「Lark」(ラーク)はオフィスにおける新たなコラボレーションを実現してくれる統合型ツールだ。高機能チャットを中心に、ビデオ会議やスケジュール管理、ファイル共有機能なども備えている。従来の“オフライン”のワークスタイルにも、またリモートワークやモバイル環境の“オンライン”にもフィットするLarkは、働き方改革はもちろんのこと、昨今のパンデミックのような緊急事態でもそのポテンシャルを存分に発揮してくれる。連載第2回からは、その具体的な機能を紹介していこう。まずは2回に分けて、チャット及び関連機能にクローズアップする。

現代のコミュニケーションにはメールよりチャットが適している

現在、社内外のコミュニケーションにはメールを利用するケースがまだまだ主流だと思われる。

もちろん、長い間ビジネスの第一線で使われ続けてきたメールにも便利な部分はある。しかしながらメールというシステムの基本部分は、すでに1990年代には確立されていた技術であり、2020年代のニーズにどれほどマッチしているかは疑問がある。

また、送信・返信にいくつかのステップが必要になるという使い勝手の非効率性や、内容とは直接関係がない挨拶的な要素を文面に加味しなければならないといった“作法”の面にも課題があるだろう。加えてスパムメール・広告メールの受信が多く、迷惑メールに仕分けされて大切なメールを見落とすケースもまま生じるなど、業務に支障をきたしかねない切実な課題も存在する。

テレワークやモバイルワークが浸透し、より円滑なコミュニケーションへのニーズが増している現代のビジネスにおいて、メールというツールは生産性や効率性のうえでアドバンテージを見出しにくいのが現実だ。

そこで新たなコミュニケーションの手段として注目したいのが、チャットだ。チャットなら、手軽な操作感で活用でき、かつマナーも最低限のラインを守りさえすればOKというケースが多いため、スムーズで奥の深いコミュニケーションが可能になる。

Larkも、その土台となっているのはチャット機能である。高機能のチャットをベースとして、ビデオ会議、カレンダー/会議室予約、クラウドストレージ、オンラインドキュメント・表計算共同編集、アドレス帳、ワークフロー、勤怠管理といった多彩な機能を実現しているのが、Larkの最大の特徴だ。

コミュニケーション効率を重視したチャット機能

前置きが長くなったが、ここからはLarkのチャット機能について詳しく見ていこう。

まず、チャットのメッセージをやり取りする場所であり、チャット以外のさまざまな機能を統合して利用する際の舞台にもなるメインインターフェース。これは下の画像からもわかるように、一見すると従来のメールソフトにも似たシンプルな構成になっている。おそらく多くのユーザーには見慣れたデザインであり、扱ううえで戸惑いは感じないだろう。

  • Larkのメインインターフェース

    Larkのメインインターフェース

左端の縦に並ぶアイコン群は、上から、チャット、ビデオ会議、スケジュール管理(カレンダー)、ドキュメンテーション(クラウド・ファイル共有)、連絡先、アプリ連携といった各機能に、それぞれワンボタンでアクセスするためのものだ。Larkはチャットをベースとするサービスでありながら、フロントに他の機能へのアプローチが用意されている点が特徴的といえる。

一番上のチャットからは、文字ベースのメッセージのやり取りだけでなく、通話や履歴閲覧も行えるようになっている。その右側に表示される「+」ボタンを押すと、コラボレーションを行う新たなグループの作成、ビデオ・音声会議の開始、すでに開設されている会議への参加、さらにはメンバー招待やドキュメント作成などのアクションに移行できる。その下には作成したグループ、会議などのコンタクトが並び、それぞれを選択すると右側にメッセージ(スレッド)が表示される仕組みである。この部分はそれこそメールソフトと同様の「受信トレイ」と名付けられており、下部をクリックすればメッセージなどの分類表示が可能となっている。

チャットのメッセージ表示ウィンドウは、最新メッセージが一番上に表示されるようになっている。複数のグループや会議が混在していても簡単に見つけられるので、メッセージが埋もれることなく、常に新しい情報にアプローチできるのがメリットだ。同様に、重要なニュースや急ぎの連絡などもこのウィンドウに表示され、クリック、タップするまで表示した状態が続くので見逃さずに済む。

メッセージのやり取りと管理を多彩な機能でサポート

チャットの機能自体は、いわゆる1対1チャットも、また複数メンバーが参加するグループチャットも可能。グループへのメンバー追加も簡単な操作で行える。また、発言者を指定してレスポンスを返す@メンション、発言の既読・未読管理、絵文字や多様なスタンプの使用、画像添付など、SNSやインスタントメッセージアプリで使い慣れた機能をもれなく備えている。スマートフォンからボイスチャットを送信することもできるので、リモートやモバイル環境で手軽にメッセージを送りたいとき、音声で届けたいときなど便利に使えるだろう。

メッセージに関する機能としては、転送、送信取り消しのほか、重要なメッセージを画面上部にピン留めして常に表示されるようにしたり、お気に入りに追加したりといったメニューが用意されている。ちなみに、お気に入りに追加、もしくはピン留めしたメッセージは、一覧表示でまとめて確認することもできる。また、メンバーに向けた急ぎの連絡がある場合は、至急連絡機能により、相手の画面上にメッセージを目立たせて表示させることが可能だ。なお、転送や削除、お気に入り追加などの操作は、複数のメッセージを選択し、一括して実行できる。

  • 転送・送信の取り消しや至急連絡など、メッセージに関するさまざまな機能が揃っている

    転送・送信の取り消しや至急連絡など、メッセージに関するさまざまな機能が揃っている

ユニークなところでは、リッチテキストでメッセージを送信する機能を搭載している。チャット上で文字だけでなく画像なども駆使してアイデアやイメージを伝えることで、ディスカッションを効果的に深められるに違いない。

  • リッチテキストのメッセージなら、アイデアやイメージをビジュアル的に伝えられる

    リッチテキストのメッセージなら、アイデアやイメージをビジュアル的に伝えられる

このほか画面の一番右には、チャット内に登場するURLやファイル、画像などが一覧表示されるので、チャットで会話をしながら他のリソースを簡単に活用できるのが便利。作業効率も高まることだろう。

Larkはベースとなるチャット自体が高機能で、今回紹介した以外にも多くの機能を備えており、ビジネスにおけるコミュニケーションやコラボレーション促進に大きなメリットがあるのは間違いない。それに加えて最大のアドバンテージは多彩な機能と即連携できること。たとえばチャット内からそのままビデオ会議を始めたり、スケジュール管理に移行したり、ドキュメントを共同編集したりといったことが可能になっている。次回は、チャットにまつわるさらなる機能にスポットを当てることとしよう。

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