「産業革命」という言葉を聞いたとき、どんなものを想像するだろう。おそらく、多くの方は学校の授業などで習う19世紀のイギリスに端を発した産業革命が歴史上の出来事として思い浮かぶのではないだろうか。

しかし、私たちが生きる現在もまた、IoTをはじめとする目覚ましいテクノロジーの進歩がもたらす大きな産業革命期にあるということを忘れてはならない。今回の『3分でわかるIoT関連用語集』は、現代の産業革命ともいえる「インダストリー4.0」と「第4次産業革命」に触れる。

  • 産業革命イメージ

インダストリー4.0と第4次産業革命

数字やアルファベットはそのままの意味をあらわす場合と、別の意味を含有する場合がある。たとえば2000年代中頃以降に流行した「Web2.0」とはバージョンというよりは1をベースにした「次の」という意味の2.0であり、つまり従来にはなかったウェブの新しい利用法を意味した。簡単に言うとウェブを通じた情報の流れが、それまでは発信する側、情報を受け取る側が固定されていたのが、ネットの急激な普及でその壁が融和し、誰もが自由にネット経由で情報を配信できる状態を指した。子供が将来なりたい職業にYouTuberがランクインする今からするとなにが新しいのか?という感覚だろうが、当時はそれが画期的だったのである。

第1次産業革命、第2次、第3次から第4次へ

第4次産業革命とはそのまま、1次から2次、3次を経ての4次である。第1次産業革命は教科書などでも有名な、19世紀イギリスで起こった産業革命。蒸気機関の発明によって労働力の中心が人間から初めて機械にシフトしたのが画期的な変化だった。そして歴史上第2次とされているものは、20世紀にイギリスからさらにドイツやアメリカで起こる。特に消費財の大量生産が可能になったことがポイントとされる。第3次は前者2つとは大きく異なり、歴史上統一された定義や見解はないが、20世紀中盤以降のコンピューターによる自動化、インターネット技術の発達などがそうであるとされることが多い。

その、定義のない3次を受ける第4次はもちろん、さらに定義があいまいになるが、ざっくりと定義すればそれはデータ収集・解析やそれを活用した応用技術であるといわれれば、ずいぶん近しく感じられると思う。ちなみにここで注意したいのは、第4次産業革命の翻訳語としても用いられる「インダストリー4.0」と、ドイツの国策との混同だ。「インダストリー4.0(ドイツ語では 「Industrie 4.0」)とは2011年11月に公布された「High-Tech Strategy 2020 Action Plan」というドイツ政府の戦略的施策の1つでもあるので、どちらを指しているのか、読むときには少々注意が必要だ。

こうしてみると第4次とは順列を追った考えでありつつ、3次とは区別する技術的な転換期を意図した単語として使われていることがわかる。それがなんであるのかを理解するために参考になるのは、世界最大級の産業見本市であるハノーバー・メッセ(例年4月にドイツのニーダーザクセン州ハノーバーにあるハノーバー国際見本市会場で開催)かもしれない。ドイツの「インダストリー4.0」のコンセプトはここで発表されたこともあり、近年、インダストリー4.0やデジタル製造技術の最新技術が発表される場所としてますます注目を集めている。

ほかにも米国で開催されるコンシューマエレクトロニクスの祭典CES(例年1月に米国のラスベガスで開催)を中心に、多くの展示会がインダストリー4.0やIoTという言葉を掲げるようになって、その姿を従来のものから変えようとしている。日本のCEATEC JAPANも、数年前から 最先端IT・エレクトロニクス総合展から、CPS/IoT Exhibitionと銘打ち、その展示内容や出展社企業を変化させている。もし、インダストリー4.0や、IoTの最新の動きを知りたければ、こうした展示会への参加をおすすめしたい。なかでも、先述したハノーバー・メッセは、その規模、内容、参加者数、どれをとっても世界最大級であり、さまざまな国の取り組みを見ることができるため、押さえておきたいイベントであるといえる。

参考:ハノーバー・メッセレポート

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