ITで私たちの生活をより良くする仕組みとして、世の中ではデジタルトランスフォーメーション(DX)を掲げた活動が多く取りあげられている。今回の『3分でわかるIoT関連用語集』では、IT業界でよく耳にするデジタルトランスフォーメーション(DX)をIoTの観点から解説し、さらにIT人材において課題とされる「2025年の壁」についても紹介したい。

  • 【第19回】デジタルトランスフォーメーション(DX)/「2025年の壁」

デジタルトランスフォーメーション(DX)

Wikipediaによればデジタルトランスフォーメーション(DX) とは、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させるという概念」であるとされる。ビジネス用語としては「デジタルテクノロジーを利用して、企業や産業の仕組みや構造を大きく改善させる試み」と理解できるのではないだろうか。

「ITの浸透による生活面の向上」と言われて、すぐにIoTも思い浮かぶはずだ。音声に反応するライト、健康面まで考えたレシピを提供する冷蔵庫といったスマートホーム、顔認証や温度センサーによる管理・監視システムといったスマートビルディング、ほかにもスマートヘルス、スマートシティ……、そのような恩恵を与えてくれるエンドサービスから上流に目を転じると、IoTの登場と活用は、膨大なデータに裏打ちされていることに気づくはずだ。IoTの浸透は、大量のデバイスを利用してあらゆる事象をデータ化し、その大量のデータを自由かつ迅速に移動させ、かつそれを分析することでまったく新しいビジネスモデルを生み出した。

若干、手前味噌で恐縮だが、アヴネットにはHackster.ioとElement 14というグローバルなコミュニティがあり、現在1300万人の開発者が活発に活動している。そこで昨年12月に実施した調査では、回答者数 1,190人のうち26%もの開発者が、IoTこそが2018年にもっとも改良が進んだ技術であると回答した(ちなみに次点の回答は「AI技術」であり、これは25%だった)。

  • THE FUTURE OF HARDWARE According to product developers

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2025年の壁

輝かしい未来に包まれているように思えるIoTだが、ここでそれを利用した社会構造の集大成ともいえるDXにおいて、なにやら不穏な言葉がささやかれている。それが、「2025の壁」という言葉だ。

総務省が発表したレポートによれば、2015年に17万人とされたIT人材不足は2025年には43万人にまで拡大するという。加えて基幹系システムの6割が21年以上経過するものになっており、増大するデータの処理~活用に追いつけなくなり「デジタル敗者」となる……、というシナリオがもうそこまで来ているというのだ。リアルタイム処理をするデジタルに、既存システムのブラックボックス化やレガシーの決済・稟議では手が回らなくなる=壁という、なかなか重たい内容である。経産省のレポートは、課題を克服できない場合の経済損失をなんと、最大12兆円/年(レポートが出された時点から見て3倍)と試算する。

IoTでビジネスが変わる、デジタルでDXを、という流れのなかで一番のお荷物が従来の「リソース」であることをいかに認め、本当の意味で変わらなければならないのが、実は人間側のマインドセットであるとしたら、それは最も難しいことなのかもしれない。

2025年まであと6年。一人が、企業が、日本が変わるには、果たして十分と言えるのだろうか。

参考

アヴネットの調査資料(インフォグラフィック)はこちら

総務省のホームページはこちら


情報提供:アヴネット株式会社

https://www.avnet.co.jp/


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