膨大な量のデータに意味を与える データサイエンティストという役割

世の中は、データに満ちあふれている。あなたがSNSで発言したコメントや投稿した写真もデータだし、教室のホワイトボードに先生が走り書きした文字、それを見て自分でノートに書き連ねた内容、あるいは試験の答案用紙に書き込んだ氏名や学生番号、もちろん試験問題やそれに対する解答も、やはりデータだ。

そもそも「誰が、いつ、どこで、何をしたか」というすべての事実がデータである。つまり、文字や写真や数字だけがデータなのではなく、あなたという一人の大学生が、教室の隅の席に座り、講師の話を一生懸命ノートに書き取ったり、授業にちょっと飽きてスマホをチェックしたり、窓越しのよく晴れた空をぼんやり眺めたり……そういった行動の一つひとつが、実はデータなのだ。

しかしながらデータというものは、“事実としてそこにあるだけ”では大した価値を持たない。誰かが整理し、分析し、利用しやすい形にして初めて、データは価値ある情報となり、他の何かに活かすことができる。

我々が想像もできないほどの速度で流れ、多様性や複雑性を持ち、変化に富んだ膨大な量のデータの総体を“ビッグデータ”というが、このビッグデータ自体は、やはり意味を持たずにただ存在しているだけの生の素材である。その素材を料理にするためには、切り分けたりパック詰めしたり、時には塩コショウを振って下準備を加えたり、煮たり焼いたりして組み合わせたりといった、つまり「素材の価値を引き出す」作業が必要というわけだ。

そして、その作業を行うことこそが、データサイエンティスト(DS)の仕事である。

この連載では理系学生に向けて、データサイエンティストとはどのような仕事か、その魅力を具体的に掘り下げていこう。

  • データサイエンティストという職業が生まれた背景



データサイエンティストを志す学生、育成に取り組む教育関係者必見!

SAS FORUM JAPAN 2018

2018年5月18日、グランハイアット東京で「SAS FORUM JAPAN 2018」が開催されます。今年度は最先端の現場で活躍するデータサイエンティストや、大学・企業でのデータサイエンティスト育成に関わる人物など、「これからデータサイエンティストを志す学生」に向けた講演が数多く用意されています。

■SAS FORUM JAPAN 2018 開催概要
【日時】 2018年5月18日(金)10:00~19:00(受付開始9:30)

【会場】 グランドハイアット東京
     東京メトロ 日比谷線「六本木駅」1C番出口より 徒歩3分
     都営地下鉄 大江戸線「六本木駅」3番出口より 徒歩6分

【参加費】無料

プログラムの詳細はこちら

[PR]提供:SAS Institute Japan