慢性的な人手不足の介護現場や、製造現場の効率化・自動化について語る際に必ずといって良いほど耳にするロボティクス。今回の「3分でわかるIoT関連用語集」では、IoTの進化とともに成長しているといっても過言ではない、これからの社会においてさらに進化するロボティクスについて触れてみたい。

ロボティクス

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従来、ロボットの設計・制作・制御に重点がおかれていたため、「ロボット工学」のことを指すことが多い。しかし、近年、産業面以外でも応用の議論がされるようになり、ロボットに関連する多様な科学研究を総合して「ロボティクス(ロボット学)」と呼ばれる傾向が強くなってきている。同義語に"ロボット・テクノロジー"があるが、ともに新しい技術コンセプトというニュアンスを込めて使われ始めている。

同様にまた"ロボット"も明確な定義はないといえる。人に代わり仕事をする自動操縦機械の総称、無人装置など、主に産業用として進化してきたものを指す場合が多いが、本稿においては、センサなどで自他の状況を把握し、コンピュータ制御によって動くもの、として定義する。

ロボットは、単独では活用の幅が限定的であり、特定用途においての活用に有効である。しかし、IoTの普及に伴い、ロボットとさまざまなデバイスをネットワークに接続し、入手したデータをAIによって学習したりすることで、常に最適な状態でロボットが自動で動き、人間が支持することなくパフォーマンスを発揮できるようになるなど、産業分野以外でも新たなサービス、付加価値を提供することが可能になってきている。

これまでは、導入にあたる初期コストの高さ、付随する周辺システムの構築のために、資金力があるプレーヤーが主な利用者であった。しかし、ロボット自体の小型化・低価格化が進み、人手不足、高齢化、人件費の高騰など、さまざまな要因が後押しをするかたちで、製造現場のフリー・オートメーション化、介護・医療現場での活用に加え、ドローンや家庭用ロボット掃除機といった生活密着型ロボットの普及が進み、その傾向は今後もさらに続くだろう。

直面する社会情勢を救う手段のひとつであるロボティクスだが、従来のオペレーションを支える環境は、人間の行動・動作を前提として構築されている。IoTを活用して導入する場合、ロボット技術者のみでは難しく、ソフトウェア、ネットワークなどの広範囲に及ぶ技術者が必要となってくる。

また、これからは人間とロボットが協働で作業を行う場面も増えてくることが予想されるなか、関連するソフトウェアの品質管理、導入後のガバナンスやリスク管理の標準化、仕組みづくりなど、ロボットの運用をトータルでデザインできるかが、今後ロボティクス産業が成長していくうえでのキーとなるだろう。


情報提供:アヴネット株式会社

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