Bob Merriman
アヴネット Business Development Manager

製品を市場に送り出すには、適切なアイディアさえあればよいのではなく、適切なスキルを持つ適切な人材が適切な場所で互いにシームレスにやり取りしながら、最善の結果を引き出すことが必要となります。ですが、製品を市場に出すということは、多くの場合、ニーズに合わせて複数のスペシャリストとグローバルパートナーのどちらかを選ぶということを意味します。 ハードウェアやソフトウェアの開発から規制上の認証、さらにはカスタマーサービスの構築まで、ニーズが多岐に渡る中、開発者はどのように正しい道を選べばよいのでしょうか?

アイディアを最初のスケッチから完全なソリューションに

鳥の餌台のような架空の製品を考えてみましょう。多くの人にとって、コーヒーを手にキッチンのテーブルに着き、窓の外に置かれた餌台に鳥が集まるのを観察するほど、心休まることはありません。世界のどこにいようと、あなたにはヒマワリの種やスエットケーキに集まってくる、色とりどりの羽を持つ野生の友人たちがいるのです。しかし、IoTはすべてを一変させます。自然の鑑賞も例外ではありません。

新しい鳥がやって来るたびにあなたに知らせ、最もよく撮れた鳥の写真をInstagramにアップロードし、餌の補給が必要なときにはあなたにテキストメッセージを送ってくれるセンサー付きの餌台を想像してみてください。「バードジャーナル」は、もう必要ありません。インターネットに接続された餌台が、訪れる鳥たち一羽一羽の便利な目録を作成し、その代わりを果たしてくれます。

最新の武道アプリであれ、天気デバイス、あるいは鳥の餌台であれ、この餌台はエンターテイメントのためのIoTというトレンドの高まりを示唆しています。アヴネットは最近、さまざまな問題について開発者を対象とした調査を実施しましたが、4人に1人以上がIoTを日常に取り入れるためにエンターテイメントに関連する製品の開発に取り組んでいると回答しました。

アイディアを作り出すこの段階で、パートナーに関する最初の選択が行われます。スペシャリストと提携するかエンドツーエンドのパートナーと提携するか、その早い段階での判断がプロジェクトに後々まで影響します。製品化までの時間の短縮、技術的な複雑さの軽減、コストの削減という点で、それぞれにメリットとデメリットがあります。

スペシャリストのメリットとデメリット

例えば、今回の例では、カメラが餌台の非常に需要な要素となります。このフォームファクタでは、カメラはただ小さければよいのではなく、活発に動き回るリスや好奇心旺盛な鳥はもちろんのこと、風雨や照りつける太陽にも耐えうる耐久性を備えていなければなりません。

この場合、特に設計へのカメラの組み込みに関する経験を持つ製品設計のスペシャリストがいれば、プロセスを加速させることができます。彼らは、最新のインカメラ技術やそれが温度やデータ転送にもたらす影響を把握してます。しかし、この餌台に必要なのはカメラだけではありません。餌の量を計測するセンサーもリチウム電池の充電ドックも必要です。また、バードカメラがハッカーに遠隔から乗っ取られないように(言うほど突飛なことではありません)、IoTのセキュリティに関する専門知識も備えておかなければならないでしょう。

それら一つひとつに、各分野について深い知識を与えてくれる、同じように高い専門性を持つスペシャリストが必要となります。しかし、スペシャリストがスペシャリストであるのには理由があります。設計のスペシャリストは、基板レベルでは細かいところまで熟知しているかもしれませんが、製品が製造段階に入れば、スケジュールの短縮や効率化について工場とどのようにやり取りすればよいか分からないかもしれません。

エンドツーエンドのパートナーとは、エンドツーエンドのサービス

エンドツーエンドのパートナーは、予期せぬ障害を含め、新製品を取り巻くエコシステム全体を把握することができます。結局のところ、餌台がどう巣立っていくのかは主に以下の3つの分野で決まり、数えきれないほどのさまざまなスペシャリストと協力するのか、あるいはエンドツーエンドの単一のパートナーと連携するのかが最も大きな意味をなします。

・製品化までの時間の短縮:IoTを利用した餌台というのは素晴らしいアイディアですが、このようなバードウォッチングの構想を描いているのは、あなただけではないかもしれません。設計のサイクルが迅速化し、毎日のように新たな技術が登場する中、製品を市場に送り出すのは容易ではありません。競争の激しい今日の環境では、それは時間との戦いであり、競合相手との戦いです。エンドツーエンドのパートナーは、基本的に広範なチームであり、プロセスを迅速に進めることができるとともに、IoTソリューションを市場に送り出すために必要となることが多い多数のパートナーを管理する時間も短縮できます。

・技術的な複雑さの軽減:鳥の餌台は、必ずしもテクノロジー好きでなくとも自然を愛する人々を引き付けます。多くの場合、クリエイターは自分の専門分野を深く理解していても、相互接続されたすべての要素に精通しているわけではありません。ビジョンを実現するためのチームを構築することにより、高いカスタマイズ性を確保できますが、それは同時に、大規模なパートナーが動向に注意を払う最新のイノベーションを見逃してしまうということでもあります。エンドツーエンドのエキスパートが抱えるグローバルチームは、技術の統合や、製品の差別化につながる、まだ市場に出ていないものも含めた技術のロードマップを把握しています。

・コストの削減:クラウドファンディングを募るにしても、Eコマースや実店舗を通じて直接販売するにしても、消費者向け製品ではプライスポイントが非常に重要になります。インターネットに接続された500ドルの鳥の餌台はニッチなファンを捉えるかもしれませんが、製品の裏にあるビジネスを継続させるにはそれで十分でしょうか?短期的なコストを考えれば、スペシャリストと最も安価な構成要素を選びたくなるかもしれませんが、よく知られているように、設計段階における1ドルの支出が開発段階の10ドルの節約や展開段階の100ドルの節約につながることは少なくありません。エンドツーエンドのパートナーは、業界に関する大局的な視点を持ち、その種の製品を専門とする工場と深い関係があり、長期的に最適な技術を判断できるサプライヤーパートナーの幅広いネットワークを有し、サプライチェーンの課題や拡張性、さらには地政学的な問題を切り抜けるための世界的な経験を備えています。今の時点で最も安いセンサーは、6週間もすれば結局は関税戦争に巻き込まれるかもしれないのです。

スペシャリストは本当に有益ですが、エンドツーエンドのパートナーには他にも多くのメリットがあります。製品開発プロセスのあらゆる段階におけるアヴネットのサポートに関しては、アヴネットのエンドツーエンドのエコシステムにおけるさまざまなスペシャリストについて詳しくご覧ください。

アヴネットのBusiness Development ManagerであるBob Merrimanは、これまでグローバルシステムの開発やプロジェクト管理、経営全般に関わる役職を歴任し、幅広い専門的な経験を有しています。現在は、アヴネットの専門知識を活用し、刺激的な新技術の市場参入をサポートする責任を担っています。自身もハードウェアのスタートアップを創業しているBobは、ハードウェア製品を市場に送り出すにあたっての課題を理解できる貴重な立場にあります。

Bob Merriman

アヴネットのBusiness Development ManagerであるBob Merrimanは、これまでグローバルシステムの開発やプロジェクト管理、経営全般に関わる役職を歴任し、幅広い専門的な経験を有しています。現在は、アヴネットの専門知識を活用し、刺激的な新技術の市場参入をサポートする責任を担っています。自身もハードウェアのスタートアップを創業しているBobは、ハードウェア製品を市場に送り出すにあたっての課題を理解できる貴重な立場にあります。

当記事はアヴネットによる記事コンテンツを転載したものです

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