキュリティ設定、監査・モニタリング機能やデバイス管理、アーカイブ機能などの管理機能も提供される。

3つの異なる料金プラン

提供される機能やオプションサービスは料金プランによって異なる。プランは「ライト」「ベーシック」「プレミアム」の3種類で、年間プランの場合の1ユーザーあたりの月額料金はそれぞれ300円、500円、1,000円、月額プランの場合は360円、600円、1,200円だ。

各プランと提供される機能

企業向けのツールと言うと、セキュリティも気になるところだが、LINE WORKSの対策は万全。厳格な審査基準が設けられた国際認証であるISO/IEC 27001, 27017, 27018に加えSOC2, 3も取得。SSLによるセキュアな接続の他、他のコンシューマー向けサービスと分離した専用のサービスインフラを、24時間体制で専門スタッフが常時モニタリングを行うなど、厳格なセキュリティプロセスを遵守し、最高レベルのセキュリティ技術が担保されていると言っていい。運用面においても、管理者によるアカウント管理が可能で、管理の目が届かないトラブルや退職時の機密・顧客情報の漏えい防止にも対処する。

LINE WORKSの1ユーザーあたりの月額料金はライトプランで月額300円から。他のツールに比べて高額という印象を持つかもしれない。しかし、例えば年収600万円の社員の人件費は、1日8時間・月20日間勤務とした場合、1分あたり約52円。 この条件で考えると、従業員の平均人件費は6分312円となり、LINE WORKSの月額300円を上回る。したがってLINE WORKSを導入して各機能を使うことで業務時間を6分以上短縮できれば投資に値するとも言い換えることができ、費用対効果としても十分と言えるのではないだろうか。

以上がLINE WORKSの概要だ。次回からはそれぞれの機能についての詳細な解説とともに、ビジネスへの活用法や事例を紹介していきたい。

サテライトオフィス


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