月に一度、IoTにまつわるキーワードを紹介する「3分でわかるIoT関連用語集」。今回はAIなど、高度なテクノロジーが浸透するにつれ、脚光を浴びるようになってきた「エッジコンピューティング」と「エッジAI」のふたつを取りあげる。

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エッジコンピューティング

ここでいう「edge」は和訳すると「端、縁」や「刃物の刃」の意味。最近では転じてとがった、最先端の、というニュアンスを含んで「エッジの効いた」などと使われることもあるが、+コンピューティングとされた場合は前者、つまりは端末の近くで用いられるコンピューティングという意味だ。具体的にはユーザの利用するノートブックパソコンやスマホといった端末に、ネットワーク的に近い位置にサーバを配置する、ネットワークコンピューティング手法のひとつである。

ユーザの近くにサーバがある、それって当たり前じゃないの?と思われるかもしれない。だがこれに対比する言葉として、「クラウドコンピューティング」があると聞けば、両者の違いとともに、ああ、と納得しやすいのではないだろうか。現在は当たり前になったクラウドコンピューティングは、ネットを介してさまざまなサービスを提供するが、通常その処理をするコンピュータ(サーバ)は、利用者から離れた、例えばサードパーティーのデータセンターなどにあり、利用者はその場所すら意識しないのが普通だろう。

いまさらながら両者のメリットデメリットをおさらいすると、クラウドコンピューティングは前述の通り、サーバが物理的にユーザから離れていても問題ない。つまり大掛かりな設備や管理システムがなくても、比較的楽に複雑なコンピューティングリソースを活用できることにある。ただしもちろん遠くにあることで通信経路を挟む分、時間がかかる。その逆がエッジコンピューティングで、複雑な処理をなんとか遅滞なくできないか、という要望から最近、非常に注目されている。米国時間の先月5月7日にデベロッパー向けの大きなコンファレンスを実施したマイクロソフト社も、キーワードは「AIとエッジ」と発表したのは記憶に新しいのではないか。

参考:マイクロソフトウェブ Microsoft Build 2018

エッジAI

AIの盛り上がりにより、エッジコンピューティングもまた、新たな脚光を浴びることになった。学習して反応する一連の処理が遅滞なく行われることがマストである場合、クラウドの欠点である「遅延」は時に致命的だ。例えば、車をAI化するスマートカーをイメージすればその理由はわかりやすいだろう。また、スピード以外にも、例えば海の中など、インターネットがつながらない場所での利用や、非常に高度なセキュリティが求められるなどの事情で、ネットにつながずにエッジ側で処理をすることが必須であるシーンもまだまだ存在するのである。

それらを総称して最近、エッジAIなどという呼ばれ方が、クラウドAIと比して語られるようになってきた。これから秋口にかけて国内外で様々なコンファレンスも開催される。マイクロソフトの例のように市場をけん引する企業が発するメッセージにこのワードが含まれている可能性は十分にあるため、注目しておく価値はありそうだ。

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提供:【アヴネット株式会社】
アリゾナ州フェニックスに本社を構えるAvnetの日本法人で、半導体・組込み分野に強みを持つ技術商社。日本の本社は東京・恵比寿にあり、八王子のテクニカルセンターや大阪、名古屋、京都、松本、上田、福岡と国内8拠点で広くビジネスを展開している。グローバルのビジネス拠点は125拠点。

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